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将来に悩んでいた後輩に、旅に出ることをすすめた理由

今から約2年前くらいのこと。

バスケで知り合った大学生から相談を受けました。


「西平さん、大学を卒業したら就職しようと考えているんですけど、特にこれがしたいというのが無くて・・。沖縄から出たこともないし。どうしたらいいですかね?」


つい、「知らんがなww」と冗談でツッコミを入れたけど、割と真剣な表情だったので僕なりにアドバイスしました。

「やりたいことが特に無くても焦る必要はないよ。ただね、沖縄から出たこと無いなら、まずは沖縄から出よう。せっかくだから海外へ旅に出ちゃおうぜ」

「え?旅ですか?」

「そう。旅だよ。旅といっても添乗員が何でもサポートしてくれるパッケージツアーではなく、全て自分で手配する個人型の旅。飛行機の手配も、宿泊先も現地での移動手段も全部自分でやること。今の手持ちで予算が足りないならバイトして補う。親から金銭的な援助は受けたらダメ。もちろん友達と行くのではなく一人で行くこと」


想像していたアドバイスとは違ったみたいで彼の表情は唖然としてたけど、今度は逆に僕が真剣な表情だったので、しっかり僕のアドバイスに耳を傾けてくれました。

どれが正解でどれが間違いなんてものはない

このシチュエーションの場合、人によってアドバイスは異なるだろうし、どれが正解でどれが間違いなんてものは当然ない。


他のアドバイスもできたのに、なぜ僕が旅を勧めたのか?


例えば幼い子どもに「大きくなったら何になりたい?」と質問すると、だいたい「おまわりさんになりたい!」とか「仮面ライダー!」だったり、「お花屋さん♪」「ケーキ屋さん♪」といったような答えが返ってきますよね。


そういう答えになるのは、子どもたちが”今はそれしか知らない”から。


人は自分が見たものや聞いたものしか選択肢に入らない。


少なくとも「大きくなったらGoogleやFacebookを超えるベンチャー創る!」と答える子どもはいないですよね。


そういう子どもがいたらビビりますが 笑


つまり、これから成長していく子どもと同じように、大人になっても可能性を広げるには"選択肢を増やすこと"だと思う。


その最良の策は未知のものと出会うこと。


そして未知のものに出会うために一番簡単かつ効果的なのが旅だと僕は思う。



著名人のお言葉をお借りすると・・


『インプットにはいろいろある。本を読んだり人と会ったりするのもインプットだが、一番手っ取り早い方法は違う国へ行くこと。
食べ物、街のたたずまい、生活のスタイル、異なる思考、全てがインプットなのでとても効率がいい。
いつも同じものを見続けているとクリエイティビティは絶対に下がってしまう。常に同じ環境ではインプットがなくなるから。
インプットが多い人ほどアウトプットも多くなるのも間違いない。常にインプットして材料を集め、そこに自分のクリエイティビティを加えて新鮮なアウトプットをすることが大切だ』

◆レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役 本田直之氏(著書 TraveLifeトラベライフより)』

『若いうちにこそ多くの事を経験してほしい。昨日と違うこと、人と違うことをしていかないと競争力は上がらない。違うことをするためのアイデアが出てくるのは、経験やインプットの蓄積が不可欠。
それを身につける手段としては「人から学ぶ」「本から学ぶ」「旅から学ぶ」この3つ以外にない。だから、会いたい人には会う、読みたい本は読む、行きたいところには旅をする。インプットが多ければ多いほどアウトプットの幅が広がり斬新な発想になる』

◆ライフネット生命創業者 出口治明氏(著書 ライフネット生命社長の常識破りの思考法 ビジネスマンは旅と読書で学びなさい!)より

ずっと地元で過ごし、ずっと同じ生活パターンで、付き合う人間も固定化されていた彼が、もしこのまま同じライフスタイルを続けてしまったら、思考の柔軟性も失われ、選択肢は限りなく少なくなってしまう可能性が高い。


なのでまずは旅に出て、現状維持の環境を変えることが一番ベストだと考えました。


彼の予算に合うようにLCCを利用して移動コストを抑え、行き先は親日でありつつ日本より物価指数が低い国に対象を絞り、一緒に決めました(行き先は多様性の国マレーシア🇲🇾)


後日彼から連絡があり、先に航空チケットを購入したとのこと。
ビビって後々行かないという選択肢が生まれないようにしたらしい 笑

しばらくして会ったとき、彼の表情は自信に満ちあふれていました。

◆初めて一人で行動したこと

◆初めて異文化に触れたこと

◆初めて旅の楽しさを知ったこと

道に迷ったり困ったこともあったけど、それを乗り越えたことが自信に繋がったそうです。

今はコロナ禍で、あの時と事情が違います。

けれど、withコロナだろうが、アフターコロナだろうが僕も彼も旅を見捨てることはしないでしょう。

旅のスタイルは変わっても、まだ見たことのない景色を求めて。

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