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業績UPの生産性向上を考える【製造業の例】

 noteを初めて3週間が経ちました。4月に投稿した「生産性向上を考えよう!製造業編」を今一度整理したいと思います。
 今回は「生産性向上を考えよう」というテーマで投稿しましたが、ここでは生産性につながる大きな論点を3つ上げました。
一つ目は「人」、二つ目は「製造工程の問題点」、三つ目は「自動化」による人から機械へのシフトです。今回は食品製造工場をイメージして書きました。

 そして、一つ目の「人」の部分ではいかに人が育つ社内環境を整えられるか、という点で書きましたが、実はこのテーマは経営者との会話の中でよく耳にするなので一番最初に書きました。「人が育つ環境」という言葉の裏には、言い方を変えると「退職者を減らすにはどうすれば良いか?改善策はないか?」というものがあり、それじゃあ「自分自身が成長を感じられる職場だったら退職者は減るのじゃないか」という思想でこのテーマを決めました。「人が育つには?」という点で、アイデアを出す過程で意識した点はマズローが提唱した「承認欲求」と「自己実現欲求」の実現でした。現代の組織ではこのような考え方は古いとされている部分もありますが、今回はマズローの欲求5段階を参考に解決アイデアを書きました。書いた後に見返すと今ひとつしっくりこない部分は残ったのですが、いずれにしてもFace to Faceコミュニケーションを図って、職場の最適化に向けて実践していくことから始まるものだと思います。

 「人」要素の次には「現場」要素に着目し、「現状把握」という点で投稿しました。ここでいう現状把握とは、生産設備の可視化によるボトルネックの把握です。生産性向上といっても内容はいろいろとありますが、ここではスループットの向上を意味しています。生産設備のムダやロスを減らして生産能力を上げる事も重要な一つです。
 以前とある樹脂加工の企業から生産設備の搬送機構にリニアを導入して、搬送速度を上げることでタクトタイムを上げたいという相談がありました。早速現場を見に行ったのですが、その生産ラインの前工程には射出成型機があり、非常にタクトタイムが長いものでした。結局は射出成型機のタクトに全体を合わせてバランスを揃える事をご提案したのですが、一部分だけを見て改善しようとすると、かえって仕掛が増えリスクが増えてしまいます。「測定なくして改善無し」は正にだと思います。

 3つ目は設備投資です。これまで人が行なっていた作業を「機械化/ロボット化」するフェーズです。昨今労働力不足が叫ばれていて、多くの企業がロボットを導入し始めています。そうした中で、これまでロボットを導入したことがない企業ではトラブルが多く発生していることも良く耳にします。理由を聞くと感じるのは、防げたトラブルが多いという事です。
「設備仕様をつくっていない」「外注の装置メーカと認識が違った」「イレギュラー対応ができない」「納期通りいかない」・・・。こうした内容が多かったと思います。
割と多くの方は契約してから真剣にやるのですが、それはマズイと思います。大切なのは、契約前の構想段階に多くの労力を費やすべきです。外注化するなら費用負担して構想図を描いてもらうべきです。構想プロセスがしっかりしていればある程度のトラブルは防げますし、後々のムダな出費がなくなり、結果的に最適な投資ができると思います。
 今回はケーススタディ形式として投稿しました。製造業では様々なケースがありますので、あるケースに絞って考えたいと思ったためです。ここでは金属加工業者をケースとして投稿しました。

解説編↓

 経営者の方におすすめ。
社内で新規プロジェクトや大きな改革を行う際、指示命令だけではうまくいきません。コッターさんの「企業変革力」によると8つのプロセスを手順通り、徹底的に実行することによって企業は長期的な変革する環境が整うとされています。個人的に気に入っていますのでご参考までに。

 今多くの業界で新型コロナウイルスの影響は大打撃を受けています。何とか乗り切ろうと努力されています。製造業も同様で、2019年の米中貿易摩擦、消費増税引上げに伴う駆け込み需要の反動減、自然災害による偶発的な設備停止等、それらに加えて今回の事態。
アフターコロナに待ち構えているものは何か、自社はどう変革すべきか、きっとこれまでと同様のモノづくり、販売をしていても市場から受け入れられないのではないか?そんな不安を抱えています。
私自身は製造業ではなくサービス業にあたるのですが、多くの製造業と接することが多く日々そんなことばかり考えています。個人的な意見や知見が乏しく参考にならないかもしれませんが、少しでもモノづくり産業に貢献できればと思います。


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