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TUNNEL

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トンネルを抜けるとそこは
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羽山渓(岡山)

羽山渓(岡山)

洞窟を利用したトンネル。

岡山県の県道300号にある。

石灰岩の絶壁にある洞窟の入り口を利用している。

入り口に向かって左が鍾乳洞へ続いており、トンネルは入り口から右へつながっている。

トンネルは素掘りの状態です。



反対の入り口から入っていくとトンネル奥に鍾乳洞が見えます。

鍾乳洞の天井はだんだん下がっていますが、まだまだ奥は続いており先へ進めるようです。

鍾乳洞は棲龍洞(穴

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抱返り渓谷 秋田

抱返り渓谷 秋田



秋田県の田沢湖・角館を流れる玉川中流の約10kmの渓谷です。

「抱返り」とは、人がすれ違うのにお互い抱きかかえるように返さなければ通れないほど険しい山道であったことから呼ばれる様になったもので、秋田の耶馬渓とも言われています。

また現在整備されている遊歩道は、昭和38年に全面廃止となった「生保内手押軌道」の軌道敷で、切り出した木材を運び出す軌道ではあったが、上りの動力は空のトロッコを牛が牽

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鎌倉 釈迦堂切通し

鎌倉 釈迦堂切通し

2010年の大雨で崖崩れをおこして通行止めになったままの釈迦堂切通しに行ってきた。

隧道というより短いので洞門と言ったほうが伝わるかもしれない。

普通なら切り開いた道にするのだろうけど、この切通しの上には北条時政の山荘の遺構があり、崩せないため洞門になっているのかもしれない。

この釈迦堂切通し、南からアクセスすると切通しの直近まで近づけるが、立入禁止のフェンスで進入を阻止している。

このフ

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房総(4/4) 奥米台隧道から奥米隧道

房総(4/4) 奥米台隧道から奥米隧道

大満足の三間川の沢歩き。
四角い川廻しトンネルに開墾場の滝。
どれも堀りっぱなしの素掘りのまま。
それでいて周りの自然になじんでいる。
途中の沢のあの神秘的な風景も目に焼き付いたまま。

ひとりニヤニヤしながら帰りのバスを調べて帰路についた。
予定よりだいぶ押してしまったので、目的のバス停を変更。
北へ向かいました。
このルートにはまたトンネルがあります。

さっきまでいた山奥のトンネルとは違い三

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房総(3/4) 三間川の沢歩き

房総(3/4) 三間川の沢歩き

腹ごしらえが終わったところで、沢歩きの準備のため、日本野鳥の会の長靴に履き替えました。
この長靴、足首がフィットして、履き心地がよく、それでいてオシャレな長靴なんです。

それから、防虫ネットをかぶり、ヤマビル対策として忌避効果のある「ヤマビルファイター」というスプレーを足元にかけ、軍手をはめて、いざ出陣。

ほどなく三間川と交差するところに来ました。
橋ではなく道路がそのまま続いているので、たぶ

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房総(2/4) 香木原林道から三間林道

房総(2/4) 香木原林道から三間林道

千葉房総の人気スポット濃溝の滝にある亀岩の洞窟を訪ねたあと、南に下り、香木原林道にあるトンネル群を探りに行きました。
地図で見るだけでも9本のトンネルがかたまっており、どれも素掘りトンネルだったらと思い勇んで歩を進めました。

亀岩の洞窟から歩くこと約30分。

林道の入口となる分かれ道で見つけた看板

およよ。

この先トンネル天端崩壊の危険があるため通行止め

え~!!!

せっかくここま

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房総(1/4) 亀岩の洞窟(濃溝の滝)

房総(1/4) 亀岩の洞窟(濃溝の滝)

千葉房総のど真ん中にある人気スポット濃溝の滝にある亀岩の洞窟を見てきました。
蛇行していた川をショートカットするためのトンネルで、人の手で掘られたものです。
流量に比べ必要以上に大きなトンネルで、堀りっぱなしの素掘りトンネルなので風景になじんでいました。

また、トンネルの向こうに見える世界が、こちらの世界と違って見えるところが魅力的なのでしょうね。

観光地になっているのでお土産屋さんに寄っ

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栗子隧道(番外編)

栗子隧道(番外編)



出典:栗子トンネル工事誌1968年東北地方整備局福島工事事務所

初代は、明治9年着工、四年後の明治13年に貫通し、翌年明治天皇が巡幸の折に「万世大路」と名付けられるほど、重要な道路が完成した。

写真右側に初代隧道が見える。

当時はまだ自動車がなく、通行するのは人と馬と大八車で、勾配も幅員も適当であったそうだ。

この万世大路の開通によって日々の旅客物資の交流は盛んで、街道は宿屋や遊女屋ま

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栗子隧道

栗子隧道

昔を探りに行ってきた。

福島から米沢へ抜ける国道13号の旧道にある栗子隧道。

現在建設中の東北中央自動車道の日本で5番目に長いトンネルとなる栗子トンネル(仮称)は、難所栗子峠をくぐる4代目のトンネルである。

この4代目に関わる仕事で現場を訪れたときに廃道となっていた栗子隧道を求めて山へ入った。

すでに道はなく、道だったと思われる草むらを歩き続けること約一時間。

目の前に現れたのが世間から

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灯篭坂大師トンネル

千葉県富津市にある素掘りトンネル

灯篭坂大師へ向かう参道にある縦長の素掘りトンネル

地層がはっきりくっきり。見事な模様になっている

なんでこんな縦長のトンネルになったのだろうか。

上へ上へ掘りあがるのは足場を作らないと難しいし、掘った石を下へ降ろすのも大変。

元々天井付近に普通のトンネルがあって、それを掘り下げて縦長になったとしか考えられない。

結構背の高いトンネルです。

天井もしっ

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日本最古の道路トンネル



写真の出典:絵葉書販売の古書ネットH&S.

大分県中津市 耶馬渓の青の洞門

禅海和尚が石工たちを雇って30年かけてノミと槌だけで掘った隧道

1750年に一期工事完成、1763年に全線開通。

山国川に面した競秀峰のすそ野の絶壁に掘られたトンネルで144mです。

1期工事完成した当時、人は4文、馬牛は8文の通行料を徴収したようで、日本最古の有料道路ともいわれている。

1906年に拡幅工

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世界最古のトンネル

4000年前、バビロニア(今のイラク)の河底トンネルが世界最古のトンネルと言われている。

ユーフラテス川を挟んでバビロンの宮殿と神殿があり、これをつなぐため、河底に幅5m、高さ4m、長さ950mのトンネルが作られた。

犬山城

犬山城

愛知県の犬山城の真下を通る道路トンネル。

東側の坑口よりトンネルを覗くが、トンネルに覆工コンクリートは無く、堀っぱなしのトンネルが現れた。

頻繁に車が通るトンネルでコンクリートの保護もなく、素掘りのままとは、ちょっと驚きである。

トンネルの壁面は、海のプランクトンなどの微小動物の死骸が溜まってできたチャートと呼ばれる硬い岩盤です。

もともとは水平に溜まって固まるのですが、大陸ができる過程で

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