誰にも頼れない育児を「スマートホーム化」で、何とか乗り切っている話
今までは比較的、仕事であるコンサル関連の記事を書いてきましたが、私のプロフィールには「趣味:度を越したスマートホーム化」とあります。
(※ 実はこちらの記事は、2022年の1月には大筋書き上げていましたので、半年以上も熟成させたものとなります)
プライベート感がかなり強くなりますが、一度このタイトルについての記事を書きたいと思っていました。
私自身が、この記事を書いている今現在、おおよそ2歳半になったばかりの娘を持つ父であり、夫婦ともに西日本から関東に上京している形ですので、お互いの両親に頼ることは、今の情勢も合わせて、容易ではありません。
とはいえ、どのような支援があろうとも、新生児からの子育てには、様々苦労なさっている(なさった)方も多いのではと思います。
私は「スマートホーム化」で、いくつかの不便や苦労が解消されたので、今回はそのことについての記事となります。
なんとなく「スマートホーム化」についての話は、世のガジェット好き(私もですが)を中心に盛り上がっている感じがありますが、私としては、子育てにこそ、上手くスマートホームを活用してみてはどうか。と思っている次第です。
スマートホームの導入方法や、使用方法、設定などについては、私よりも詳しく解りやすい内容を書かれている方が、世の中には沢山いらっしゃいますので、それらは割愛させていただきます。
また、記事中には「SwitchBot製品」が多く出てきます。
ですが、特にこれらの関係者という訳ではありませんが、言うならば「ただのファン」に近いです。(案件とかじゃないよ!)
導入にあたり、色々な製品を検討しましたが、コスパや機能、わかりやすさなどが、私にとってはちょうど良かったため「SwitchBot」製品が中心になった、という流れで、特別な意味はありません。
同じような機能を持つ製品もあったりもしますので、どの会社のものを使っても良いと思っていますし、Amazon等への商品ページへのリンクは貼るつもりもありません。それでなくても長文化間違いなしのこの記事が、間延びするのを避けるためです。
一応SwitchBotへのリンクだけは。
おそらくこの記事に興味を持たれる方は限定的ですので、とにかく今「子育て中でもうボロボロ」「特に0歳~2歳のお子様を抱える」ような属性の方には、ぜひ一度読んで欲しいと思っています。
ともかく我が家が「スマートホーム」に、とにかく救われていることだけは事実です。
おそらく今フォロー頂いている方々や、noteというツールの特性からすると、既存のクリエイターさんにはあまり響かない内容かもしれませんし、スキもあまり付かない内容だとは思います。
でも「もう子育てに疲れた…限界だ」という方々に少しでも届けば、と思っています。
まず我が家の属性をご紹介
まず、前提として「賃貸物件」の「戸建て」に住んでいます。
ですので、基本的に原状復帰が可能なことしかやっていません。言い換えると原状復帰が出来る、ということですので、賃貸の方も安心して読み進めてください。
また、我が家は2020年に娘をはじめて授かりました。ですので人生で初めての子育て、ということになります。
今のところはひとり娘でして、スマートホーム導入は、0歳の途中から進めたことになります。
本当は、出産後から退院して自宅に帰ったきたタイミングで、スマート化が完了していればもっと良かったと思っていますが、妻の妊娠中~赤ちゃんの子育て開始タイミングでは、必死すぎてスマートホーム導入に考えが及ばなかったですし、
私が心配症な側面がありますので、夫婦ともども子育て関連の情報収集はかなり行ったと思いますが、「スマートホーム化で育児を楽にしよう!」みたいなものは見つけられませんでした。
冒頭にも記述しましたように、もうひとつ重要な要素は「日常的に両親のサポートを得ることは出来ない」が、元々確定していたことです。
またベビーシッターさんを場合によっては使う、という判断も、当時の情勢ではできる限り「対人接触機会を減らす思想」が強く、危機感もありましたので、やっぱり夫婦2人きりで何とか乗り越えよう、と誓い合ったのでした。
お役所関連の方には、できる限り親のサポートはお願いしておくべき、という有り難き(そう言われましても…)アドバイスを貰いましたが、
これも「2人だけで頑張りすぎると大変だよ」という、何も解っていない我々への、0歳児からの育児の大変さを思ってのお言葉だったのだと、後には気づきます。
でも様々な事情で、親の援助が得られないケースだって、世の中には多々あるのですから、そのアドバイス一辺倒なのは、ちょっといまいちだとは思っています。
我が家の属性紹介が長くなってしまいましたが、まとめると
初めての子育て
両親の援助は不可
シッターさんなどに頼るのも難しい
こういう状況下の中の話として、読み進めて頂ければ幸いです。
結構上記に当てはまる人はいると思います。
現在の導入状況(機器の数)
少しずつ買い足していったので、結果的にこの数がある、ということになります。またこの中にはスマートホームとしての定義には一般的には当てはまらないものもあると思いますが、一緒にしたいと思います。
関連機器は、こんな感じです。(読み飛ばし推奨します…)
【スマートスピーカー関連機器 7台】
Echo Show 5(1台)
Echo dot(3台)
Google Nest Mini(2台)
Echo Auto(1台)
【Switch Bot関連機器 18台】
Switch Botボット(5台)
Switch Botハブミニ(3台)
Switch Bot温湿度計(3台)
Switch Bot人感センサー(1台)
Switch Bot加湿器(1台)
Switch Bot屋内カメラ(1台)
Switch Botスマート電球(3つ)
Switch Botテープライト(1つ)
【その他】
sesame4 スマートロック
コンセント差し込み型 人感センサーナイトランプ(2台)
電池式 人感センサーナイトランプ(3台)
各種 スマートプラグ(2台)
wena3(Alexa用)
だいたいこんな感じだと思います。(※ヤバい)
一応は私自身がスマートホームというものを身を持って学び、ビジネスへ活かそうという意図も少しはあるため、子育て要素が弱いものも含まれています。
『これはやり過ぎじゃない?』そう思われますか?
はい、育児のためだけなら、ココまでは必要ありません。
ただ、ほぼすべての商品の購入は「各種セールイベント時」に、ちょこちょこ買い足しているので、数は多いものの、金額としては抑えるようにしています。
あんまり小売・メーカーのコンサルティングを仕事にしている者が、セールで買え、というのはちょっと微妙ですが、子育てはお金がかかりますので…
(とはいえ、5年ほど前はガンガンやっていたキャンプの方が、よっぽど支出は大きかったです…娘が大きくなったら再開したいところ)
ともかく、
「ここまで一気に導入する必要はありません」
「できる限りセール価格で買ったほうがいいです」
「必要なのは、ちょっとしたネットの知識くらい」
40歳にして初めて娘を授かった私よりも、若いパパママはおそらく多いかと思います。多分普通にスマホが使えますよね。
多分そういった方々にとっては、導入のスキルを身につけることはそんなに難しくないことだとは思っています。WEB上に導入の解説をしているものを沢山ありますので、そちらを見ればある程度は解るはずです。
では、以下から私が導入して役に立ったいくつかの製品をご紹介したいと思います。
電源ONーOFFのスマート化(通常スイッチ)
我が家のスイッチ画像のいくつかをご紹介。
まあ、これでざっくり何をやっているかと言うと、
【両手が離せない時に、照明をスマートスピーカーでON OFF】
これがまずかなり便利です。
我が家は2階建てで、寝室は2Fにあるのですが、1Fで娘が寝てしまい、2Fに抱っこで連れていく必要がある。みたいなケースでは、当然両手が塞がっているため、非常に役立ちます。
また抱きかかえた状態で、娘が寝てしまっていて、すぐに布団に置くと、俗に言う「背中スイッチ」が入ってしまい、せっかく寝たのに、泣いて起きてしまうケースが1歳ごろまではよくありました。そのため、しばらく抱っこを続けて、眠りが深くなるのを待つのですが、部屋はひとまず暗くしたい。こういう時にも効果を発揮します。
後は、単純に、娘中心の生活動線になりがちなので、ただ自分達の「電源を押すという動き」を限りなく少なくしたかった、という所もあります。
ちなみに、我が家はAlexaに『おやすみなさい』と言うと、1Fリビング中の電気が全て消え、エアコンもすべてOFF。2Fに上がる階段照明が点灯し、次いでに玄関のドアも施錠されます(締め忘れ防止)。これが一番便利。
娘も、この流れで「ああ、ねんねの時間なんだな」と習慣付いているみたいで、それまで家の中をはしゃぎ回っていても、この電気が消えていく様子を見て、おとなしく「ねんねのじーかん!」と言ってくれるように。
キッチンの人感センサー連動 照明操作
もう、これはご経験のある方なら解ると思うのですが、1歳くらいまでの赤ちゃんは、本当に夜中にミルクをご所望されて起きますし、夜泣きも沢山します。
2Fが寝室で、キッチンが1Fになるのですが、気持ちとしては「むちゃくちゃ眠い状態での作業プロセスを最適化したい」という所があり、階段の照明やキッチンの照明のONーOFFですら、面倒くさい。と思っていました。
またこれも両手が塞がっていたりすることもあるので、もしも機械がやってくれるなら任せたいと思っていました。
そこで、人感センサーを導入しました。
ざっくりどうしているかと言うと、夜に暗い状態で、人の気配があると勝手にキッチンの照明が入ります。また明るい状態で3分間人の気配が無いと、消灯します。
こいつがなかなかに優秀で、キッチンに到着した瞬間にはうまく点灯してくれるので、非常に便利でした。
ちなみに階段は、はじめはSwitchBotを使って照明。着けていましたが、これは普通に一般的な人感センサーライトの方が便利だったので、そちらに切り替えました。
電池式なので交換が必要にはなると思うのですが、停電時でも点灯することを考えたら、こっちの方がいいかな、と思っていたりします。
ちなみに、通常のホールみたいなところは、コンセント直結タイプです。寝室も1つ付けてあります。
赤ちゃんの体温管理
もうウチの娘も2歳を過ぎましたので、そこまでデリケートではありませんが、0歳児に対しては、特に室内温度管理を気にしていました。
少々過保護だったかもしれませんが、自分で暑いとか寒いとか言えないので、夏も冬もなるべく適温、適湿に自動でなるようにしました。
これは、今では普通にねんね前の、寝室温度管理に一役買っていたりします。
外出先からのお湯張り
元々、夫婦ともども、毎日湯船に浸かる習慣は無かったのですが、汗っかきな子供のため、後はねんねのために、ある程度お風呂で遊んで疲れてもらう(?)ために、お湯張りも自動化&外から操作可能にしました。
予約設定機能などは、既存の仕組みにあるものが多いと思うのですが、家族で外出した場合に、帰宅時間は正直なところ娘の機嫌に依存することも多いです。
ある日は「もうかえる!」と言い、またある日は「まだあそぶ!」と言いますので、お湯張り時間予約では対応しきれないことが多いです。
なので、帰宅前にスマホから遠隔操作でお湯張りをしていれば、帰宅してすぐにお風呂に入ることが出来るという訳です。こういう情勢もありますので、すぐにお風呂に入れてあげたいですしね。
ちなみにエアコンも、同じように外出先から操作する事も多いです。
番外編:スマート照明
我が家の寝室の照明は、スマート照明を使っています。
何が出来るかというと、明るさのコントロールは勿論ですが、基本的に表現出来ない色が無いのでは、というほど色々な色を出す事ができます。
まずは、単純にスマートスピーカーを用いてのONーOFFが出来るので、布団から出ずとも、操作ができることが一番の恩恵なのですが、良いのか悪いのか、娘が一番はじめに「色」に対して強い関心を表現したのは、この寝室のスマート照明でした。
今では「あれくさぁ!らいと、あお!」とか叫んでます。
残念ながら、幼児の声には上手くAlexaは反応出来ていないので(出来ても困るけど)、私が代わりにリピートしてあげて、操作をします。
まあ、あんまりおすすめすべきでは無いですし、こういう所から色を学ばなくても、信号機や絵本などからでも、色を勉強することは出来たと思うのですが、幼児教育本を見ると「赤、青、黄色」くらいの学習に留まっている同月齢時期に、
我が娘は「ピンク、紫、グレー、ベージュ、黄緑、水色、オレンジ」などなどを、もう理解していたので、そういう意味では、色への関心を促進した結果とはなったかな。と思っています。
でも、どちらかというと、0歳児を持つ親のためにスマート照明は実はおすすめしたいと思っていまして、それは、夜泣き対応時の照明です。
多くのみなさんとおそらく一緒で、夜泣きの頻度が最も高い時期は、数時間おきに、ミルクやおむつ替えをする必要がありました。
で、真っ暗な中では、その作業は出来ないので、初めは、間接照明的なものを使っていたのですが、蛍光灯の真っ白や、青めが強い光。まあ白熱灯のようなベージュがかった光でも、結構親サイドとしては「まぶしい」「自分も覚醒してしまう」という経験をしました。
そこで、私は個人的に役に立ったな、と感じたのが「赤い照明」です。
私は、医学的な専門知識はありませんので、エビデンスがある訳ではありませんが、体感としては「まぶしくない」です。おむつの位置も、おむつ替えも、姿がちゃんと見えるので出来ますし、ミルクも問題ありませんでした。
これが赤ちゃんにとって、良い光だったかどうかは解りませんので、自己責任でお願いしたいと思いますが(詳しい方に教えてほしいくらい)、おそらく夫婦共々睡眠不足で一番しんどくなる時期を、これで乗り越えられたのは事実です。
番外編の番外編:遊び要素
これは、もはや趣味の世界です。
それだけ。
まだまだ書き足りないのですが
もう6,000字とかになってしまったので、今回は一旦止めますが、我が家のように夫婦2人きりで初めての子育てをせざるを得ない方々はいると思います。
ロボット掃除機・ドラム式洗濯乾燥機・食洗機、みたいなメジャーなものであったり、今回ご紹介したようなスマートホーム関連の製品であったり、どうしても「新三種の神器」みたいなものは高額でもあるので、容易には導入できないかもしれません。
また、別にこんなもんなくても育児なんか出来る!というお考えの方もいるでしょうし、そんな余裕無いよ、という場合もあると思います。
私は、この記事は育児の目的ではなく、完全なる手段の1つとして伝えたく。そして我が家では、なんとかコレで乗り切ったというのも事実でもあります。
そして大事なのは、私が昭和生まれの男性であり父親だからこそ書きますが、「スマートホームを導入する事で、父親としての役割を果たしたと思ってはならない」です。
母親を楽にしたい、という視点は多分違うと思っていて、私の今回の導入動機は「夫婦2人で何とか育児しないといけない状況の中、自分自身も含めて少しでも無理なく頑張れる方法はないか?」「どれだけ気持ちに余裕を持って育児が出来る体制を作るか」でした。
偉そうに書いてはおりますが、妻への負担はやはり大きいと日々感じますし、仕事の忙しさにかまけたり甘えたりしている自分もいます。
願わくば、こういうツールが容易に導入出来て、辛く大変で、でも楽しかったり、でもやっぱり辛かったりする乳幼児の育児を、夫婦で少しでも笑顔の時間が増えるように乗り切れる時代が来ればいいなと思います。
父親論や育児論を語れるような立場ではないので、ただただ、私個人としての思いと、こういうものにこそテクノロジーの力を借りて、人間として豊かな生活が送れればいいな、と思っています。
昭和おじさんの私は、ご近所総出・親戚巻込んでの育児スタイルみたいなのは嫌ではないですし、まさにそういう育ち方をしてきた側面もあるのですあが、まあなかなか難しい時代でもありますよね。
コジマサトシ/トナリコネクト
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