全国選手権大会で敗退してから1ヶ月。
既に新チームが動き出しています。

未だに、年末の試合の悔しさは残っていますが、表題にもあるように、日に日にその悔しさが忘れられていっていることにも気が付きます。

試合後数日は、本当に悔しかったし、どうにもならない自分への怒りや、無力感、選手に対する申し訳の無さ、どうにか過去に戻れないかという無駄な願い、全ての感情が一緒になって襲ってくる感じは今でも覚えてはいます。が、やはり今はその感覚は薄れていっています。

よく「この悔しさを忘れないで、頑張ろう!」と私も口にしますが、実際、そのときの感情を維持するのって本当に難しいことだと思います。

そうならないようにと、その映像を見返して悔しさを思い出したり、当時の感情をノートに書き出して、それを見返すことで思い出すことができるという選手や指導者の方もいると思います。

ただ、やはりそれも回数を重ねると慣れてきてしまいます。
これは、我々が悪いのではなく、人間の脳の構造上、忘れる生き物であり、次のメモリーを入れていかなければならない生き物になっているとしか言えないのです。



では、悔しさを忘れないためにはどうすれば良いのでしょうか??
我々は、当時感じた悔しさを胸に頑張ることは出来ないのでしょうか??



私個人としては、その当時の悔しさはその時に悔しいと感じることが重要であり、それ以降は、その悔しさを根の部分に持ちながらも、新しいチャレンジをすることで、日々、新しい、小さいかもしれないけどフレッシュな悔しさを手に入れることの方が重要である気がするのです。

常に我々はトレーニングで、試合で選手たちに、ひとつでも新しいこと、問題を解決する方法を覚えてもらわないといけません。

これは選手がサッカーを上手くなる秘訣という題材でも言及しましたが、そこで必要性を感じてもらうというお話をさせていただきましたが、そこに『悔しい』という感情が伴うと、さらに選手は改善に対して主体的に向かってくれるのではないかと思います。

ですので、悔しさは風化するということを頭に入れて、定期的に新しいチャレンジを選手に提供し、新しい悔しさを獲得してもらうことも指導者としては必要になってくるのかもしれません。

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