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日本全国の工場巡り〜北陸ナイロンとお寿司の旅〜

こんにちは!ファクトリエ代表の山田(tocio_yama)です。

ファクトリエは、「語れるもので、日々を豊かに」をミッションとしています。日本各地のこだわりを持った工場と一緒に、誰かに語りたくなるファッションブランドです。

良いものを長く愛用して頂くため、

ベーシックなデザイン
高い品質
③オンリーワン技術による機能性
④何かあった際の修理(交換)
環境負荷の低い素材の使用(土に還る天然繊維、リサイクル素材)

を心がけています。

コロナも落ち着いてきましたので・・

全国各地で独自の技術を持つ工場の魅力と、田舎ならではの風景や食文化に触れながら、皆さまに喜んでいただける内容をお届けしていきます。ものづくりや地方に興味のある方に喜んでいただけると嬉しいです。

4月は秋田、5月は岡山、6月は長崎と訪問し、今回は「石川・富山」です!

北陸は日本一の合成繊維が盛んな地域であり、東レさんや帝人さんがとても力を入れています。地場の工場さんを集約した東レ合繊クラスターという連携機関もあるほど。

まずは、金沢駅から車で40分ほど走ると「かほく市」という人口3万人の町にある工場さんからご紹介。こちらは最軽量のナイロンを作る日本有数の工場さんです。

さて、今回はこんな流れで書きたいと思います。


1.世界で最も細い糸を作れる工場

大きな看板に、スローガンが書かれています

カジナイロンさんは、世界最細のナイロンの糸から超軽量生地を作っている工場です。その魅力はなんと言っても、「7dTex(デシール)」という世界最細の糸を作り出せる技術にあります。この糸は非常に細く軽量でありながら、強度や耐久性を兼ね備えています。

ナイロンの糸がきれいに並んでいます

カジナイロンの生地は驚くほど軽く、着心地の良さが特徴です。上述したように軽さと柔らかさを実現しており、快適な着用感を提供しています。

2万本のナイロン(うっすら見えますか?)

特徴的なのは、仮撚(かりより)という工程。仮撚は糸を一時的に撚(よ)ることで、伸縮性と強度を高める技術です。この工程により、生地が柔軟性を持ちながらも繊維の強度が向上し、耐久性が高まります。

糸を生地に編み立てる工程

カジ製作所というグループ内企業が製造する独自開発の機械は、工程の改善はもちろん、糸を最上の状態に作り上げます。

このような技術と工程により、カジナイロンの生地は国内外で高い評価を受けています。特にアウトドアウェアやスポーツウェアなど、軽量性と機能性が求められる分野で大活躍。その優れた品質と技術力は、北陸のアパレル産業の魅力となっています。

カジさんの商品はこちらです!^^

2.高級カットソーを手掛ける工場

同じ北陸にあり、カジナイロンさんから車で30分ほどの距離にあるのがTFCさん。TFCさんは1975年に大手繊維商社であるタキヒヨー株式会社の100%子会社として設立されました。

一点一点、丁寧に縫製されています

こちらの工場では、高級カットソーの縫製を得意としており、世界トップメゾンからの仕事も受けています。その高い技術力と品質へのこだわりが評価され、多くの海外有名ブランドとの取引を築いてきました。

最後の検品も集中されています

TFCさんの最大の特徴は、パターン技術と縫製技術の高さにあります。

熟練したパタンナーと職人たちが、一工程ずつ丁寧に作り上げることで、洗練されたカットソーが生み出されます。縫製工程では、緻密なパターンの合わせや縫い目の仕上げにこだわり、品質の高さを追求しています。そのため、TFCの製品は美しいシルエットと快適な着心地を実現しており、多くのお客様に支持されています。

TFCさんのカットソーはこちらです!

3.異なる工場同士の掛け算で何が生まれる?

そんな似て非なる工場同士がまじわるとどうなるのか?双方を見学することで、製造プロセスをより全体感として把握することができ、素材から製品への流れや相互の依存関係を理解し、製品の品質や環境への取り組みについてより詳細な知識を得ることも可能です。

とういうことで、カジさん、TFCさんをそれぞれの工場へお連れしました!

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