見出し画像

今回は、サッカー選手として成長する段階で必要となってくるであろう、構造と感覚の関係について書いていきたいと思います。

大局観という言葉は聞いたことがあると思います。

私は大局観という言葉を、『現状を感覚的に、部分的な最適ではなく、全体の攻防を考えて、全体最適な判断を行う能力』ではないかと思っています。将棋、囲碁、チェスなど、ボードゲームでよく使われる用語であり、それらの世界で上り詰めるために必要なの能力だと思いますが、きっとサッカーも戦術的な要素が強いだけに、必要になる能力ではないかと思っています。
(藤井二冠がAIよりも先に最善の一手を打てたのも、この大局観がなせる技だと言われています。)

では、その大局観を得るためには、何をすれば良いのか。
それには、まずは現状を構造的に理解し、抱えている問題を構造的に理解し、その問題を体型的に解決し、学んでいくことです。
こう書くと、偉そうに書きやがって、何言ってんだか分からないわ。。。
と思われると思いますが、実際にやることは簡単。
今できていること、今困っていることを書き出してリストする。そしてそれをなんとなく似てる問題たちをまとめる。そして、それを解決するために何をすれば良いのかを具体的な自分ができる行動に書き出し、実行してみる。
そして、ここからがとても大事で、とにかくその回数を増やすこと
大局観を得るのに意外と大事なのが回数。

弁証法の基本法則の言葉を借りると、量的変化が質的変化を引き起こすと言うことです。

構造的に問題を理解し、解決すると言うことを繰り返しているうちに、その構造から外れたものを感覚的に察知することができるようになり、さらにその外れたと感じたものを構造の中に取り込むことができるようになります。
そして、構造的に意識的に理解していたものが、繰り返していくうちに感覚の世界に落ちていき、意識せずに無意識に察知できるようになります。
ここが大局観の世界になると思っています。

大局観というと、感覚的なものが優先されているように思いますが、その前段階にはしっかりとした構造の理解と解決の繰り返しがあって、初めてその感覚の世界に入り込めるのではないでしょうか。
実際に藤井二冠もしっかりと定跡を理解した上で、派生系を何度も試して、間違って、修正して、その感覚を養ってきたのだと思います。
サッカーも低年齢の頃から感覚だけに頼らず、しっかりと構造的にサッカーを理解することで、年齢が上がった時に、無意識にプレイできることが増え、さらに雑なことを意識的にできる余裕が生まれてくるはずです。

大局観。一朝一夕には身につかない能力ですが、身につけることができればこれ以上にない素晴らしい能力になるはずです!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?