『働く君に贈る25の言葉』を読んで
こんにちは、東大生のとんびです。
今日は『働く君に贈る25の言葉』のざっくりとした内容です。
著者:佐々木常夫
1969年東大経済学部卒業、同年東レ入社。
自閉症の長男、肝臓病・うつ病の妻のため、育児・家事・看病の必要性から毎日18時に退社するために課長職の本質を追求。
2001年、取締役就任。経団連理事などを歴任、「ワーク・ライフ・バランス」のシンボル的存在となる。
まえがきより抜粋
「若いビジネスマンに、私がこれまでの人生のなかでつかみ取ってきた、幸せに働き、幸せに生きるための「エッセンス」をまとめたのが本書です。今年社会人になったばかりの甥、「遼くん」(仮名)に向けた手紙という形で筆を進めました。
第1章
advice02「目の前の仕事」に真剣になりなさい。きっと、見えてくるものがある。
「そもそも、人が働く第一の理由は『生活のため』です。」
どんな会社なのか、どんな仕事なのか、実際に働いてみなければ絶対に分からない。
「どういう経緯であっても、その会社に入ることを決めたのは君自身です。それを運命だと思って、とにかく『目の前の仕事』に真剣に取り組んでみなさい。」
advice03欲をもちなさい。欲が磨かれて志になる。
「『欲』と言うと、何かよくないもののように聞こえるかもしれません。しかし、欲は人が生きていく原動力になるものです。欲があるから、懸命に働き、懸命に勉強もするのです。」
「欲があるから、やりたいことがあるから、人は思いっきり壁にぶつかることができるのです。そして、壁にぶつかるから人は磨かれる。」
第2章
advice09よい習慣は、才能を超える。
たとえば、早く出勤することで、ライバルよりも1時間多く仕事をすることができる。10年間続けると、積み重なって、2000〜3000時間も多く働くことになる。
「もしも、君がライバルより能力で劣っていたとしても、よい習慣を身に付ければ勝つことができるようになります。」
第3章
advice12事の軽重を知る。それが、タイムマネジメントの本質だ。
「何事も全力ですることは、仕事のタイムマネジメントにおいては正しくない」
「私の仕事の持論に『仕事のパレートの法則』というものがあります。(中略)『その人の抱えている仕事量全体の2割の重要な仕事をやれば、求められている成果の8割を達成したことになる』ということです。」
エピソード:投資信託の取引で付き合った2人の営業マン
・ある銀行の営業マンAは、毎月1回1時間のアポイントをとって、私のもとを訪ねてきて、いろいろ話をしてかえっていきました。
・もうひとりの証券会社の営業マンBは、めったに訪問してきませんでしたが、貴重な情報をメールか郵便で私に連絡してきていました。
私がほしいのは貴重な情報であって、営業マンに会うことではありません。
営業マンAが顧客訪問に膨大な時間と労力をかけている間に、営業マンBは最先端の情報をくまなくリサーチして適切に顧客に知らせているのです。これでは、まったく勝負になりません。
advice16せっかく失敗したんだ、生かさなきゃ損だよ。
「君は、クレームを指摘されたことを感謝したほうがいい。なぜなら、多くの人はなかなか怒ったりしないからです。怒るということは大きなエネルギーを消耗します。」
「私たちは気をつけなければいけません。というのは、怒ることを避けたいので、人は、相手の多少のミスは見て見ぬ振りをしてしまいがちだからです。しかし、言わないけれど相手は冷静にそのミスを見ていて、君に対する評価を下げています。」
「人は誰しも、日常的なトラブルであれば、怒った相手を許したいという気持ちを持つものです。(中略)だから、人を信じて、相手の懐に飛び込んでみることです。勇気をもって一歩を踏み出して、誠心誠意お詫びの気持ちを伝えれば、きっと相手は君を迎え入れてくれます。」