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戦後74年、内田祥文「紀行・原子爆弾被害調査行」を読む

戦後74年、内田祥文「紀行・原子爆弾被害調査行」を読む

広島というところは死んだ人のゆくところでもあったようだ。人が死ぬとあの爺さんも広島へたばこを買いにいったげな。とうわさするものがあった。広島という土地は一つの幻想の世界だったのである。 宮本常一(*1)

内田祥文が行く長崎敗戦から間もない1945年11月(*2)、東京帝国大学講師・内田祥文(図1)は、朝の急行で長崎へと向かいます。

図1 内田祥文

同行するのは東大助教授M氏、鉄道官Y氏のほか

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