黄昏人toshi

カメラと写真と車が好きです。いつも表現者でいられたら良いなぁと思い、あれこれをポツポツ…

黄昏人toshi

カメラと写真と車が好きです。いつも表現者でいられたら良いなぁと思い、あれこれをポツポツと書いてみようかな・・・と。

最近の記事

写真と日常 #23 【ショッキング・レッド】

(ショッキング・レッド)  写真を撮り始めてから数年経った頃のこと、急速に写真を撮ることがつまらなくなってしまったことがあります。原因は何か、実はハッキリと認識していました。  それまではむしろ好んで観ていた、デジタル画像のキラキラした綺麗な写真が急につまらなく見えて仕方がなかったのです。当然ながら全く写欲もわきませんでした。これは写真を趣味にしている人にありがちなことだったかもしれません。(今思えばLeicaのような渋い色調の写真を主に観ていたのであれば違ったかもしれま

    • 写真と日常 #22【トンボとコスモス】

      (トンボとコスモス)  トンボとコスモスは何処か似ているところがあると思います。 よく見かけるトンボに秋茜という種類があります。コスモスは漢字にすると秋桜なので、どちらも秋の文字が特徴的です。  なのに、夏の暑い盛りの時期になるとこの両者を同時に目にします。 トンボはフワリと風に乗り、コスモスはユラリと風に揺られています。 (あれ⁉ 居たの?)みたいな感じで夏の暑さに気をとられていると、いつの間にか現れてそこに居る感じが似ていると思います。  そしてもうひとつ似ているのが

      • 写真と日常 #21【家族の人生を変えたカメラ】

        (家族の人生を変えたカメラ)  タイトルが大袈裟過ぎるかもしれないとも考えましたが、私にとっては全くその通りなのでこのタイトルにしてみました。  以前(#18 写真を撮り続ける理由)で、壊れたコンデジから別のコンデジに買い替えた過去の事を書きましたが、その買い替えた別のコンデジというのが、のちに私のみならず家族の人生まで大きく変えてしまうことになったのです。  そのカメラの名称は (panasonic lumix dmc lx5) という当時の高級コンデジに分類される2

        • 写真と日常 #20【スナップ注意警報】

          (スナップ注意警報)  あまり書きたくない事を、あえて書かなければならない時もあります。 四年ほど前のことになりますが、季節と時刻を失念するほど思い出したくもない記憶を、スナップ写真を主に撮られている誰かの役に少しでもなれば良いなと思い紹介します。    小さいコンデジ片手にいつもの散歩道で草花を撮っていると、公園に隣接する草野球場で親子がソフトボール遊びをしていました。 三十代半ばくらいのお父さんが大きめのゴムボールを投げて、それを小学二三年生くらいの女の子がヘルメットを

        写真と日常 #23 【ショッキング・レッド】

          写真と日常 #19 【noteの街の住民】

          (noteの街の住民)  noteを初めてまだ三ヶ月に満たないのですが、実は書き始めた頃はかなりのアウェイ感を持っていました。と言うのも他のnote先輩方の記事を拝見させていただく限り、noteの街の住民は平均年齢が若く、何だか若者の街に年寄りが勘違いして迷い込んでしまった気がしたのです。  厚顔を更に厚塗りしてここまで書き進めて参りましたが、ある時ある事に気が付いた瞬間、今までのアウェイ感は杞憂に終わりました。  なんと、敬愛する写真界のビッグネーム『セイケトミオ 氏』

          写真と日常 #19 【noteの街の住民】

          写真と日常 #18 【写真を撮り続ける理由】

          (写真を撮り続ける理由)  息子は18歳で上京して映像制作関係の専門学校に入学しました。 数年端折って、私はその学校の卒業式に出席したのですが、その際に学校の正門のところで、息子から友人と一緒の記念写真を撮ってほしいと、赤い小さなカメラを手渡されました。  私は、「撮るよ~!」とか言いながらカメラを構えましたが、突然息子が「オヤジィ~! 違うよ!」と苦笑しながらこちらに駆け寄って来たのです。 「こうやって撮るんだよ、分かった⁉」 恥ずかしながら簡単なレクチャーを受けるはめ

          写真と日常 #18 【写真を撮り続ける理由】

          写真と日常 #17 【消えたカメラ】

          (消えたカメラ)    カメラを落下させてしまったりとかは、重力がある以上は有り得ることですが、私も一度だけ小さなコンデジを落下破損させたことがあります。 そんな時って本当にショックですよね、顔面に斜線です。  飲み会にカメラを持参して、酔っぱらってカメラを紛失したなんてことは人によってはあるかもしれませんが、さすがに素面でカメラを紛失することはそんなに無いでしょう。でも、私はやってしまいました。  能登や山形の方たちの事を鑑みれば、とても言えた義理ではないですが、昨年の夏の

          写真と日常 #17 【消えたカメラ】

          写真と日常 #16 【写真酔い】

          (写真酔い)  9年ほど前に上京した際、新宿の高野ビル4Fにあったコニカミノルタプラザにて『ジョージ・スタインメッツ の NEW YORK AIR』という大規模な写真展を鑑賞したことがあります。  大都会ニューヨークの街を空撮した写真がメインとなっていましたが、その圧倒的な迫力に只々唖然としたことを覚えております。  大きな写真は畳一枚を上回っていたように記憶しています。そのサイズの写真が数えるのも大変なほどズラリと展示されていました。  その時は妻と二人で鑑賞したのですが

          写真と日常 #16 【写真酔い】

          写真と日常 #15 【夏祭りと高感度】

          (夏祭りと高感度)    明らかに暑い。昔はこれほどの過酷な暑さは確か無かったと思う。 こんな暑すぎる夏でも、パンデミックを超えて祭りはやって来ます。  顔を赤くして汗だくで夏祭りに参加している子供たちを見るにつけ、なんだか可哀そうな気がするときがあります。  今年は機会があれば久しぶりに祭りとか、線香花火とかを撮ってみたいけど、最新の高感度に強いカメラは持ってないから撮りにくいなぁ。  低画素数だから割と高感度には強い方だと思って使っているpentax k100d sup

          写真と日常 #15 【夏祭りと高感度】

          写真と日常 #14 【構図と数学】

          (構図と数学)  子供の頃から絵を描くことだけが好きで、あとは興味が無かった。 放っておけばご飯を食べることもどうでもよくて、何時間でも描き続けていた変な子供だったと回想します。  偏った性格は数字や図形が苦手で、それは成長してからも変わりませんでした。  高校の美術教師が構図の重要性を力説していた記憶があるのですが、黄金比のこと等々。 図形や数字が次々と登場して、なんと計算式まで・・・⁉ そして思いました。 → 『なんだ、数学じゃないか!』 と。  絵画に限らず写真にも色

          写真と日常 #14 【構図と数学】

          写真と日常 #13 【苦手なストラップ】

          (苦手なストラップ)  誰にでも苦手なものの一つや二つはあると思いますが、私はニョロニョロ(鰻ではなく別のヤツ)が苦手で克服なんか無理です。 文字にするのも言葉にするのも嫌いなほどで、爬虫類全般がダメです。 きっと前世は蛙か何かの小動物だったに違いありません。  猫の背後に太目の紐なんかを置くと、それが視界に入るや瞬時に飛び跳ねて危険回避行動をとるらしいのですが、私もそれに近いです。   数年前からカメラのストラップに、太目の紐状のものが登場しているようなのです。デジカメウ

          写真と日常 #13 【苦手なストラップ】

          写真と日常 #12 【ライフワーク】

          (ライフワーク)  地元の美術館で開催されている写真展に行きました。 この写真展は知り合いの写真家の個展なのですが、そこには顔を見知った写真仲間が既に大勢いらっしゃいました。  あちらこちらで写真談議に花が咲いておりましたが、写真仲間というのは同志でもあり、ライバルでもあるという関係性が常に付き纏うようです。私は写真を撮る楽しさを最優先にしたいので、どのグループにも属さないお気楽な写真人生であります。  今回の個展を開催されている写真家には、既に亡くなられた師匠がいたそうで

          写真と日常 #12 【ライフワーク】

          写真と日常 #11 【桜梅桃李】

          (桜梅桃李)  この記事を書いて投稿するようになって数日経った頃のこと。 ある女性の方から♡好きを頂いた。(それだけでかなり気恥ずかしい) 嬉しかったのでその方の記事を拝見してみることに。  そして一読するなり唖然とした。一分の隙も無い文章と写真、こんな繊細な感性の人っているんだなと思いました。  note創作大賞2024にエッセイでも投稿してみようかなと思い立ち、途中まで書き進めておりましたが止めました。なんだか投稿するのが恥ずかしくなったのです。  この記事も#10まで

          写真と日常 #11 【桜梅桃李】

          写真と日常 #10 【写真はどこへ?】

          (写真はどこへ?)  その昔、カメラは家族を撮るための、世のお父さんたちの持ち物だったように思う。 翻って令和の現在は老若男女問わずカメラを使う時代ですが、スマホも含めるとほぼ全ての地球人が写真を撮る時代になりました。  写真家・職業カメラマン・写真愛好家・アマチュアカメラマン・写真趣味人等々、呼び表し方は他にもあるとは思いますが、とにかく撮る人は多い。  唐突ですが、自分がこの世を去ったあと、撮りためて来た写真たちはどうなるのだろうかと考えることがあります。 たぶん、プリ

          写真と日常 #10 【写真はどこへ?】

          写真と日常 #9 【古いアルバム】

          (古いアルバム)  今年のお盆も近づいて参りました。皆様方は帰省なさるのでしょうか? 昨年のお盆に実家に帰った際のことですが、思うところがあり、いつまた見れるとも限らない古いアルバムを引っ張り出しました。  懐かしい写真は色あせてセピア色になっていたり、汚れて痛々しい写真もあったりして。  実は事前にこうしようと決めていたことがありまして、それと言うのもアルバムの中の古い写真を片っ端からデジカメで撮影しようという計画です。  当時のネガなどあろうはずもないので、邪道なのは百

          写真と日常 #9 【古いアルバム】

          写真と日常 #8 【貧者のズミクロン】

          (貧者のズミクロン)  数年前にリサイクルショップにて、RICOHのXR500と言うフィルムカメラを手に入れました。そのころはまだフィルムカメラは安く、確か1000円くらいだったような気がします。  全くカビなどは無く、装着されていたレンズは言わずと知れた→RICOH XR RIKENON 50mm f2.0 で、調べてみましたら最短撮影距離45cmで初期玉の金属製でした。  このレンズはKマウントなので、当然k-7に吸い付いて離れません(笑)極めて個人的な感想ですが、絞り

          写真と日常 #8 【貧者のズミクロン】