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「気の緩み」という魔の言葉

2つ目の記事です。
前回記事、10人くらいに見てもらえたら嬉しいなと思っていたら、意外とたくさんの方に見ていただけて感謝感謝です。

さて、残念なニュースが飛び込んできました。大変痛ましく、色々なことを考えてしまいます。心よりご冥福をお祈りいたします。

残されていたメモには「自分のせいで周りに迷惑をかけてしまい申し訳ない」という内容が書かれていたということです。
政治が・社会が・1人1人がそれぞれ何ができるか、考えないといけません。

感染者を孤立させる報道と、社会

クラスター発生などの速報が出るたびに、「気の緩みだ」「自分勝手だ」といった言葉がSNSやYahoo!ニュースのコメント欄で飛び交います。

こういう声の積み重ねが社会の空気を作ります。
「差異に敏感」な国民性がありますから、お上の要請を守る自分・外出を我慢している自分を基準とし、その基準から外れた人を攻撃します。

前回の記事では「正義の暴走」と表現しましたが、感染者情報が連日報道されるたびに、空気による同調圧力は高まります。その脅威に加えて、感染者の身近では、職場や家族・近所への影響が不安の大部分を占めるでしょう。

亡くなられた方の「迷惑をかけた」「申し訳ない」といった言葉は、周囲を気にしすぎるあまりに生まれた言葉じゃないでしょうか。自宅療養という極めて閉鎖的な環境も、心を追い詰める要因の1つだったと思います。

よく、「気の緩み」を攻撃の材料にする方がいます。もちろん、感染した方の中には、無配慮な行動を取った方もいると思います。
ただ、全員が全員そうではない。

感染した理由は「気の緩み」とは限らない。モラルの問題と直結するわけではないのです。とはいえ、正義行動や同調行動は程度の差はあれど誰もが持っているものです。

誰もが感染者になり得るし、つらい境遇に陥る可能性がある。
そんな当たり前のことを、日常的な想いやりとして持っておきたいものですね。一刻も早く、コロナ禍から脱却できますように。

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