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「小説:店長がバカすぎて」から学ぶ仕事に不満が出る理由

こんばんわ、リーマン取扱説明書です。
皆さんは今の仕事に対して不満や不安あるいは満足感はありますか?
給料が低い、福利厚生が充実してない、人間関係が良くない、やりがいがない等、このように思われている方も多いのではないでしょうか。
本作の主人公も仕事をしていく中で何度も「辞めてやる!!」と言っています。その理由は、店長に対する不満なのか?自分の雇用形態に対する不満なのか。それとも別の要因なのか。
小説:「店長がバカすぎて」を通して仕事への不満がなぜ出るのかの答えが見えた気がします。よろしければご覧ください。

概要

主人公”谷原京子”は仕事を辞めたいと考えている書店の契約社員だ。
辞めたい理由はいくつかあるが

憧れの先輩の退職
意味のない朝礼を繰り返し、自由気ままに店員を振り回す店長
いくら働いても増えることのない給料
後輩アルバイトの大手出版社内定に対する劣等感
お客様は神様だといわんばかりの客

このような職場への不満と好きな本も自由に買うことができない生活に何度も我慢の限界がきてしまう。
だが、限界が来るたびに必ず ”誰か” が ”思いもよらない” ことで自分を救ってくれる
大手出版社の営業さんをみて、この人は美人な妻との間に子供をもうけ十分な給料をもらい連休には旅行に行くくらい恵まれているんだなと嫉妬するが実際にはその人の妻は25歳も年上で、いつも書店の店員に対する出版社の雑な扱いに対し、上層部に抗議し続けるような、出版業界全体に対する思いがとても強い人だったことを元後輩から聞く。
様々な人との出会いのおかげで何とかやっていけている主人公のもとに覆面人気作家で知られる”大西賢也”からゲラ読みの指名(出版前の作品を読み推薦文などを書くこと)が入る。しかもその内容は大手出版社で確実に売れるといわれている最新作の推薦文を書いてほしいとのことだった。
不思議に思いながらも依頼を引き受けゲラを読み始めたがその本の内容に衝撃を受ける。その内容は明らかに主人公 ”谷原京子” のことについて書かれたものだった。一体”大西賢也”とは何者なのか。

自分が不満を作っている

自由気ままに仕事をし、いつもイラつかせる言動をする店長
恵まれた環境にいる人間
全てが理不尽に感じ何度も仕事を辞めると考える主人公。
私もこの様な状況で辞めたいと考える気持ちは痛いほどわかります。
ですがそのたびに、周りの人に救われ主人公は思いとどまります。
そして、あることに気づきました。
私たちが不満を抱く理由に、

「あの人はきっと私のことが嫌いだからこんな扱いをするんだ!」
「あの人は私よりも恵まれている生活をしているに違いない!」

こんな風に”勝手に妄想して、自分を追い込んでいる状況を作る”ことをしていませんか?
自分であることないことを考え、比較しそれが引き金となって仕事への不満となっていませんか?
もし、思い当たる節があるなら本書にて主人公を励ましたこの言葉をお送りします。※伝わりやすいよう脚色していますので、そのままの言葉ではありません。

「働く意味は絶対に自分自身の中にある。たとえ給料や待遇がよかろうが生きる意味を見出せなせないのなら仕事を辞めるべき。それまでは環境を変えるように抗ってみなさい。」

不満を抱いている理由に、自分で自分を攻撃していることがあるかもしれません。
今一度、仕事に対して自分が勝手に思い込んでいる概念を捨ててみてもいいのかもしれませんね。


はぁ、会社嫌ですねぇ。(*´Д`)

その他小説についての記事です。


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