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日本全国の工場巡り〜岡山ジーンズの旅〜

こんにちは!ファクトリエ代表の山田(tocio_yama)です。

ファクトリエは、「語れるもので、日々を豊かに」をミッションとしています。日本各地のこだわりを持った工場と一緒に、誰かに語りたくなる(技術と品質にこだわった)ファッションブランドです。

長く愛用して頂くため、

ベーシックなデザイン
高い品質
③オンリーワン技術による機能性
④何かあった際の修理(交換)
環境負荷の低い素材の使用(土に還る天然繊維、リサイクル素材)

を心がけています。


コロナも明けてきましたので・・・

日本全国のアパレル工場を訪問し、その魅力を伝えることが私にできることと考え、先月から日本各地の工場を巡る旅に出ています。

それぞれの地域で独自の技術を持つ工場の魅力と、田舎ならではの風景や食文化に触れながら、皆さまに喜んでいただける内容をお届けしていきます

前回は秋田の旅でしたが、今回は「岡山」です!!

岡山に児島(こじま)という人口6万人の町があります。ここに押し寄せるのは海外からのジーンズ愛好家たち。GW中も、本当にたくさんの外国人観光客で賑わっていました。では、なぜ世界から「ジーンズの聖地」と呼ばれてるの?について書きたいと思います。

ジーンズの聖地と呼ばれる岡山
はなぜそう呼ばれるのか?
ジーンズに携わる各工場が持つ独自の魅力とは?

を解説していきます。
ものづくりや地方に興味のある方に喜んでいただけると嬉しいです。

「ジーンズの聖地、コジマ(児島)」

JR児島駅の前にはたくさんのジーンズが!!

倉敷市の南部にある児島(こじま)は、日本のジーンズの製造・加工において長い歴史と伝統を持つ地域です。児島(こじま)は古くから綿花の産地として栄え、その後綿花を使った繊維産業が発展しました。制服などが特に有名です。

児島にある、糸を染める染工所

1本のジーンズを作るには、200gの糸の束が6束必要と言われています。ジーンズに使用する色(インディゴ染料)に染まるには1ヶ月以上かかり、じっくりと丁寧に染み込ませていきます。
児島地域では、こうした糸・染め・織りとそれぞれの工程で独自の技術を使ってジーンズの製造が行われ、高品質な製品が生み出されてきました。

じっくりと糸を染めます

そのため、児島にはジーンズ関連の企業や工場が集積しています。ジャパンブルー、BIG JOHN、Johnbullなど多くのジーンズブランドがこの地域に工場や拠点を構え、ジーンズの生産や加工が行われています。このような産地としての集積効果により、技術やノウハウが共有され、さらなる発展と品質向上が図られています。

こうしてできた糸が、織機によって生地になります

さらに倉敷市と児島地域はジーンズストリートとして知られるエリアがあります。ジーンズストリートは前述したジーンズブランドのお店が軒を連ねて立ち並ぶエリアであり、ジーンズ愛好家にとっての聖地となっています。

ここでは、様々なジーンズブランドの製品を一度に見ることができるだけでなく、工場直営の店舗やアトリエ、染めの体験施設もあり、ジーンズをフルに楽しむことができます。

児島ジーンズストリートHPより

岡山の児島地域は、地域の技術・産業の集積・ジーンズストリートの存在によってジーンズの製造と文化の中心地として知られるようになりました。それがジーンズの聖地として脚光を浴びる理由です。

児島の象徴「ジャパンブルー」

ジャパンブルーの生地を作る旧式シャトル織機

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