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写真と日常 #22【トンボとコスモス】

(トンボとコスモス)

 トンボとコスモスは何処か似ているところがあると思います。
よく見かけるトンボに秋茜という種類があります。コスモスは漢字にすると秋桜なので、どちらも秋の文字が特徴的です。
 なのに、夏の暑い盛りの時期になるとこの両者を同時に目にします。
トンボはフワリと風に乗り、コスモスはユラリと風に揺られています。
(あれ⁉ 居たの?)みたいな感じで夏の暑さに気をとられていると、いつの間にか現れてそこに居る感じが似ていると思います。

 そしてもうひとつ似ているのが、この両者共に写真を撮るのが難しいというものです。(これは多分に私の技術の浅薄と機材の問題があります)
 私だけかもしれませんが、トンボとコスモスを撮りながら散歩をしていると、ついのめり込んでしまうので、ウオーキング寄りの散歩には向いていません。トンボを発見し寄ろうとすると、すぐにフワッと飛び立ち逃げられてしまいます。しつこく何度試みるも嫌われます。

 しかし、妻は私の逆でほとんどのトンボは逃げません。逃げるどころか手や足にとまったまま動きません。羽を優しく掴んではパッと放して元気に飛び立たせます。この違いは何かと考察するに、どうやらトンボは人の品格を見極めるのでは?と。(笑)
 成功確率は12~15回に一回くらいかと。最新の瞳AF等を搭載したカメラなら百発百中なのかもしれないですが、トンボの眼は何万個という眼が集まった複眼ですから、いったいどの眼を瞳AFは捉えるのだろうかと、くだらないことを考えます。

 同じようにコスモスも、上から撮ろうか下から煽って撮ろうかと考えているうちに無情の風が吹いてユーラユラ。高速シャッターを使うか、それともあえて被写体ブレの写真を撮ってみようかと考えているうちに、気力と体力のカラータイマーが点滅する。

 以前、トンボの写真を撮る写真家の写真展を拝見したことがあるのですが、本当に素晴らしいトンボと自然の写真で感動しました。
私はトンボもコスモスも好きなのですが、いつかはその写真家に少しでも近づけるようなトンボ写真を撮ってみたいです。

 あなたの街でもトンボとコスモスは揺れていますか?  (黄昏人)

finepix xp60


lumix dmc lx5


pentax k7 + ricoh xr rikenon 50mm f2.0


pentax k7 + ricoh xr rikenon 50mm f2.0

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