見出し画像

メンタルに響く寒さの話~甲状腺障害・自律神経失調症について~


人間の体温(日本人)は平均的に36.5度前後です。
一昔前は36.9度辺りが平熱とも言われていました。

数百年前に比べて、自動車、電車、自転車、バイクなどの移動手段があるから長距離を歩くことは少なくなりました。
畑仕事をしなくてもお店に行けば食材が買えます。

太陽の光と共に目が覚め、鳥のさえずりを聞きながら朝食を作ってゆっくり食べる。
昼まで畑仕事やその他の家事や手仕事などを行う。
昼食をとった後は軽く身体を休めて、夕方までまた畑仕事などを行う。

昔みたいな身体の動かし方をしなくなった私たちは、当時と比べ筋肉量が減少している状態です。

それ故に体温も低下傾向にあるんですね。


体温低下に伴い何が起きるかというと、「免疫力の低下」がまず注目されます。体温1度下がることにより、免疫力は約10%~弱まるそうです。


夏の間に冷房に当たり続け、その負荷が日々を積み重ねるごとに蓄積され体温調整ができなくなってきます。本人に自覚がない「隠れ冷え性」になっている可能性もあるのですね。

画像1


【冷えは万病の元・・・冷えからくるアレコレ】


何故「冷え性」になるのか。

冷え性になるから病気になるの?
病気になるから冷え性になるの?

いろいろ疑問はありますが、やはり冷え性になるからその後大きな病に繋がるというのを身をもって感じてます。
そして冷え性になってしまう代表的なものは、ストレスや生活習慣の乱れによる「自律神経」や「ホルモンバランス」の障害によるものが殆どです。(もちろん生まれつき虚弱な方などもいます)


■自律神経の働き

自律神経は循環器、消化器、呼吸器などの働きの管理をしています。

血液の流れはもちろん、汗に関しても無関係ではありません。

例えば暑い夏では身体を冷やそうと自律神経が働き、血流を巡らせ汗をかくように促進させます。
寒い冬では身体を温めるために血流を弱め、汗をかかないように勤めます。

これが自然界の通常な働きなのですが、過度なエアコンの使用により室内外の温度差が10度以上も違うような場所で出入りを繰り返していると、やがて自律神経は混乱。壊れた蛇口のように制御できなくなるのです。

自律神経が不調になると様々なことが身体に起こります。

疲労感、慢性的な倦怠感、めまい、ふらつき、頭痛、腹痛、下痢や便秘、冷え、耳鳴り、動機、頻尿、残尿感、肩こり、身体の節々の痛み、精神的な落ち込み・・・など(個人差あり)

こういった症状が続き病院で診てもらっても原因がハッキリしない。
精密検査を受けたのに、表向きの身体は健康と言われる(数値は良い)
日々抱える不調があるのは確かなのに原因がわからない。
なので心ない人からは「思い込み」と言われることもしばしば。

これを「自律神経失調症」などといわれています。


■甲状腺の働き(ホルモンバランス)

甲状腺とは蝶が羽を広げたような形をしており喉の辺りにあります。
そこからホルモンを生成し、それが新陳代謝を促進したり、脳や胃腸の活性化、体温の調節などの役割も担っているのです。
これが異常をきたしてホルモンの異常な分泌、あるいは減少により機能しなくなるのを「甲状腺障害」とされています。

【亢進症】

規定より数値が高い場合は「亢進症」といい、いわゆるパセドウ病や更年期障害、それに似た症状を発症します。

新陳代謝が必要以上に働き、動機、息切れ、疲れやすい、暑がり、汗をよくかく、集中力の低下、落ち着きがなくなる、イライラ・・・など


【低下症】

その逆で数値が低い場合は「低下症」といい、いわゆる橋本病やそれに似た症状を発症します。

亢進症とは逆でエネルギーを出せなくなり、無気力、動作が遅くなる、寒がり、冷え性、むくみ、便秘、記憶力低下、常にボンヤリする、体重の増加、皮膚が乾燥しやすくなる、疲労感、常に不安を感じるなどの精神疾患に似た症状・・・など


経験した人にはよくわかると思いますが、どちらがしんどいかというのはありません。
どちらも発症すると結構辛い&面倒(大変)な事が多いです。
そして発症者もその症状が弱い人から強い人まで様々で、女性でいえば生理痛の軽い・重いのような大きな個人差があります。

こちらも自律神経失調症と同じく「心の弱さ」「思い込み」など心の病に混同されがちで、周囲の理解をあまり得られない辛さを感じている人が多いようです。


もちろん自律神経も甲状腺もストレスにより発症する事が殆どなのですが、「ストレス」一つ取っても様々な要因がありますから、全てにおいて「精神面の弱さ」に直結させないよう注意が必要です。

甲状腺の異常については血液検査で簡単に調べることができるので、ちょっと心当たりがある・・・と感じる方は一度興味本位でも診てもらうと良いかもしれません。


―――――――――――――――――

画像2


これからますます寒くなる季節なため、ストレスの一因として「冷え」からくる病気や症状を紹介しました。

季節的なもの以外の強制的な冷え。
エアコンや工場の冷蔵庫作業もそうですが、長期冷風に晒されるということは身体的な不調をきたしやすいです。
人間も生き物の一種ですから、冷える=寒い=動かなくなる=思考も鈍る・・・というサイクルが生まれ精神的にも身体的にも鈍くなるのは当然と言えるかも知れませんね。


私は日々スピリチュアル寄りに生きていますが、どちらにも傾きすぎないことをモットーとしています。
精神的に弱っている方の助けになるかも・・・と、占いによるお悩み相談や代替療法(手当て療法)、それらの小話などを紹介したりしています。

しかし、まず各々行って欲しいことは・・・


・精神的、もしくは身体的不調を生み出しているだろう原因の追及
・鬱かも・・・と思い込む前に内科や専門医にて物理的な損害を調べる
・自分自身で工夫をしてセルフケアを行ってみる


それらを行ってみた上で「一人の力ではどうにも良くならないなぁ」と感じたときに、そこで初めて精神科なり、最寄りの民間療法や代替療法を体験する事をオススメします。


何故なら、例えば「うつ病」は「脳機能の障害」によるものと最近では判明してきました。
心の病ではなく脳の病気ということは、本人がいくら前向きに頑張ってもどうしようもならない領域だということです。その理解が本人にもその周囲にも必要となります。

自律神経の失調にしても、人間関係が問題でなくその場の環境(寒暖差など)により発症する人もいます。入社前は穏やかな人だったのに甲状腺の亢進症を発症し、イライラを周囲に出してしまったりという事もゼロでは無いのです。

「心」ではなく「物理的要因」だとわかるだけでも、アプローチの仕方が変わってきますよ。

――――――――――――――

画像3


私も数年前に「甲状腺機能低下症」を発症しております。
病気とは無縁の元気いっぱいな生活を幼少期から20代の後半まで続けてきましたから、突然の体調不良にとても困惑しました。

しかしながらこれを発症した理由に些か心当たりがあります。

20代のほぼ10年間、ずっと動かない職についていました。
そして自宅から職場まで道のりが遠く、毎日太陽が昇る前の始発で出勤し、帰りは日が沈んで暗くなった終電間際の電車に乗る。
パソコンなどの機材が壊れやすくなるという理由で、全ての窓のブラインドが下ろされ窓も殆ど締切り状態です。
日中仕事していても外で雨が降っているのか日が差しているのかもわからず、人工的な蛍光灯の下で長時間を過ごし、暑がりな人も多かった為に冬でも時々冷房が付けられたりする環境でした。

当時はレイキではなく気功や瞑想に力を入れており、それを毎日毎晩行っていた成果もあってか急激な体調不良というのは少なかったのですが、体力や筋力の衰えと共に異常な冷えや疲れやすさを感じはじめ、代替療法では追いつかないほど心身共に疲労が蓄積していることを自覚し始めます。

その頃には朝起きると同時に鼻血が出るというのが毎日になり、次第に日中や夕方にも出るようになっていよいよ自分はヤバいのではないかと思い始めました。

凡そ10年近くにも及ぶ、日光不足(セロトニン不足)、運動不足、冷房の直風等々・・・様々な「物理的要因」

最終的にその会社を離れてからしばらくすると鼻血も止まり、当時抱えて困らされていた腹痛や下痢や便秘などの繰り返しの症状、風邪の引きやすさなどは現在軽減しています。

かといっても「10年」という長さを「我慢」し続けた結果、副産物として付いてきてしまったのは自分の身体の弱体化でした。


東洋医学では「身体の不調とは急に来るものではない」としています。
(ウイルスなどの急性なものは除きます)

日頃の食生活、自宅はもちろん学校や職場の環境、季節に応じた服装、仕事内容(力仕事や座り仕事)など様々なところから「疲労」「ストレス」などを心身に与えてます。
上手な人はその日のうちに何とか自分の心や身体を癒して翌日に引っ張らないようにしますが、それが苦手な人や、癒し行動よりもストレス度や疲労度が高くて補いきれない日々が続くとどんどん蓄積していきます。


蓄積された結果、爆発して「何らかの形で表にでる」。
これが病気となっていくのです。

そして、長年かけて蓄積された負のエネルギーにより発症したものは、完治をさせたいのならそれと同等の期間を自分自身をケアし続ける必要があるともいわれています。


現在では日々のセルフケアにより、数年前に比べてだいぶ身体の調子は落ち着いてきています。

皆さまも寝る前のストレッチや日頃にヨガを取り入れる、瞑想や呼吸法など自分に合ったものを模索してまずは「実践」してみましょう。

そして次に頑張るのは「継続」です。

最終的に効果をいまいち得られない、どうにもならない、そんなとき占いでも、ヒーリングでも、レイキでも、精神科でも何でも良いんです。

それらの門を叩いて是非頼ってみてくださいね。

考えていること、体験談などもっと聞きたい!という方、是非サポートして頂けると励みになります。今後の活動資金として活用させて頂きます。