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デザイナーが子育てしながら働くってどんな感じ?

昨今、働きながら子育てをするのはあたりまえの時代になっていますよね。皆さんの職場ではどうでしょう。
東芝デザインチームには子育てしながら働いている人がたくさんいます。
どんな風に働いているの?工夫していることは?周囲の反応は?
今回は育休から復帰して約1年の星野さんにお話を聞きました!
 

お疲れ様です!星野さんのお子さんは2歳になったばかりですよね。1歳になったころに仕事復帰したと伺っています。さっそくですが、子どもが生まれてから働き方は変わりましたか?
 
はい!一番変わったことといえば、時間的な制約ができたことです。
保育園の迎え時間になったら仕事は強制的にハイ終了〜!という感じ。
もうちょっと仕事したいのに!と思うこともよくありますが、そうはいきません。
あと"保育園の洗礼"という言葉はご存知ですか?はじめての集団生活で次々と病気をもらってしまうことですが、保育園にはいって半年くらいは「熱が高いので今から迎えに来れますか?」という連絡が頻繁にあって、仕事を突然中断しないといけない...ということが多々ありました(涙)。

小さいうちは本当によく風邪を引きますよね...。働き方で工夫されていることなど教えてください。
 
まずは在宅勤務の活用ですね。会社としては効率と働きがいの向上のため、在宅勤務制度を導入しており 、私の場合はほとんど自宅で働いて、必要なときだけ出社している感じです。もちろんたくさん出社している方もいますが、私は通勤にかかる往復2時間を0秒にすることで仕事時間を確保できている感じです。しっかり仕事したい気持ちと保育園に長時間預けたくない気持ちがバトルしている中なので、とっても有難いですね。

なるほど、在宅勤務のおかげで送り迎えがしやすいですね!これはありがたいことです。他にも活用されている制度はありますか?

はい、フルフレックスと勤務中断制度(一定の所定労働時間を分けて勤務することができる制度)の存在はすごく大きいです。子どもの発熱での急なお迎えや、病院に行く時などに勤務中断をとっています。用事が済んだら子どもを見ながら仕事に戻ったり、全集中したいときは子どもを寝かしつけてからクイックに仕事したりと、仕事の内容や子どもの状態に合わせて都度フレキシブルに対応している感じです。打ち合わせなどピンチのときは家族や周りの方に頼ってしまうこともあるため、理解いただきながら働けることに大変感謝しています。

勤務中断という選択肢があることで、年休や半休の取得に比べ仕事にぽっかり穴をあけなくて済むことがポイントですね。私のせいで人様に迷惑をかけてしまう...といったストレスが少ないし、幼い子どもがいても責任をもってプロジェクトにかかわれているように思います。

チームメンバーの理解があることは、制度の使いやすさにもつながりますね。

そうなんです。上司や周囲の理解が得られたうえで制度を有効に活用しながら働くことができるのは、とても有難いことです。
 
あとは短時間勤務制度も利用していて、少し生活にゆとりを持たせています。それでもギリギリまで仕事に夢中になってしまい、バタバタ走って保育園に迎えに行ったりしていますが(笑)。いつまで短時間にするかは状況を見て判断しようと思っていますが、制度的には子どもが小学校を卒業するまで可能です。

会社の制度をいろいろと活用されているのですね。では、UI/UXデザインという職種として工夫されている点などはあったりしますか?
 
UI/UXデザイン領域ではオンラインのコラボレーションツールの進化が目覚ましいので、それをフルに活用しています。特にオンラインホワイトボードツールはUI/UXの構想やコミュニケーションに最適なので一番活用していますね。案件ごとにボードがあり、プロジェクトルームのような感じです。
時間が限られているからこそ、そういった仕事を効率化&爆速化させるサービスやツールに対する感度は上がりました。チームメンバーと情報交換したり気になるサービスやツールを試してみたりなど、前向きに楽しんで取り組んでいます!

オンラインツールもすごい勢いで進歩していますもんね。色々試して活用していきたいですよね。そうするとやはり自宅での作業が中心になっているのでしょうか?

そうでもありませんよ! UIチームでは実際にUIが使われる現場に足を運んでユーザーの行動を観察したり、生の声を聞いたり対話することをとても大切にしています。加えてコラボレーションに重要な対面でのワークショップや自分が参加したいイベントへの参加など、対面のほうがイイ!と判断する場合には、積極的に外に出ています。やはり対面でのコミュニケーションは刺激的ですし、重要な気づきも多いですね。そういう予定は前もって日程が決められるので、保育園のお迎え担当を家族と調整しやすいです。
 
個人的にも外に出ることはリフレッシュにもなっています。子どもと一緒だと、常に神経をすり減らして引っ張られながら歩く感じなので、1人で歩ける感覚が嬉しい、みたいな(笑)。


なるほど!星野さん自身のマインドや姿勢はなにか変わりましたか?
 
そうですね。短い時間でのパフォーマンスを強く意識するようになりました。もともと時間内に仕事する意識はもっていたのですが、効率的にやるということだけでなく、より物事の本質やクリティカルに効く部分を探す意識が高まったように思います。
あとは子どもと離れて大人同士で会話ができる時間がとっても贅沢に感じるようになりました。育休中はほとんど赤子と2人きりなので、可愛い一方で大人と話すことに心底飢えていました(笑)。復職後は仕事時間=自己実現のためのプライベート時間のように感じられるようになり、今までよりもっと楽しく取り組めるようになったことは自分でも驚いている変化です!

忙しさが増した中、良い変化もあったのですね。最後に、産休・育休や子育てに関する周囲の反応や、職場の雰囲気はいかがですか?
 
まず、これまでの先輩社員が作ってくれた文化があるため安心して産休・育休を取ることができました。最近では女性はもちろん男性の育休取得もよく聞くようになりましたね。休職時は仕事の引き継ぎ等含めて、チームのみなさんには大変あたたかく送り出していただき感謝しています。後輩の粋な計らいで、メッセージまでいただきとても感動しました。

復職時は、産後の体調不良を引きずっていて焦りと不安が混じっているような状況だったのですが、上長と相談し徐々に復帰できるよう仕事負荷を考慮いただいたことでゆっくりと再スタートを切ることができました。復職から1年が経った現在は元気に働けていて、いわゆる"マミーブレイン(出産後に記憶力や集中力、思考力や判断力の低下がみられる状態を意味する言葉)"も治ってきた感じがします(笑)。
上長とは定期的な1on1ミーティングがあるので、体調面やプライベート面で伝えておきたいことは最新状態を共有できるので安心して働くことができていますね。

また出勤・退勤時時にチームみんなに向けて挨拶チャットするルールになっているのですが、体調や近況報告を気軽につぶやく場としても活用されています。体調不良や祝い事にもリアクションし合ったり、温かいムードを感じています。自分自身もそのような職場の雰囲気は大切にしたいと思っているので、ゆるめの一言コメントを添えて発信したりもしています。


ありがとうございました!インタビューを通して、星野さん自身の働き方や生活を工夫しながら活動されている様子がわかりました。子育てに限らず互いに多様性を尊重し合い、自分に合った働き方で活躍できる、そんな職場でありたいですね。

インタビュイー:星野

東芝UIデザインチーム公式HP