もももん

躁鬱人。スーパーかわいい2歳の息子を子育て中。ペットはコンポスト。

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自分の心に寄り添って生きていきたい

自転車を漕ぎながら、もし「夫の年収が 1 千万円、タワマン暮らしの主婦」が、自分が働いていないことにコンプレックスを持ち、仕事をしようと焦っているとしたら、と考えてみた。私ならその主婦に、ラッキーな境遇なんだから趣味でもなんでも楽しんじゃえよ、と声掛けすると思う。仕事をしているかどうかなんてどうでもいいじゃない、生活がなりたっているのなら、と。極端な例を考えることで、今の自分の問題が少しクリアになる。 うちは決して金持ちじゃなく、生活はカツカツだけど、それでも暮らしはなんと

    • 朝の日記

      本を持ってこなかったのは失敗だった。 ファーストフード店で冷めた珈琲をちびちび飲みながら、持て余した時間を日記に充てている。私みたいな客は意外とそれなりにいて肩身は狭くない。レジから死角になる小さな二人がけテーブルは、ほっとやすらぐ時間にもってこいだ。 今、子育てを必死にやってると思う。息子が好きな場所、好きになりそうな場所にたくさん出かけるし、図書館でめいいっぱい絵本を借りて毎日20冊は読み聞かせている。薬でコテンと寝つけるおかげで、早朝というか深夜みたいな時間に起きて、

      • 潜水艦タイタンの救出は失敗に終わったらしい。

        今世界的にヘッドラインを席巻している潜水艦のニュース、海底にそれらしき破片が見つかったという。乗っていたのが大富豪で、3500 万円の旅だったこと、潜水艦が回天みたいに狭くて設備がしょぼく、安全性の問題が指摘されていたのに強気な CEO が強行にすすめ、操縦士がふたりも辞任したから CEO 本人が操縦していたこと、酸素が尽きるまでのタイムリミット、閉所に閉じ込められて酸素が尽きるのを待つという想像を絶するパニック、あのタイタニックというインパクトがあいまって、犠牲者には大変申

        • 自殺に失敗した話

          死ぬならアルコール中毒だと思った。パッチテストをしたら腕が真っ赤になるくらい、私は酒に弱い。酒をがぶ飲みしたら、簡単に中毒になるのは明らかだった。コンビニでアルコール度数が一番高い酒を買い、誰もいない場所でいざ飲むことにした。ところが酒をがぶ飲みするのは想像以上に難しかった。というのも、私はビールさえがぶ飲みできなくていつもチビチビ飲んでいる。体が本能的にアルコールを恐れているのだと思う。しかしこの恐れを克服しないと死ぬことはできない。耐えきれない苦痛から逃れるためには1秒で

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          鬱とパニックとメロンソーダフロート

          パニック発作に襲われて、自転車の風さえ心を軽くしてくれない。 今日は朝から不調の兆しがくすぶっていて、動悸はするし気だるかったが無理をして外に出た。案の定、冷や汗と胸がズーンと押さえ込まれるような息苦しさと、何が不安かもわからない巨大な不安がのしかかってきて、助けて!と叫びそうだった。あまりに苦しくて希死念慮にも襲われた。これに「パニック発作」という名前があることを知ったのはごく最近だけど、同じ気持ちは何度も何度もあった。それも小さいときからあった。祖父母と買い物に出かけて

          鬱とパニックとメロンソーダフロート

          ヘルシオで料理が革命的に楽になった

          先日、スチームオーブンレンジのヘルシオを買った。AX-AJ1 という型落ちのものだ。多機能すぎて未だ全然使いこなせていない。レシピ集を見ていると、唐揚げからコロッケ、焼豚、ゆで卵、焼き魚、カレー、パスタ、シュークリーム、パン、とものすごいレパートリーがある。 まずはひとつずつ、できることをためそうと思い「おくだけグリル」という機能を試してみた。角皿に網をのせ、焼きたいものを、魚でも肉でも野菜でも、ただ並べるだけ。これが美味しい!角皿にアルミホイルでも敷いておけば洗うのも簡単

          ヘルシオで料理が革命的に楽になった

          鬱な日曜日

          日曜日、水族館に行った。家族連れとカップルでごった返していた。魚は気持ちよく泳いでいて、普段目にすることのない海の世界が、地球の表面の7割を占めていることを思い出す。地球上で典型的な景色である海中を、我々は見ることなく生きているのだ。 水筒のふたを回す。さあリズムよくいきましょう。キュッキュッキュッ、キュッキュッキュッ。じ・さ・つ・し・た・いのリズムでちょうどフタは開く。冷たさが気持ち良いのどごしだ。 マスクがあって良かった。濁り切った真顔を隠してくれる。ずっと真顔を続け

          鬱な日曜日

          重い鬱も地獄だが軽い鬱も地獄だ

          そして朝がきた。多すぎてどれだかわからない処方箋の束から、毎食後の薬を探し当て、珈琲で流し込む。少し大きめのカプセル剤は、食道につっかえるような違和感があったが、まもなく消えてなくなるだろう。 むずかって朝食を食べようとしない息子に、なんとか何がしかを食べさせ、送り出し、食洗機をかけ、水筒を洗い、夫が職場に持っていく熱いお茶と珈琲を用意し、部屋を片付け、最近芽が伸びてきたチューリップに水やりし、洗濯物を畳んだら、ひとまず家事は終わりだ。 でもここからどうしていいかわからな

          重い鬱も地獄だが軽い鬱も地獄だ

          龍安寺が優しい

          京都に寺院はいろいろあれど、一番拝観者に優しい寺院は龍安寺かもしれない。先日家族で龍安寺にを訪れ、その徹底した配慮に驚嘆した。 龍安寺といえば世界遺産の石庭であるが、石庭をのぞむ縁側の手前に、石庭の小さなジオラマがあり、目の不自由な方が、手で触って庭のようすを感じ取ることができるのだ。 トイレにおいても、点字案内があるのはもちろん、ベビーベッドまであって子育て家族に優しい。参道の砂利道には、ベビーカーや車椅子のための脇道やスロープがあり、砂利でガタガタせずに進めるようにな

          龍安寺が優しい

          シュールなコントみたいな世界観の絵本を発見した

          さらば青春の光、サンドウィッチマン、アンジャッシュ、ジャルジャル、かまいたち、好きなコント師はたくさんいるけれど、初見での衝撃と、何度も見てしまう中毒性でいうと、2700 が一番好きだ。特に大好きなのが、キングオブコント 2011 で 2700 が 2 位となったときのコント、キリンスマッシュである。2023 年 2 月現在、Youtube の動画は削除されており、以下のリンクしか見れる場所が見つからなかった。 https://m.facebook.com/10006957

          シュールなコントみたいな世界観の絵本を発見した

          躁鬱人がユニクロの吸水ショーツを使ってみた

          吸水ショーツとは、吸水性・防水性のある布を重ね合わせることで、ナプキンをつけなくても経血が吸収されるショーツだ。生理用品にかかるお金を節約したいと思って購入してみた。布という点では布ナプキンと同じだが、吸水ショーツは大きく違う。布ナプキンが、外出時めんどくさい(汚れたナプキンの持ち帰りとか、交換用ナプキンがかさばるとか)のと違って、吸水ショーツは基本的にまる一日履き替える必要がないのだ(もちろん、経血の量など個人差は大きいが)。ナプキンをつけない分、パンツの股の部分が嵩張らな

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          謎の絵本作家、遊子を探して

          遊子という作家が気になり始めたのは、彼の作品「ザザーン」のあとがきが、とても奇妙だったからだ。あとがきといったら普通、執筆の経緯とか、読者へのメッセージとかだと思っていたが、「ザザーン」は違った。 なんだこれは。意味はよくわからないが、短い詩のようだ。しかも「ザザーン」という物語は、ときに精密に虫や魚を描写したかと思えば、大胆に幾何学的でもあり、「あとがき」では、つい、この抽象性を補足するような背景の話を期待したくなるのだ。それなのにこのあとがきは、絵本の内容以上に抽象的で

          謎の絵本作家、遊子を探して

          LUPICIA のウメ・ヴェールが美味しい!

          早起きしたので、優雅にお茶を飲んでみる。ウメ・ヴェールというお茶だ。 パッケージの説明では、 とのことである。 梅のお茶というと、梅昆布茶しか知らなかったが、これは全然違う。梅の香りが、湯気にも後味にもあるのにスッキリした緑茶なのだ。緑茶のフレーバーティーも美味しいのだなあとほっこりした。 白茶というのは何かというと、主に中国の福建省の一部で生産される中国茶であり、LUPICIA のオンラインストアによれば、 らしい。私はお茶のブレンドについて全くの無知なのだけど、緑

          LUPICIA のウメ・ヴェールが美味しい!

          良い母は天国に行ける、ワルい母はどこへでも行ける

          イヤイヤ期真っ盛りの息子は、風邪をひいてすこぶる機嫌が悪い。それにつられて大人も疲弊している。やっと保育園に行けるかと思った朝、37.9度の表示を見て、私は卒倒しそうであった。すぐさま救世主、実家の母の応援を呼んだ。 実母が来るまでの間、どうしようかと考えた。出汁で煮た野菜みたいな朝ごはんを作る気力はなかった。しかも当然ながら、風邪をひくと息子は食欲が下がり、偏食気味になるので、作ったところで食べない可能性も高かった。今週ずっと風邪の息子と一緒にいて、忍耐もエネルギーも尽き

          良い母は天国に行ける、ワルい母はどこへでも行ける

          冬の夜に美味しいお茶と出会う話

          冬になると紅茶をよく飲む。息子を寝かしつけ、ようやくほっと一息しようとキッチンに足を踏み入れるとき、冷えた空気に全身が縮み上がるせいだ。そそくさとケトルで湯を沸かしたら、ルピシアの Book of Tea を取り出す。Book of Tea というのは、本のような分厚い箱に入ったお茶のセット(100種類もある!)なのだが、ルピシアのチラシで見たときからずっとほしくてほしくてたまらなかった。まず百科事典チックな装丁が美しいし、100 種類ものお茶から選べるなんて幸せそのものでは

          冬の夜に美味しいお茶と出会う話

          はじめて絵本作家さんにファンレターを描いてみる

          今年からぜひやりたいと思っていることに、ファンレターを出す、というのがある。きっかけは、たらればさん(@tararebaa722)さんの以下のツイートだ。 考えてみると、大好きな本、人生が変わるほど影響を受けた本がたくさんあるのに、一度も作者に手紙を書こうとしたことがなかった。作者という存在をどこかもっと遠い存在だと思っていて、一読者の気持ちなんて些細なことに違いないと思っていた。でもファンレターに燃料となるだけの意味があるなら、ぜひ書きたい。そう思って最初に選んだのが、こ

          はじめて絵本作家さんにファンレターを描いてみる