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10年後20年後の時代を考察する~繰り返す歴史とメンタルセルフ~②


前回の続きです。
未読の方は是非読んでみてくださいね!


【繰り返されてきた歴史のパターン】

歴史の繰り返すパターンとして色々資料を探していたとき、とても興味深い記事を見かけました。
興味ある方は是非一読してみてください。


こちらに記載されているデータを一部簡単に解説していくと・・・

① 人は集中と分散を繰り返している
② 経済は石高(食糧)と金を繰り返している
③ 世界情勢は革新的と保守的を繰り返す
④ テクノロジーも集中時期と分散期を持つ・・・等

といった物が上げられます。



▼人は集中と分離を繰り返す

これは縄文時代~現代に至るまで、人々はある一定の場所で集中的に都市を築いては、時代の流れと共に散り散りに分散し、また別の場所で大きな集落を作るというのを繰り返しているということです。


・縄文時代は主に東日本(東北)
・稲作時代~弥生時代は北九州など西日本
・鎌倉から室町時代は関東地方
・室町後期は近畿地方辺り
・江戸時代~令和時代を関東地方(東京)


狩りのしやすさ、暮らしやすさ、稲作のしやすさ等、変化に合わせて大きな拠点が変わっています。
こういった事柄から近い将来、東京が日本を代表する拠点では無くなる可能性もゼロでは無いということです。

昨今の時代の動きを見ていたらそれがますます現実味を帯びています。
テレワーク時代となり、パソコン一つで仕事ができる人は地方へ流れ、東京一極集中の波が終わろうとしていますよね。
昔みたいに「俺の夢は大都市東京に行くこと」という若者は減少傾向ではないでしょうか。
そして各地方都市がやがて力を付け、日本全国バランス良く機能する未来もあるかも知れません、

こういった未来予測は、一時話題となった「FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」の本の中でも語られています。



▼経済は石高(食糧)と金を繰り返している

これはどちらか一択になったというより、そういった性質がでてきた、そちら側に価値が傾いたという点を重要視しています。

・弥生~奈良時代(米/食糧中心)
・平安時代(お金・米)
・鎌倉時代(米/食糧中心)
・安土桃山時代(お金・米)
・江戸時代(米/食糧中心)
・明治時代(お金)
・昭和~戦前(米/食糧中心)
・戦後~平成(お金)
・令和~?????

という事を繰り返しています。

因みに平安時代にお金?と首をかしげるかもしれませんが、一般市民への定着は無かったものの、少なくとも平安時代にも銅銭や銀銭などのやり取りはあったようです。
(『日本古代経済 交換篇第4冊 貨幣』西村真次 参照)
ただし、お米が給料の代わりになったり物々交換が一般的な経済情勢なため、お金のやり取りで取引をするという事は市民に嫌われていたそうですね。


このデータの通りの未来へ進むなら、今の現代はまるで巡り合わせたように「お金」に対する価値観の改革が始まっています。
「お金に踊らされるな」「お金という概念はもうじき無くなる」など声を上げている方も多いです。


これから先、価値があるのは物でもお金でも無く「信頼関係」などの「関係性」が重視される可能性も大きいですよね。


もちろん、お金という概念がパッと消えるというワケでは無く、それに取って代わる何かは生まれるでしょう。
それが「関係性」「信頼」というものではないかと提唱する声もありますが、歴史から見て恐らく「食糧」も関わってくると考えられます。

現在コロナ禍の影響で、この先「食糧難」は大きな課題となる可能性も危惧されています。
経済不況、度重なる倒産、売れない商品、人員削減、自然災害による農作物への被害。

「生き残れる職業は何か」というランキングに、パソコンでできる仕事に加えて「農業」が並ぶ時代が来ているのです。
農業は将来無くなる仕事のランキングに載っているのも見かけましたが、私の個人的な見解では、自給自足ができるという点では非常に強いと思います。

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▼世界情勢は革新的と保守的を繰り返す

まず革新的・保守的というものは、左翼か右翼かということにもなります。

「左翼」:革新的、規則、人権、新しいやり方へ、理想的な表現の元
「右翼」:保守的、自国愛、伝統や文化を守る、現実的な表現の元

それをふまえた上で更にざっくり分けると・・・

・1910年代「右的」
・1920年代「左的」
・1930年~1940年代「右的」
・1950年~1960年代「左的」
・1970年~1980年代「右的」
・1990年~2000年代「左的」

・2010年代「右的」
・2020年代????


というような流れを辿ってきているようですね。
約10年~20年の周期を境に、どちらか一方に傾きかけては反対側に傾くような動きをしています。
左右に傾いては中心軸のバランスを保とうとするヤジロベエみたいな動きは、方位磁石の針がS極とN極にブルブル振動しながら合わせるように、「調節をする」という「自然現象」なのかもしれません。

2020年代はどちらでしょう。
上記のような周期では、2020年代も引き続き右的な流れとなり、2030年代から20年間ほど左的になるかも知れませんね。


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▼テクノロジーも集中時期と分散期を持つ

現在では、「AI革命」「5G」など話題を呼んでいます。
昔の漫画で見たような機械が少しずつ現実に反映され、めまぐるしい科学の発展を続けています。

今でこそ当たり前のように皆さんが持っているスマホ。
つまるところ「電話」なのですが、電話自体ができたのは今から凡そ150年程前なのです。
「テレビ」なんて93年前、世界初の「パソコン」なんてたった46年前です!

因みに、世界初のノートパソコンなんて31年前!
めまいがしそうな程の激動の変化の波に私たちはいます。

そんな機械化のスタート地点とも言われる「産業革命」は凡そ200年前。
そこからスタートしてざっくり見ていくと・・・

・1820年代「産業革命のはじまり」
・1870年代「蒸気機関車・鉄」
・1920年代「電気・化学・車の発展」
・1970年代「石炭から石油へ・エネルギー」
・2020年代「AI革命のはじまり」


石器時代、縄文時代から人類の歴史を見てきたら、たった、というか、ほんの、というか。
とても表現が難しいところですが、たった200年という時間で大きな進化を遂げていき、更に先へ、宇宙を目指して人類は突き進んでいます。

まるで自転車に乗り始めたように、こぎ出したら止まらない。
ひと漕ぎでビュンビュン先へと進んでいます。
果たしてその自転車にブレーキは付いているのでしょうか・・・?
もしかしたら、何かにぶつからないと止まれない仕組みかも知れませんよね。

この上記年表でわかることは、約50年の周期で“新しい何か”が誕生するサイクルのようです。
これからAI時代と言われますが、その次の革新的な何かは2070年頃になるかもしれません。


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さて、ここまでを一度整理してみます。

「歴史は繰り返す」というのは、要するに「分離と融合の原理は自然界や生き物に対し、ある一定のバイオリズム(波)という形で影響している」という事なのでしょう。

全く同じ事が繰り返されるのではなく、“同じような波”というものに影響され、まるで現象が繰り返されているように思えるということかも知れません。

先進国と発展途上国を比較したとき、先進国がかつて通ってきた問題を発展途上国は抱えていたりするのも、そのバイオリズムになぞらえて影響されているのだと感じます。


さて次回は、時代の変化を見ながら哲学や心理学、スピリチュアル的なものについて語ろうと思います。

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