尾崎剛士@バレンシア / サッカー指導者&プロ個人分析官

スペイン、バレンシアでサッカー指導者をしながら、日本の高校チームを遠隔指導、プロ選手の…

尾崎剛士@バレンシア / サッカー指導者&プロ個人分析官

スペイン、バレンシアでサッカー指導者をしながら、日本の高校チームを遠隔指導、プロ選手の個人分析官を担当 外部コーチとしてインターハイ、選手権大会に出場経験有 レバンテUD国際部と契約し、日本の皆様とレバンテUDの架け橋になるべく奮闘中 コンサルタントとしての職歴を持つ異色の指導者

最近の記事

判断のスピード

判断のスピードってなんでしょうか? ここ10年近くで、『認知→分析→判断→実行』という話がよくされてきていると思います。 ただ、ではこの10年でそのスピードは上がったのでしょうか?? みなさんがトレーニングしている選手は上記の部分で大きく改善したでしょうか? 私は少しずつではありますが変わってきているとは思います。私が日本に帰って指導させていただいていても、選手のプレイスピードが上がっていることを確認できています。 ただ、それでもまだまだ足らないと感じている方もおられる

    • 大学院進学

      なかなか記事を更新しておらず、大変申し訳ありません。 色々と記事を途中まで書いては、放置するという生活をしてしまい、中途半端な状態が続いておりました。 9月でスペインは新学期がはじまるのですが、それに合わせてしっかりと記事を更新するようにしていきたいと思います。 さて、表題にもありますように今年から大学院に通うことになりました。 社会人大学院のため上手く今の仕事と両立をしながらになりますが、しっかりと学んでいきたいと思います。 大学院では、サッカーにおけるハイパフォー

      • ミスはどこから?

        皆さんは、ミスはどこから来ていると思いますか?? トラップミス、パスミス、シュートミス、ミスは色々あると思います。 良くミスをすると、ああ、パスの練習をしなければ、トラップの練習をしなければ、と思いますし、きっと選手が記入しているサッカーノートにもそういったことが書かれているのではないかと思います。 では、そのミスはどこから来ているのでしょうか?? もちろん、本当にテクニックのミスも多くあると思いますが、それが全てであれば、プロはほぼミスをしないことになってしまいますが

        • レバンテUDインターナショナル ニュース

          少し前の話になりますが、弊社が日本総代理店を務めるレバンテUDインターナショナルに日本人選手(豪くん)が到着しました。 15歳にして海外でサッカーをすることを選んだ若武者は、ほぼ全員が年上の海外から集まったエリート選手達を相手に奮闘しています。 日本では体験できないであろうストレスや、不安な点などもあると思いますが、我々は出来るだけ関わりを薄くし、選手が自らスペインサッカーの中に飛び込み、生活に関わる問題も、サッカーに関わる問題も自分で解決してもらえるようにしています。

          指導者ライセンスって

          指導者ライセンスって必要だと思いますか?? 個人的には、無くても良いとは思うけれど、もしなくなるのであれば、同時に誰でも学べる環境が整わなければならないと思っています。 なぜなら、基本的には人間というのは、外部からの学びがない場合、自分の成功体験を全てだと思い込み、自分の成功体験を全く違う人格である選手に押し付けてしまう傾向にあるからです。もちろん、そんな指導者を数多みてきました。 スペインの経験から そういった意味は、少なくともスペインの指導者ライセンス制度は色々な指

          構造と感覚

          今回は、サッカー選手として成長する段階で必要となってくるであろう、構造と感覚の関係について書いていきたいと思います。 大局観という言葉は聞いたことがあると思います。 私は大局観という言葉を、『現状を感覚的に、部分的な最適ではなく、全体の攻防を考えて、全体最適な判断を行う能力』ではないかと思っています。将棋、囲碁、チェスなど、ボードゲームでよく使われる用語であり、それらの世界で上り詰めるために必要なの能力だと思いますが、きっとサッカーも戦術的な要素が強いだけに、必要になる能

          サッカーが上手いって何??

          サッカーが上手いってどういうことでしょうか?? ボール扱いが上手いこと?? 左右ボールが蹴れること?? リフティングがめちゃくちゃ上手いこと?? ドリブルで二人抜けちゃうこと?? 点が取れること?? もちろん、それも上手いの一部になると思います。 ただ、私が本当に上手いなぁ、この選手はプロになっても活躍できるだろうなぁ、と試合を通して思う選手の特徴が一つあります。これは、相手選手をスカウティングする時に一番最初に見る部分であり、また選手の成長において、私自身が重要だと思

          悔しさは風化する

          全国選手権大会で敗退してから1ヶ月。 既に新チームが動き出しています。 未だに、年末の試合の悔しさは残っていますが、表題にもあるように、日に日にその悔しさが忘れられていっていることにも気が付きます。 試合後数日は、本当に悔しかったし、どうにもならない自分への怒りや、無力感、選手に対する申し訳の無さ、どうにか過去に戻れないかという無駄な願い、全ての感情が一緒になって襲ってくる感じは今でも覚えてはいます。が、やはり今はその感覚は薄れていっています。 よく「この悔しさを忘れな

          選手がサッカーを上手くなる秘訣

          選手が上手くなる秘訣、なんてあったら知りたいと思いませんか?? 実は、その秘訣、、、、 あるんです 私がこの9年間、スペインで指導してきた中で唯一、選手が上手くなる秘訣があるとすれば、というものが、あるんです。 と、少し溜めてみましたが、それはすごく簡単なことです。 『必要性を感じさせること』 なのです。 往々にして我々指導者は、指導したがるのですが、実はその始動する前の段階がすごく重要になります。 それが、必要性を感じさせること、となります。 要は選手を困

          勉強する意味ってなんなんだろう

          なぜ、勉強をしたほうが良い、と言われているのでしょうか?? そもそも、本当に勉強ってしたほうが良いのでしょうか?? たかが中学校から大学までの10年間の勉強の結果が、大半の人たちの、その後の人生全てを決めてしまう、って思われてるのって、なんでなのだろうという疑問はありませんか? (何歳になっても出身大学を聞かれる、ってどういうこと??) 私自身は、小学校の時にJリーグを見てる時に、井原さん、中山さんを観て、筑波大学に行けば、プロになれる!という勘違いをしたのがきっかけで

          バレンシアは1月21日からサッカーできません。。。

          バレンシアでは、1月21日から月末まで、プロ以外はサッカーのトレーニングも試合も出来なくなってしまいました。 スペインでは、すでにワクチン接種が始まっていますが、一般の人たちに届いてくるのはまだまだ先になりそうです。 (高齢者、医療従事者の皆様へのワクチン接種はかなりの数を実施しているようです) これから約10日間は、3月のロックダウンの時と同じように、オンラインでの指導に切り替わりますが、今までの経験を活かしながら、各指導者が工夫を凝らしたトレーニングを実施することにな

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          サッカーにおけるコミュニケーションと感情表現

          私はサッカーをコミュニケーションのスポーツで、感情のスポーツだと思っています。 止める、蹴るもコミュニュケーションを上手くとることができれば、さらに上手くなるし、上手く自分のテクニックを誤魔化すこともできます。 (※言い訳のために使うのではないですよ) また、感情をコントロールしたり、爆発させることで、良いプレイを引き出せたり、自分の思いや意思を他人に伝えることができます。 指導者からすると、感情を出してくれない選手は、サポートしてあげるのが難しくなります。 どこに問

          サッカーにおけるコミュニケーションと感情表現

          サッカーにおける組織と個人

          サッカーにおいて、いつものように議論される、育成か結果か、組織か個人か、という問題がありますが、その組織か個人かという問題について少し私の意見を書きたいと思います。 組織を意識しすぎると個性が伸びない、個性を意識しすぎると組織として機能しない。など色々と言われていますが、本当にそうなのでしょうか??そして、実際にそうなっているのでしょうか?? 私の今までの日本とスペインの経験を通して考えてみると、以下のような考え方になります。 個人は組織を破壊し、その個人を活かしながら