見出し画像

10年後20年後の時代を考察する~繰り返す歴史とメンタルセルフ~①


【時代の流れは歴史から学ぶ】

私は、歴史は繰り返すものだと考えています。

そう思い始めたのは幼少期テレビを見ていたとき、隣にいた母が「歴史は繰り返すものよね」と呟いたのを耳にしたのが始まりでした。
何の番組かは良く覚えていないのですが、非常に印象に残ったのです。

何の根拠も無くそう思うようになっていたのですが、学校で歴史を学び、独自で本を読んだりし、年を重ねるごとにその気持ちは一層強くなりました。

繰り返すものの一つに、目に見えてわかりやすいのはファッション業界で、80年代のバルーンスカートが流行ったり、レトロなモガファッションが現代に注目されつつあります。

こういった「何年かの周期にまた来る」という現象は、実はありとあらゆる場所で起こっています。

―――――――――――――――

【繰り返しの根底にあるエネルギーの正体】

まず、何故当たり前のように繰り返すのか。

明確な答えなど無いのかも知れませんが、こういった「何故」の根底にあるものが「量子的エネルギーの運動」の上に成り立っているのだからと私は考えています。

「無理がある」と笑われるかもしれませんが、人は面白いほどに似たような周期を繰り返し、分裂(離別)したり融合(集合)を繰り返しています。
白黒、陰陽、善悪などの2つに囚われ狭間で揺らいだり、どちらかに気持ちが傾いたりしては各々が調節を重ねて前進しているのです。


以前、過去記事で宇宙的なエネルギーについてお話しました。
それをもう一度振り返ると・・・


宇宙を構成するものの表現として、かつて古代インドの四元素説というものがありました。
この世は4つの基本要素「地・水・火・風」という物質が互いに影響し合いながら物質世界を成り立たせているというお話です。
その説を現代では宇宙を構成する「4つの基本相互作用」と同様のものと考えられています。
【4つの基本相互作用】
簡単に説明すると、人智では計り知れないほどの高エネルギーが発生し、宇宙を構成する際ひとつの塊だったエネルギーは分離をはじめ、「重力(質量のあるものをくっつけようとする力)」「電磁気力(電気や磁力)」「強い力(素粒子などを結びつけたり、原子核を作る)」「弱い力(素粒子の種類を変える力)」という4種類に分かれ、互いに影響し合いながら物質世界を成り立たせているというものです。
【地水火風空の五大要素とは】
そんな古代インドの四元素説に「空」を加えて、仏教では五大要素として説明されました。
その「空」に関して諸説はあるものの、個人的解釈のもとで説明するのなら“目に見える現象として成り立たせる為に裏で働く、目に見えない力”ということを指します。
例えば、私たちの身体は物質的なものでできています。
人が人としての形を成すということ、犬や猫がその形を成してこの世に顕現しているということは、「そのように」なるためのエネルギーが裏で働いているわけです。その情報を元に粒子レベルの集まりが生まれ、やがて有機的な細胞へ変化し、形や働きを得て「成長」という分化形成が始まります。
物質としての「体」が誕生したとき、そこへ更に「精神」が備わり思考や感情が生まれる。その目に見えない個々のものを結びつける力を「空」としており、その力の根源こそが「魂」であり「霊性」なものとして表現されているのです。
宇宙は電子や原子のほか、目に見えない様々なエネルギーで構成されています。その殆どが流動する電気の海です。
地球という星は、例えるなら一本の巨大な棒磁石を核に存在しています。液体と固体の金属の核の性質により磁場を発生させながら活動しています。
人間はその身体の半分以上を水分で創られ、微弱な電気を纏って生きています。
思考するとは電気信号であり、人間ひとりひとりがエネルギーを発する基地局みたいなモノなのです。
例えば地震の震動が震源地から遠くまで伝わるように、声や音の波動も、精神的にも物理的にも確実に他者へ届きます。その響きを私たちは、気持ちや感情として受け取っています。
音楽を聴いたときにリラックスしたり高揚したりする効果も見られますよ


この、くっついたり離れたりする力(融合と分離、強い力弱い力)、互いに影響する波の力(変化)という根本原理が、私たち生き物の根源にもあるわけですから、どうしたって似たような動きをしてしまうということなのだと考えています。

生命の根本的な原理の上に立つ私たちは、こういった目に見えない作用に動かされていると考えても不思議ではないのでしょうか。

画像1


【人類の歴史は弁証法の歴史】

哲学者ヘーゲルの言葉に「人類の歴史は弁証法の歴史」というものがあります。

弁証法とは、人がAという認知(それを信じている)に対し、Bという矛盾しているもの(否定的意見)が現れたとき、はじめは戸惑うが「両方が存在している」という認識をすることで、「AもBも存在している」というような新しい説に辿りつくことができるという理論です。

新しい説、新しい考え方に辿りつけることは、慣れ親しんだ環境をできるだけ変化させたくない生き物にとって大変な進歩となります。
つまり「信じるもの+否定的なもの=進歩」という運動を、人間はひたすら繰り返して科学や学問や文化を築き上げてきたということです。


ある学問が生まれ、その学問を否定する学問が生まれ、それら二つを合わせたような学問が生まれ・・・

その繰り返しの最先端に私たちが居るということです。


―――――――――――――――――

心理学やメンタルセルフなどでもよく見かける、「否定的意見をまず受け入れる」というものの原点はこれだと考えています。

さて次回は10年後20年後の日本の未来を、繰り返されてきた歴史のパターンを参考にしながら考察をしてみます。

この記事が参加している募集

考えていること、体験談などもっと聞きたい!という方、是非サポートして頂けると励みになります。今後の活動資金として活用させて頂きます。