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『シナリオ錬金術2 面白い!を生み出す即効テクニック』読書の感想

あーりーです。

YouTubeのマンガ動画のシナリオを書いています。

物語を書いて収入を得るのは昔からの夢でした。今はネットが発達したおかげで、ぼくのような者でもこうして物語を書いて生活費を稼ぐことができています。本当にありがたいことです。


独学でもシナリオは書ける?

マンガ動画のシナリオの仕事について、たまに質問をいただくのが「独学でもシナリオは書ける?」「どうやって勉強した?」というものです。

ライターさんの中には、独学で(しかも第一線で)活躍されている方も多くいらっしゃるので、書けるかどうかはその人次第かと思います。


ぼくの経験(本、通信講座など)

ちなみに、ぼくの経験をお話しさせていただくと…

物語づくりに関する本を読んだり、好きな漫画やドラマを研究したり、シナリオセンターの通信教育講座を受講して基礎を学んだりしました。


シナリオの書き方を本で学ぶ

今回はシナリオの勉強で「読んで良かった!」と思えた本をご紹介します。物語づくりを仕事にしたい方、シナリオを自分なりに勉強してみたい方のお役に立てれば幸いです。


シナリオ錬金術

ずばりこちら。『シナリオ錬金術2』です。

シリーズ2作目ですね。

なぜシリーズ1作目ではなく、いきなり2作目を紹介するかと言うと…

1作目は持っていない(読んでいない)からです。

本屋さんで見つけた時、たまたまこの2作目しかなくて。1作目は買いそびれました…汗

この『シナリオ錬金術2』、シナリオを作る時にとても役に立ちます。本当に買って良かったです。


書かれている内容

どんなことが書かれているか、ザっと箇条書きにすると…

●ストーリーではなくシーンを考える
●シーンを面白くするのはキャラクター
●主人公をとことん困らせる
●主人公に登場人物をぶつけて困らせる
●葛藤は面白くする最強のテクニック
●セリフと小道具を磨くワザ
●グイグイ引き込む秘密と鍵

などです。

どれも興味深いテーマばかりですよね~!


マンガ動画のシナリオ作りにどう役立つか

書いてあることは全部役に立つのですが…

一例を挙げます。

たとえば、以下の内容。

●主人公をとことん困らせる
●主人公に登場人物をぶつけて困らせる

こちらは、スカッと系のマンガ動画シナリオを書くときにも参考になります。スカッと系のマンガ動画とは、主人公が敵キャラから嫌がらせを受けて、最後に大逆転してハッピーエンドになる話です。

シナリオの前半では、主人公をたっぷり困らせる必要があります。

では、どう困らせるか。


「~すぎる性格」で主人公を困らせる

この本には、こう書かれています。

登場人物のキャラクターを一言で言ってみてください。特に性格です。~すぎる性格と考えてください。


一度本を閉じて、じっくり考えます。

~すぎる性格…

どんな性格があるだろう。

思いつくまま、列挙します。


自尊心が強すぎる、好奇心が旺盛すぎる、潔癖すぎる、無謀すぎる、適当すぎる、ワガママすぎる、楽天的すぎる、悲観的過ぎる、優柔不断すぎる、などなど。いろいろ思いつきますね。

こうして思いついた性格の敵キャラを主人公にぶつけると、主人公を困らせるいろんなパターンが浮かんできます。

こんなふうにして、本に書かれている一つ一つの内容を、自分が書きたいシナリオ(上の例ではスカッと系)にあてはめて考えると、アイデアが出やすくなります。


実例が豊富

この本は、シナリオを書くときの要点がまず紹介されています。続いて、その要点が実際に盛り込まれた映画の1シーンが紹介されています。

要点と実例。この繰り返しです。

実例があるので、とてもわかりやすいです。

例えば…

要点として「葛藤を描けばシナリオは面白くなる」と書かれた後に、その実例として、名作映画の1シーン(葛藤のシーン)が紹介されています。


マンガ動画のシナリオの仕事をしているライターさんや、シナリオの仕事に興味がある方に、ぜひおすすめしたい1冊です。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

それでは、また~!

あーりーでした。

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