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【魔女狩り】 統失2級男が書いた416字の超ショート小説

1384年、ドイツのとある地区にある集落の中でダヤリ人の会議は行われていた。その会議で若きシュカータは情熱的に声を上げる。「我々、ダヤリ人には霊能力がある。なのに何だ、この惨めな生活は、これは全て魔女たちのせいだ。魔女たちの魔力が我々の霊能力の活動を妨げている。魔女たちを排除すれば、我々の生活水準は必ずや向上する」その発言を聞いていた小柄で老齢なアスマースが、諌める様に発言する。「それは危険な思想だシュカータ、魔女たちに逆らうのは賢明ではない。魔女たちの魔力を過小評価してはならん」空かさずシュカータも反論する。「我々は賢く霊的にも強い、魔女たちを滅ぼす事は可能だ」


時は流れ、ダヤリ人勢力はカトリック教会に取り入り、彼等の差し金によってカトリック教会はヨーロッパ中で魔女狩りを実行する事となった。そして、遂に1823年の夏の夕刻、最後の魔女が処刑され魔女たちは完全に絶滅した。その結果、ダヤリ人は世界を支配する事となったのです。

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