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歴史の魅力を楽しみ尽くそう(1)

もうすぐ夏休みが見えてきた6月の末、6の4の社会科の学習は、

室町時代を経て、戦国時代に入り始めた。

子ども達と日本の歴史の学習を始める最初の授業の時にいつも話すことは、

「一万年以上前からの歴史を、たった一年の、それも二学期までの8か月で駆け抜けるので、それはもう相当大まかな事しか学ばないと思ってください。じゃあなんでそんな大まかなことでも、一度日本の歴史を学ぶかというと、理由は二つ。一つは、学んでいく歴史の物語の先に、今のこの生活がつながってきているからです。今の先生やみんなが過ごしている日常は、果たして当たり前にある世界で、当然これからもそのままの世界なのか。それを考えるために学びます。もう一つは、歴史は面白いからです。昔に生きた人たちも、色んなことを考えて日本の中で生きていた。それがどうして、大まかに教える歴史の中でも出てくるのか。それだけ強烈な出来事だったからです。歴史の中にはたくさんの人物が出てきますが、その人たちは、驚くようなことをした人や、感心するほど立派な人など、沢山の人の生き方に触れられる。それが面白いんだよ。」

と、そんな話をして、最後にいつも付け加えるのは、

「中でも、戦国時代と、明治維新の時代は、間違いなくすごくドラマチックで面白い時代だよ。」

という言葉だった。さらに6の4の子達は、その歴史の初め頃の授業で、

『むらからくにへゲーム』も体験している。

これはもう、戦国時代の、天下統一ゲーム。やるしかないだろう。

こうして、僕は子ども達に「戦国時代も、ゲーム作ってみよっか。」

そう告知したのだった。子どもたちの反応は言うまでもなく

「やったぁ!」と大喜びで、どんなゲームになるのかワクワクしながら、

ひとまず信長・秀吉・家康の時代をタッタカ、タッタカと駆け足で進んでいくのだった。

さて、今度はむらからくにへのように、全員でのゲームはできない。

なんせ卑弥呼の頃と違って、どの国の大名も自分が天下を取りたいと、

野心に従って行動した人物ばかりなのだから。

さて、今回はどんなゲームにしていこうか。

そう考えた結果、今度は日本地図も使っての、カードゲームであり、

ボードゲームでもある形式で作ってみることにした。

プレイヤーはそれぞれの地方の大名スタートで、

サイコロの出目で、カードを引いたり、他国に攻め入ったりすることで、

領地を拡大していく。また、領地を奪われたプレイヤーもそこで終了ではなく、

再び仕官したり、下克上を起こして国を乗っ取ったりして復活し、

最期に全国を統一したプレイヤーが天下人になる。そう言ったゲームにしてみよう。

6の4は32人なので、東北・関東・中部・北陸・近畿・中国・四国・九州の8地域での最大8人対戦にすれば、

4セット、予備の1セットまで5セット作れば、みんなで楽しむことが出来る。

概ねの目算もついた僕は、戦国カードゲームを作るぞと気合を入れて週末に入るのだった。


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