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#51 目標がデカイほど新たな出会い•経験•刺激にめぐまれます

みなさんはどんな願い事や、夢、目標をもっていますか。やっぱり叶えたいですよね。どうやったら叶えることができるのか。どうやったら叶えるための一歩を踏み出すことができるのか。

小学校5年生のときに、父親の仕事の関係で滞在していたイギリスから帰ってきて、そのとき日本のテレビを見て「うわっ、この人かっこいいな」と思ったのがアナウンサーでした。逸見正孝さん。この人のしている仕事をしたいな、と当時思って、それからずっとずっとアナウンサーになりたいと思っていたのですが、大学生になったときに初めて「倍率」というものを知るんですね。

高校卒業するまではみんな思い憧れる職業になれる、となぜか思っていて、なんともメルヘンな高校生だったのですが、大学生になって初めてアナウンサー試験で倍率が1000倍を超える、ということを知りました。これはやばい!とその時になって初めて思ったわけです。

就職試験まであと3年しかない。

どうやったら1000倍という倍率をくぐり抜けられるんだろうか、と考え出したところから、具体的なアクションへと動いていくわけです。9回目の記事「#9(前編) アナ試験倍率1300倍を突破 「奇跡」の起こし方」で細かく書いているのでぜひ読んでいただきたいのですが、1万人受けに来たとしても世界1位になればいい、何かしら1位の称号を持っていれば目立つんじゃないかと考えたのです。

では、どうやったら1万分の1になれのるか、と思ったとき、いろいろ考えて試行錯誤というか自分の中で頭の中でいろいろ考えて、考えて、考えて、考えた結果、なぜか「47全都道府県知事対談」をすれば、この国の行く末を自分がまとめることができるんじゃないか、という結論に達しました。そんなことする人はいないだろうなって思ったのです。そこから「47全都道府県知事対談プラン」が動き出しました。

47全都道府県知事対談にむけた衝撃のプラン

いきなりは無理だから、自分ができることはなんだろう、と考えて、これまたなぜか総理に会おう、と思ったんですね。総理に会って、総理に都知事なり何なりを紹介してもらって、そこから芋づる式にいろんな人を紹介してもらおう、なんてなんとも浅はかなことを考えたんですが、でも、総理に手紙を書いて送ることはできます。持って行くこともできます。

つまり、自分が設定した大きな夢とか目標があるんですが、そこに向かって自分ができることは何なんだろう、と考えていったときに、どんどんハードルを下げ、ま、総理に手紙を書いて送るという行為が、ハードルが下げた行為かどうかわかりませんが、どんどん下げて自分ができるところまで落とし込んでいく。

そういった作業が、僕の就職活動に入るまでの1年とか2年の出来事なんですね。

手紙を書いて実際に自民党本部に持っいき、弾き返されて、で議員会館に持っていって…という流れになっていくのですが、これがとんでもない奇跡をうんだのです。

結果的にフジテレビのアナ試験を受けてる最中に、この自分がやったことがもの偶然にも奇跡をうんで、おそらく、そういうこともあってその試験、たしか三次試験くらいだったと思うんですけれども、突破し、次に進んでいくきました。

なので、大きな目標や夢や願い事をドーンとまず構える。それらは一朝一夕で実現させるなんて、絶対無理です。絶対かなわないのだけれど、ではそれを叶えるためにはどうしたらいいのか、と考えたとき、どんどんステップダウンさせていく。自分ができるところまで落とし込むことが必要になります。

それを実現したら次のステップ、つまり今度はステップアップです。次はこれ、次はこれ、と夢や目標、願い事に近づいていく。そういうことを僕はやってきたんじゃないかなと思いました。

48時間勤務でつかんだ目標

これもまた手前味噌で恐縮なんですけが、ほんとにいろいろ戦ってきました。

僕が入社したときに、長時間の特別報道番組や夕方のニュース番組のキャスターには知名度のある、バラエティーに出ていたりするアナウンサーを使う傾向がすごく多かったんですね。でも、僕自身の考え方としてはやっぱり現場経験をたくさん積んだ人間こそが、責任持ってスタジオに座るべきだと思っていて、ではどうしたらいいんだろう、と自分ができるところに落とし込んでいくわけです。

入社して間もない若手の男性アナウンサーは泊まり勤務、いわゆる夜勤をやります。夕方ぐらいに出社して、翌朝、めざましテレビの担当のアナウンサーたちが出社するまで待機します。夜中ずっとアナウンス室にいるわけです。突発のニュース、例えば大きな地震など大きなニュースが入ったときに、「番組の途中ですが…」と臨時番組を務めるためです。

僕は週3日、夕方のニュースリポーターをやり、残りの2日は泊まり勤務に入っていました。夕方入って翌朝終わり。これで2日間勤務したことになります。

でも、これがあることによって、泊まり勤務の2日間に何かすごく大きな出来事が日中にあったときに、僕がよばれる可能性が消えるわけです。これではダメだ、いつどんなときでもニュースを取材、中継する機会を逃してしまうようなシチュエーションを作るわけにはいかない、と考えたのです。

なので、泊まり勤務前も、朝からスタンバイし取材に即応できるようにし、さらに泊まり明けの朝からもスタンバイしました。徹夜明けなんだけれども、丸一日予定入ってないんで、何でもいいから、何かあれば呼んでください、と報道に伝えました。

当時はまだ勤務時間の超過に関してそこまで厳しくなかったので「だったら…」と呼んでくれるんです。それを何年も繰り返していると、そのうち「もうわかった。では森下を泊まりから外そう」となり、週5日まるまる正式に夕方のニュース担当となりました。

週5日やると、絶対に突発のニュースを逃がさないわけです。何が起きたって、必ず呼ばれる。それをずっと繰り返して、9年経ってスタジオキャスターとなりました。

なので、自分のできるところまで落とし込んでいき、それをがむしゃらにやってく、そうしてステップアップさせていく。これがおそらく大きな願い事や夢、目標を叶えることにつながるのではないかと思います。

(voicy 2022年7月7日配信)

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