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人の強みを生かすマネジメントとは

 組織マネジメントにおいて大切なことは、人の強みを最大に生かすことです。

 日頃、私たちはどうしても人の弱みばかりに目がいきます。意外とそれぞれの強みが成果に結びついているケースだって多いことに早く気付くべきだと思います。意識をおかなければそれは見つかりませんし、部下のためにも一刻も早くそれに気づいてあげたいですね。

 私の場合、ロボットやそれを制御する技術部門を担当しているのですが、部下一人一人の
特性はもちろん統一されているものではありません。ソフトが得意なもの、ハードが得意なもの、人とのコミュニケーションが不得意なもの、お客様との折衝が下手くそな者等、多くいます。弱みばかりを克服しようとすると、強みを伸ばす機会が減るのは言うまでもありません。

 ドラッカー教授は「組織とは、強みを成果に結びつけつつ、弱みを中和し無害化するための道具である」と定義しました。

 「強みを生かす」ということは誰でも知っていることです。
 では実際にはどのようにそれを引き出してあげるべきでしょうか?

 強みを知るために、ドラッカー教授は「フィードバック分析」を推奨しております。何かを行う前に目標とする到達点を記録しておき、時間が経過した時点でそれを振り返り、実際の結果と照らし合わせてみる。
こういった分析を繰り返すことで、人の強みが徐々にわかってくるとしています。ポイントは「徐々に」という点だと思います。すぐに分からなくても焦らず辛抱強く繰り返すことが重要ではないでしょうか。

 こうして強みがわかったら、個々の強味を意識的に磨くことです。強みを磨くには「行動」あるのみです。人は自分の強みを他人からも認められると更に自身となり、より主導的に動くことができると感じます。
こうした形でチームつくりがされていくと、メンバーがそれぞれの強みを共有しあい、お互いの弱みを吸収しあって協調の精神で業務が遂行できるものだと思います。

 それと、大切な点をもう一つ書きますと、強みはこれからもずっと強みであるとは限りません。現代社会においては非常に変化の激しい環境にあります。今日まで強みとしていた事も
明日から弱みに変わる可能性だって十分に秘めています。
 フィードバック分析ではこの「環境の変化」についても十分に配慮する必要があるのではないでしょうか。

もし私の記事が貴方にとって有用なものでしたら、サポート頂けると大変うれしいです。よろしくお願いします。