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歴史の魅力を楽しみ尽くそう(2)

「ととろん先生、戦国ゲームはできましたか?」

告知して次の日、早速子ども達からの問いかけられた。

「いや、これがちょっとむらからくにへゲームよりも難しくてね。今度の土日までで何とか作ってみようと思うから、あと6日時間をちょうだい。来週の水曜の2時間続きの社会の時間には、できるようにするから。」

と答えると、子どもたち、

「期待して待っとく。」と、にっこりOKの返事をくれた。

とはいえやはり楽しみにしてくれているのか、次の日も、

「先生、進み具合はどんな感じですか。」

と、再び尋ねてくる。

「そうねー、大体どんなゲームにするかは決まったから、後はカードづくりだね。今回はボードも用意しないといけないから、みんなにもまた手伝ってもらうよ。」

と、大まかな構想はできたよと、進捗状況を伝えると、

「カードづくりなら、全然任せて。来週が楽しみだなぁ。」

と、なんだかクリスマスのプレゼントを待っているかのようなウキウキ具合で、

「やっぱ、武将はいっぱいでてくるのかな?」

「真田幸村は出てきてほしいな。」

「信長・秀吉・家康は出てくるとして、後武田と上杉もでてくるでしょ。」

「ザビエルとか鉄砲は、どうなるのかな。」

「鉄砲はともかくザビエルは役に立たないでしょう。」

ゲームについても、あれやこれやと、構想談義をしているグループも見られた。

さて、今回のゲームだが、

国盗り合戦で天下統一を目指す。武将の数もだいぶ増やして80人ほど。

それぞれまずは一人の武将をスタートにして、

サイコロの出目で戦略を決めていく。

1~4は、山札からカードを引く。6は武将カードの山からカードを引く。

5は、隣国との交渉を行う。交渉内容は同盟持ちかけか、いくさか。

奇数の場合は、いくさをしかける。偶数の場合は、同盟を持ち掛ける。

同盟になった場合は、互いに3ターンいくさはできない(それを打ち消す能力を持った武将がいれば同盟破棄もできる)。

いくさは、武将の戦闘力と山札で増やした兵力の総数での戦いになる。

その際、武将には「槍」「弓」「騎馬」「鉄砲」の得意武器が示されており、槍・弓・騎馬は三竦みの関係で得手不得手が成り立っている。(20%の戦力アップとダウンをもたらす)

鉄砲は、どの相手に対しても、得手不得手がなく戦える。

また、武将ごとに一つないし二つ、戦で使える能力、交渉・内政に使える能力を持っているので、それをうまく使いこなして、

周りのライバル国に勝って領地を増やしていき、天下統一を目指す。

また、山札の中には、キリスト教や刀狩り、楽市楽座などの特殊効果カードも入れてみよう。

領土が増えたら山札から引けるカードも二枚、三枚と増えていくようにして、

領土に合わせて国力の成長も加速するようにして、

負けた後も、領土外の土佐・淡路・琉球で力を蓄えたら、再チャレンジの下克上も可能にして。

ボードの日本地図は4つ切り画用紙6枚分の大きさで。

土日がかりでゲーム作りに没頭した。

月曜の朝出勤3時間前に、仮眠をとるときに思ったことは、

「ほんと、通信簿を早めに終わらせておいてよかった・・・。」

本来なら絶賛通信簿作成で寝不足になるのが7月の上旬だ。

コツコツと行事ごとに所見をまとめて余裕を作っていたのが、

ここに来て楽しいことで使えるのは、一番嬉しい事だなと感じた。


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