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脚本 夜の惑星【R18】 ー予告ー


迷い込んだのは想いの中――。

R18の官能ドラマ。


【本編】 #1  #2  #3  #4  #5  #6

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【仕様】
脚本形式。
200字原稿用紙で123枚(映像化目安60分~70分)。

【あらすじ】
高校教師の松岡千秋は関係を持ってしまった教え子・掛井のことがいつまでも忘れられない。離婚して学校を移った千秋は、年上の男・杜崎と付き合いはじめる。やがて再婚し子供を身籠る千秋だが、そんな彼女の前に数年ぶりに掛井が現れるのだった。

【主な登場人物】
松岡千秋(30)高校の化学教師
掛井充宏(18)高校三年生、千秋と関係を持つ
杜崎清二(38)千秋の再婚相手
下田成美(30)千秋の学生時代の友人
平山宗太郎(18)千秋の転任先の生徒
渡辺咲子(18)宗太郎のカノジョ

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【前書き】
この脚本は2005、6年頃に書いたものを改稿したものです。

テーマ的にちょっと抽象的なきらいはありますが、若い頃に書いたものとしては、まぁまぁ、いいんじゃないですかね、ということで発表してみることにしました。

改稿といっても、話の流れや人物設定といった重要な部分はもとより、各シーンの中で起こる細々としたことや道具立てなどもほとんど変えてません。何を直したかというと、文章それ自体になります。内容を同じままに、文章を総とっかえしたような感じです。

今回十数年ぶりに読み返しましたが、当時の文章の下手さ加減と言ったら……。それはもうひどいものです。もし私に最初から文章力があれば、わざわざ脚本を経由せずに小説を志していたでしょう。

この脚本は、もともとエロ系Vシネマの企画として書いたものです。

お題は「人妻女教師」

人妻だったら女に決まってるだろう、人妻教師で十分伝わるだろう、という無粋なツッコミはさておき、そんなシリーズ名(?)が冠されたパッケージをどこかで見たことがあるという方もいるかもしれません。

そうです、そーゆーやつです。Vシネマという言葉が今も残っているかどうか、よく知りませんが。

残念ながら、映像化はされませんでした。

大昔のことゆえ、自分でもどんな経緯で企画流れになったか忘れてしまいましたが、今回読み返して、これを書いたときは鈴木清順をやりたかったんだっけという程度のことは思い出しました。

延々と電話しているシーンが続いたりして、見せ方の難しい脚本だとは思いますが、当時の私はそれなりにチャレンジングなつもりだったのでしょう。

内容的には、エロだからということはさておき、私がこれまでnoteやその他web上で発表したことがある他の小説などより、よほど大人びているかもしれません。

いわゆる現代ドラマの範疇にあるものですが、作風も全然違うじゃないかと思われるかもしれないです。要するに、というか、単に、コメディではなくシリアスだという、ただそれだけのことなのかもしれませんが。

その辺もお仕事ゆえのことというか、まぁそういうことになります。

(ちなみに、脚本家として書けていたようなことが小説でも書けていたら、私はもっとスムースに小説家に移行できていたことでしょう。そんな気がします。世の中はまったくよくできてます。脚本がそれだけ面白く書けているという意味ではないですけど――)。

一応、タイトルに【R18】と添えました。

人は普通、ひとたびエロと聞くと、もうエロのことしか考えられなくなるものですが(当時、脚本を読んだわけでもない、映像作品を見たわけでもないある種の人々から偏見を持たれてしばしばいやな思いをしたものです)、そういうつもりで読むと案外期待はずれかもしれません。ト書きとセリフしかない、ということもありますし。

普通のドラマの中に絡みのシーンもある、くらいに思っていただくと丁度よいのではないでしょうか。こちらとしては、エロいやつを率先して読みに来た読者の方と出会えるのでも全然構わないわけですが。

映像化したら60分~70分のボリュームのものを、六回に分けて毎週火曜日に更新する予定です。

一話目のアップ予定日は1月15日になります。

脚本という形式は見慣れないかもしれませんが、文章がずらずら続く小説よりずっと読みやすいと思います。ということを戯曲形式のものをアップしたときにも言いましたかね。でも、その戯曲よりさらに読みやすい気がしますが、――映像的にイメージしやすいという点から――、どうでしょうか。

何卒よろしくお願いいたします。


*ヘッダー画像はtome館長さんよりお借りしました。
 この場を借りて御礼申し上げます。


いただいたサポートは子供の療育費に充てさせていただきます。あとチェス盤も欲しいので、余裕ができたらそれも買いたいです。