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日本中から繊維工場が集う「ものづくり文化祭」とは?

こんにちは!ファクトリエ代表の山田(tocio_yama)です。

ファクトリエは「語れるもので、日々を豊かに」をミッションに掲げるファッションブランドです。日本のこだわりを持った工場と一緒に「良いものを長く着る」をテーマに商品を作っています。※100%日本製です

"長く愛用して頂く"ため、

-縮み、色あせなどの品質
-シルエットにこだわったデザイン
-適切な修理(交換) 

を心がけています。

日本各地のアパレル工場へ

さて、日本のアパレル産業は、染めや織りの伝統と手の込んだ技術によって、世界に誇る高品質な商品を生み出してきました(今も生み出しています)。このnoteでは、毎月様々な地域を訪問し、「ぜひ知っていただきたい」と思う素晴らしい技術を持った工場をご紹介しています。

この一年、秋田岡山長崎石川・富山熊本大阪福岡愛知広島埼玉を訪れました。


年一度、工場とお客様が集う祭典

ファクトリエでは、日本のものづくりの真髄を広く届けるために毎年「ものづくり文化祭」というイベントを開催しています。

このイベントは2014年に「工場サミット」としてスタートしました。当初は工場で働く若者を採用するためのリクルートイベントとして位置づけての実施でしたが、2016年からはコンセプトを変更し、お客様と工場が直接出会い、日本製の洋服がどのように作られているのかを体感していただける場として生まれ変わりました。

工場さん同士、お客様同士、みなが出会う場所に

私はこれまで800を超える日本全国の繊維工場を訪問してきました。その中で、特にものづくりへの情熱や技術力が際立っていると感じた60工場と提携し、洋服を生産しています。このイベントではその提携工場の中でもトップランナーとなる20社が集結し、それぞれが持つ技術や経営の成功体験をシェアする場になっています。

一番人気は「後継者の悩み」セッション

継いだ後に知ったこと、苦労していることをシェア。お客様は応援団になります

人気のセッションは、工場の後継者たちによるリアルな体験談をシェアするセッションです。家業を継ぐ上での葛藤や、古参社員との関係性、マネジメントの難しさ、大赤字からの立て直しといった、実際に直面した困難を乗り越えたエピソードが語られます。

次世代の悩みに「わかる!」が登壇者内で連発

父親である先代社長との確執や、経営改善に奮闘した話は生々しくもありますが、後継者としての苦労と成長を感じさせる実話こそ、聴衆であるお客様に深い共感を与えます。

本イベントから工場に就職した方も

こうしたリアルなストーリーを聞くことで、お客様のみならず、参加する他の工場にとっても多くの学びが得られ、業界全体の発展に繋がっています。

異業界のチャレンジャーも参戦

おにぎり、お茶、かまぼこ、チョコ、味噌などさまざまな業種から参加

ファッション業界に限らず、異業界からの挑戦者も登壇します。例えば、400年以上の歴史を持つ醤油味噌の蔵「堀河屋野村」や小田原の「鈴廣かまぼこ」、また新興ブランドであるチョコレートの「ミニマル」のような作り手が、それぞれのステージにおける挑戦について語ります。特に前者は歴史のあるものづくりを守りながらも、現代のニーズに応える新たな試みを模索している姿勢は、地方の工場にとって大きな学びとなります。

参加したお客様が体験できるイベントも

特に今年は、抽選制となるほどの人気を誇るイベントになっており、参加いただくお客様からの期待を感じています。

スタバ、エルメスのトップが話すゲストセッション

ルミネの新井会長(当時)による「ものづくりと小売の未来」

イベント内でのゲストセッションは、これまで多くの著名な方々に登壇していただきました。元エルメスパリ副社長の齋藤氏、スターバックスジャパンCEOの水口氏、フルラCEOの倉田氏、ルミネ会長の新井氏など、各界で活躍するリーダーたちが、それぞれのブランドの成り立ちや、小売業としてどのようにお客様に価値を届けているのかについて真剣に語っていただけるため、学びの多いセッションとなっています。

4-5時間の長丁場のイベントになります(都度休憩あり)

今年は東京ミッドタウン八重洲(POTLUCK)で!

今年(2024年10月)は東京ミッドタウンに場所を移し、開催します。POTLUCKさん、ありがとうございます!!

・日時:2024年10月5日(土)
・時間:13:00(12:00開場・受付開始)~17:30(18:00閉場)
・場所:POTLUCK YAESU
 東京ミッドタウン八重洲5階(東京都中央区八重洲2丁目2-1)

1. 特別ゲストトークセッション
「世界を節水する!独自技術で世界へ」

<登壇企業>
㈱DG TAKANO 高野雅彰氏

先日のカンブリア宮殿にも出演された、大阪の町工場から世界に技術を発信するDG TAKANOの代表、高野氏による「世界への挑戦」というテーマの講演していただきます。

2. 工場トークセッションvol.1
「自社ブランド歴の長い工場が勢揃い!工場がブランドを持つ意味とは」

<登壇工場>
HITOYOSHI株式会社
クスカ株式会社
森下メリヤス株式会社
倉敷帆布株式会社
株式会社革包司 博庵

3. 工場トークセッションvol.2
「次代を担う若き後継者、理想のサクセッションとは」

<登壇工場>
株式会社インターナショナルシューズ
株式会社SADO
小林メリヤス株式会社
渡辺パイル織物株式会社

4. 特別ゲストトークセッション
「業界を盛り上げる異業種チャレンジャー」

<登壇企業>
株式会社協同商事 コエドブルワリー 代表取締役社長 朝霧重治氏
伊良コーラ株式会社 代表取締役 小林隆英氏

クラフトビールの「コエドビール」代表の朝霧さん、日本独自のクラフトコーラを作る「伊良コーラ」代表の小林さんに登壇いただき、それぞれの自社ブランドの構築と成長の秘訣を語っていただきます。

今回は来月開催予定のものづくり文化祭について書きましたが、いかがでしたでしょうか?来月イベント開催後のレポートはまた書きますが、なぜこのようなイベントをやっているのかと経緯について今回書きました。

ファクトリエが掲げる「語れるもので、日々を豊かに」のビジョンを体現し、次世代へ繋ぐためのイベント「ものづくり文化祭」は、単なる展示や販売の場ではなく、ものづくりの作り手(工場)と使い手(生活者)が交流し、理解し合うための重要な場です。

このイベントを通じて、私たちの提携する工場の技術や想いを知っていただくことが、日本のものづくりの未来を切り拓く大きな力になると確信しています。

最後までありがとうございました!^^
また来月も、よろしくお願い致します。

山田

《これまでの記事》
1.D2C創業、最初の壁を超えるための5つの基本

2.ものづくりについて
→D2Cブランドの99%はプロダクトで決まる

3.ファンづくりについて
→お客様をファンに変える。熱エネルギー型のブランド論

ファクトリエ《ベストバイアイテム

(最後に)
私自身がアトピー性皮膚炎であることから、肌悩みを持つ方向けの商品を開発しています。

現在は主にレディース中心ですが、もし洋服に困っている方がいましたら、ぜひ気軽に私のSNS宛(山田のTwitter)にご連絡ください。繊維の面から情報も記載しています。

https://factelier.com/hadaomoi/


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