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「絶対うまくいかない」と言われた日本語学校

2017年4月に福井ランゲージアカデミーは開校しました。

日本語学校って簡単にできるわけじゃなくて、開校するまでって結構大変。

まずは株式会社として日本語学校って設立できます。日本語学校って「学校」って付くけど、あくまで留学生という在留資格を申請して受け入れられる機関かどうかってこと。それを認められるには日本語教育を留学生にするためにちゃんと先生がいるかカリキュラムがあるかとか、校舎の建物が自前であるかとか、お金がちゃんとあって経営が持続可能かどうかとか、在留資格の管理がちゃんとできるか(アルバイトの管理めちゃ重要)とか諸々を分厚ーーーーい資料にして法務省出入国在留管理庁に提出して、文科省の審査とかも受けながら最短で約1年後に『大臣告示』として官報に掲載されることを持って開校となる。

これがもう大変なのです。設立後も結構大変。都会と違って福井に株式会社立の日本語学校ってうちしかないから学校扱いされないし、学生も学生扱いされないわけ。他の県はこんなんじゃないよ。

でも、うちも4年目を突っ走っていてこれまでに200名以上の卒業生を送り出してきた。卒業生は今でも個人的に連絡してきたり、Facebookでコメントしてきてくれたり、県外に行っている子が多いけど、彼らに会いたいなあ。
みんなコロナで毎日辛かったりするだろう。みんなに会って楽しくご飯でも食いながらいろんな話がしたいよ。

外国の子たちと話しているとすごく楽しい。
一つエピソードを紹介。
☆中国、インドネシア、ベトナムの子の会話(彼らは日本語で話しています)
ベトナムの子:拝啓〜この手紙〜読んでいるあなたは〜♪
中国の子:この歌はとってもいい歌ですね。私も大好きです。タマキコウジですね。
インドネシアの子:いや、それはもう日本ではもう売っていません。もう「たまごっち」は売っていません。
もう話がどれもおかしい。空中戦もいいところだ。
めちゃ笑った。

そんな日本語学校も設立するときは
「ガイジンを受け入れる学校??!そんなの絶対うまくいかないよ」
「ガイジンって低賃金で働く単純労働者でしょ?!」
「日本語教育してどうするの?高度人材??福井では必要ない」
と、みーーーーーーーんなに言われた。

その時に
「それいいね!!これからの福井にも絶対必要だからやろう!」
って言ってくれた方々が株主、そして役員でもあるんだけど。
この人たち以外はみーーーーーーーーんなに絶対うまくいかないって言われた。

そんなうちも会社は5年目、学校は4年目。
コロナもあってかなり厳しい状況だけど、うちを巣立った学生のためにも、これからうちに来たいって行ってくれている学生のためにも乗り越えて行かなきゃ。そしてもっともっといい事業をやって行かなきゃ。

一緒に頑張ってくれるみんなに感謝。

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