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製造業 | 経営支援アドバイザー 技術商社の中でシステム事業運営中。 専門は、自動化・ロボティクスにおける要件定義 副業では公的機関の外部アドバイザー(製造業向け)として現場改善や自動化に関する助言業務をしております。

マガジン

  • マネジメント編

    チームビルディングを鍛えるノート

  • ロボット導入編

    ロボット導入におけるポイントや注意点、事例等を書いております。

  • 製造業向け

    生産性が低いとされている食品工場を例として、生産性を上げて業績UPにつながる仕組み・方法を考えてみます。

最近の記事

ウェルビーイング経営について(学び)

 ウェルビーイングという言葉に接する機会がありました。直訳すると「良いあり方」。組織にとって良いあり方とは?組織の作り方や人の成長には日頃から関心(課題)を持っているので早速書籍を購入して読んでみました。  ウェルビーイングとは、≒健康経営。従業員が身体はもちろん、精神的、社会的にも健康な状態であることを意味している(幸福を感じる)。従業員が幸せになることで企業にとっても成長につながるという考え方のようです。インターナルマーケティングの考え方に似ているなと思いました。また変

    • 人的資本経営で中小企業はどう変わるか

       私の日頃の仕事はというと、もっぱら工場内で行われている「人によるモノづくり」の改善業務に関する活動です。その中でも自動化というキーワードはもはや当たり前のように毎日飛び交っています。 そして今感じるのは,逼迫化している「労働力不足」の問題。肌感ですが、2022年頃からより強くなってきている気がします。つまり、受注(生産すべき量)に対して必要な作業員(ヒト)が足りていないという現実です。業種・業界問わず自動化の検討は加速しており、年々投資は増加しております。「労働力不足」は納

      • 私はどんな仮面をかぶって働くか? 「リーダの仮面」から学ぶ

         この連休を使って、改めて部下との接し方を考えてみようと読んだ本がこちらでした。これまで学習してきたマネジメント本とは観点が異なり、多くの「気づき」や「見直す」機会を頂けたと思います。そして何より明日からの励みと勇気を頂けたのが収穫でした!  新米マネジャーに限らずオススメの一冊かと思います。  先ず印象的だったのは、昨今注目されているティーン組織や心理的安全性等のキーワードとは大きく異なるマネジメントを推奨しているというものでした。リーダーの仕事=「部下を成長させ、チーム

        • 私が感じる協働ロボットとは、、、

           おはようございます。毎度久々の投稿となります。 今回は協働ロボットの出現によって、ロボットを導入する際の壁が低くなってきた、という点について書いてみたいと思います。ロボットの導入がしやすくなることで、従来人が作業してきた単純な作業や人によってバラつきがある属人的な作業、例えば目視検査等が自動化しやすくなります  また、ロボットの導入事例を見ていると、単に省人化等の人手不足を解消するために導入するのではなく、新しい人材育成を計画した投資も増えてきております。オムロン(株)の

        ウェルビーイング経営について(学び)

        マガジン

        • マネジメント編
          9本
        • ロボット導入編
          5本
        • 製造業向け
          10本

        記事

          ドラッカーから学ぶ!「できない人」を「できる人」に変えるマネジメントとは?

           成果を上げさせるための第一歩は、仕事を生産的なものにすることである。「仕事とはプロセスであり、いくつかの作業で構成される。事前に分解、分析し、本来あるべきプロセスを設計しなければならない。」「仕事の結果は管理できないが、プロセスは管理できる。」ドラッカーの関連書籍から学んだメッセージです。  仕事の力量には個人差があり、属人的な業務は多く存在すると思います。個性があるということは勿論良いのですが、結果がうまくいかない場合においては改善方向へと導くのがマネジメントの重要な役

          ドラッカーから学ぶ!「できない人」を「できる人」に変えるマネジメントとは?

          人の強みを生かすマネジメントとは

           組織マネジメントにおいて大切なことは、人の強みを最大に生かすことです。  日頃、私たちはどうしても人の弱みばかりに目がいきます。意外とそれぞれの強みが成果に結びついているケースだって多いことに早く気付くべきだと思います。意識をおかなければそれは見つかりませんし、部下のためにも一刻も早くそれに気づいてあげたいですね。  私の場合、ロボットやそれを制御する技術部門を担当しているのですが、部下一人一人の 特性はもちろん統一されているものではありません。ソフトが得意なもの、ハー

          人の強みを生かすマネジメントとは

          ドラッカー流:部下の自己実現を考える

           ドラッカー教授は「組織は社会的な手段」つまり、「道具」であると位置づけました。 道具であるからには必ず目的があります。第一に社会において特有の使命を果たすこと、第二に組織に属する一人ひとりの自己実現を助け成長させること(書籍引用)。  私達が日々の業務を行う上でチームメイト(もしくは部下)には、それぞれの役割を与え、その仕事を通して成長を感じて頂く必要があります。スキルや経験だけではなく、その人それぞれが人間力を鍛えていくことで成長します。そして、そのような環境を与える事

          ドラッカー流:部下の自己実現を考える

          ドラッカー流:成果をあげる時間管理術

           経営者の仕事は「決断する」ことです。外部環境、トレンドを見定めて自社の事業を見つめ直し社員に意欲を促すことが必要です。そして社員はセルフマネジメントの元で業務を遂行し、マネージャーはその業務プロセスを管理することが理想的な仕事のあり方だと思います。そのため、経営者が捉える「変化」、そして「決断」というものはとても重要になります。  ここでは社員が成果を上げるために重要な点をあげてみたいと思います。私の場合、日々社内外からアポイントや会議が入るわけですが、その都度手帳に書き

          ドラッカー流:成果をあげる時間管理術

          ドラッカー流・時代の変化に負けない商品力

           前回からの続編です。今回は自社が提供する商品やサービスが顧客にとって何なのか、ということを確認してみました。 前回同様、問いは以下の書籍から引用しています。  ドラッカーが言う「事業の目的は顧客の創造である」ということは多くの方が理解できることだと思います。顧客目線であるということ、顧客の変化や課題を捉えて自社の事業活動に結びつけるという概念は十分に理解ができるし、共有できる部分だと思っています。では、私たちはどの程度の範囲で顧客を捉えられているでしょうか?そう問われた時

          ドラッカー流・時代の変化に負けない商品力

          ドラッカー流・時代を生き抜く判断力

           経営者の仕事は「判断」することです。企業においては経営者だけでなく事業責任者や部門マネージャーも同様ですね。 「判断」する考え方には大きく分けて2つあると思います。1つは自身のスキル・経験を基にした判断です。責任者になるような方は輝かしい結果を残してきたに違いありません。そのような方のスキルを基に判断するというのは部下にとっても心強いものと思います。もう一つは著名人の考えを知る(書籍やビジネススクール)教科書的な知識です。どちらも非常に重要なものです。  私はというと、これ

          ドラッカー流・時代を生き抜く判断力

          DXの本質から考えること

           デジタル化によってなにが変わるでしょうか?これからのデジタル化は人々を豊かにするのでしょうか? といってもデジタル化は既に幅広い分野で活用されていますね。  今日取り上げるのはDX(デジタルトランスフォーメーション)、つまりデジタル化によって変化するコトです。日頃の生活の中で私がぱっと思い浮かぶのはアマゾンであったり、ナイキです。 ナイキは従来の単なる運動用メーカから一新して顧客のヘルス管理までを行い、ユーザの生活環境にうまく入り込んでいるDX成功の一例だと思います。  

          DXの本質から考えること

          リーダシップのあり方

          半年ぶりの投稿になりました。 この年末年始で読んだ本からリーダシップのあり方を再認識させられることがありました。 「キャプテン」学研            小学校の図書館においてあるように、高学年の子が読める内容です。中学野球の模様が描かれています。 他校から転向してきた谷口君が3年生になり、キャプテンとしてチームを作っていくストーリーです。 モチベーションや考え方が違うメンバーが揃っており、チームの目標設定をどう決めるか等、ビジネスにも照らし合わせながら読むことがで

          リーダシップのあり方

          アフターコロナを戦う床屋さんへ  FOR AFTER CORONAVIRUS IN BARBER SHOP

           このところ新型コロナウイルス感染予防で外出を控えていましたが、我慢できず床屋にだけ行ってきました。床屋さんも今は大変なようで、来客は激減しているとの事でした。中学生以降、25年程お世話になっている床屋さんで、いつもは他愛のないことばかり話しているですが、この日だけはコロナ直面を受けて真面目な話になり、、、「今後どうやって売上を維持・拡大していけば良いのだろうかね?」なんて話をしていました。 オーナーさんは外食産業が最近始めたお弁当サービスのように「出張カットサービスを始めよ

          アフターコロナを戦う床屋さんへ  FOR AFTER CORONAVIRUS IN BARBER SHOP

          業績UPの生産性向上を考える【製造業の例】

           noteを初めて3週間が経ちました。4月に投稿した「生産性向上を考えよう!製造業編」を今一度整理したいと思います。  今回は「生産性向上を考えよう」というテーマで投稿しましたが、ここでは生産性につながる大きな論点を3つ上げました。 一つ目は「人」、二つ目は「製造工程の問題点」、三つ目は「自動化」による人から機械へのシフトです。今回は食品製造工場をイメージして書きました。  そして、一つ目の「人」の部分ではいかに人が育つ社内環境を整えられるか、という点で書きましたが、実はこ

          業績UPの生産性向上を考える【製造業の例】

          業績UPに繋がる「見える化」とは?<IoT編>

           最近ではIoTというキーワードはよく耳にすることが多くなりました。2,3年前はよく中小製造業の経営者の方から「IoTって何?」「M2Mとの違いは?」「IoTって本当に効果でるの?」等といった相談が多かった事を記憶しています。当たり前の事ですが、IoTはあくまで手段の一つであって、IoTを導入してどう生かすか、がポイントだと思います。私自身も色々と相談から導入まで携わった案件が多いのですが、上手くいったケースもあれば失敗に終わったケースも目にしてきました。  失敗で多いのは

          業績UPに繋がる「見える化」とは?<IoT編>

          ライン生産でロボットを導入する際に気を付ける事 食品製造の場合

           食品工場の場合、多くはライン生産を導入しております。食品の場合、材料を投入した後で、その材料が加工され、各工程を通過していくわけですが(いわゆるバッチ生産)、前工程(材料加工等)の能力に依存するケースが多く、後工程の大半はその能力に合わせて、いかに止めずに生産を行うかが、ポイントとなってきます。その為、包装工程には特に人手を要します。  昨今の労働力不足を受けて、今包装工程の自動化を導入するケースが増えておりますので、一点アドバイスをしたいと思います。  一般的に自動化に

          ライン生産でロボットを導入する際に気を付ける事 食品製造の場合