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後悔したくない人必読|フリーランスWebライターのメリット&デメリット

会社を辞めてフリーランスでWebライターに挑戦したいけど、なかなか一歩を踏み出せずにいる人は少なくありません。

理由は「収入や将来に対する不安」が最も大きいでしょう。

そこで、私がフリーランスWebライターとして経験した中で確認できたメリットとデメリットを徹底解説します。

フリーランスへの転身を考えている人は、「後悔しない選択」をするためにぜひ読んでみてください。

他者の成功体験を鵜呑みにしてはいけない

私は会社員時代にライティングを経験していたことと、仕事経験を活かせる案件に絞って活動したことで、フリーランスになっても比較的スムーズに稼ぐことができました。

一方で、フリーランスになったものの思うように稼げず苦しんでいるWebライターさんを多く見ています。

ネット上では成功体験ばかりが目につきますが、実際には稼げずに辞めていくWebライターが圧倒的に多いのが現実です。

挑戦は素晴らしいが一度立ち止まって現実を見よう

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私は精神疾患を患ったことで会社員を辞めざるを得ませんでした。

しかし、あなたには会社員を辞めてフリーランスに挑戦する前に、現実を認識することをお勧めします。

20代であれば後先考えず、思い切ってフリーランスの世界に飛び込むのもありでしょう。

若ければ若いほど、いくらでもやり直しが利くからです。

30代に入っている方はより慎重に考えましょう。

残念ながら日本では、35歳以上の転職限界説が確実に生きています。

特に未経験の業種や職種に転職するのは難しく、フリーランスWebライターで上手くいかなかった場合を想定しておくべきでしょう。

そのためにも、私が実感したメリットとデメリットを参考にしてみてください。

フリーランスWebライターのメリット

私は休養期間中ということもあり、社会復帰に向けた1つの手段としてフリーランスで働いてみたわけですが、会社員時代と比較して得られたメリットは次の通りです。

メリット1:煩わしい人間関係から解放される
会社員時代は上司・同僚・部下に加え、社内の様々な部署や取引先とのやり取りがあり、人間関係に悩まされ続けました。
フリーランスになってからは、クライアントとのやり取りのみで気楽でした。
基本的にはメッセージアプリでのテキストのやり取りが中心で、まれにWebミーティングがある程度です。
メリット2:仕事に集中できる
会社員時代は電話、メール、Slackなど、常にあらゆる方向から連絡が来ていたので仕事に集中できませんでした。
Slackでは100近くものチャンネルに参加させられ、飛び交うメッセージを追うだけで膨大な時間を取られていました。
その点、フリーランスは多くても1日に数回のやり取りで済み、執筆に集中できるのがメリットです。
メリット3:自分の裁量で仕事を進められる
納期を守っていれば仕事の進め方は自分次第です。
案件は自分に合ったものを選ぶことが可能で、自分で1日の作業量も自由に決められます。
クライアントのレギュレーションを守っていれば、自分のやり易い方法で業務効率化も図れます。
メリット4:やればやるだけ報酬を得られる
会社員の場合、歩合制でなければいくら頑張っても月給は変わりません。
いくら成果を出しても、多少ボーナスが上がるくらいでしょう。
フリーランスは書けば書くだけ報酬を得られるのがメリットです。

フリーランスWebライターのデメリット

ここからはフリーランスのデメリットをお伝えします。

私の場合はフリーランスとして活動する前からある程度は認識していました。

それでも、実際に体験すると精神的ダメージが蓄積されていったのが正直な感想です。

デメリット1:人とのコミュニケーションがない
フリーランスは自宅やカフェなどが仕事場になりますが、1人での作業なのでクライアントとWebミーティングなどがない限りは誰とも喋らない日がほとんどです。
私は妻がいるので完全に喋らない日はありません。
しかし、もし独り身だったらと考えると孤独感に耐えきれなくなるでしょう。
フリーランスになったばかりの頃は、煩わしい人間関係から解放されたのが嬉しかったものの、時が経つにつれて辛くなっていきました。
また、以前よりもコミュニケーション能力が低下したと感じています。
デメリット2:仕事を獲得するのに時間が割かれる
会社員であれば会社が用意した仕事が常にありますが、フリーランスは自ら営業して仕事を得なければなりません。
当然ながら執筆の傍らの案件探し、応募、テストライティングをこなさなくてはならないのです。
その時間は執筆できないため報酬は発生しません。
(テストライティングの報酬のみは得られますが・・・)
また、案件が確実に受注できるわけではなく、徒労に終わることもあります。
デメリット3:オンとオフの切り替えが難しい
就業時間に縛りがないため、休憩を取らなかったり夜遅くまで執筆したり、プライベートとの境界が分からなくなる場合が多々あります。
会社員でも在宅勤務では似たようなケースが起こり得ますが、フリーランスは生活がかかっているため、より顕著でしょう。
実際に会社員時代よりも長時間労働になり、休みも少なくなりました。
デメリット4:社会保障面で不利
フリーランスになって痛感した最大のデメリットは社会保障の薄さでした。

【年金】

会社員は厚生年金に加入できるうえ、保険料は会社が半分負担してくれます。
将来受け取れる年金額も国民年金だけのフリーランスよりはるかに多いでしょう。

【健康保険】
健康保険料も会社員であれば会社が半額負担してくれますし、加入している健康保険組合の施設を割引価格で利用できるなどのメリットもあります。
フリーランスは全額自己負担で、支払う保険料も倍になるため手取り収入が低くなります。

【雇用保険】
会社員は雇用保険に加入しているため、失業時に加入期間の条件を満たしていれば失業手当を受給できます。
一方、フリーランスは仕事がなくなってもセーフティネットがないのです。
デメリット5:収入や仕事量が不安定
フリーランスはクライアントの都合に大きく左右されます。
継続案件でも突然発注が遅れるor終了するケースがありました。
当然ながら収入が減るので、穴埋めに別の案件を探さなければなりません。
また、当初執筆可能なテーマで契約したメディアでも、テーマやターゲットの変更が発生する場合があります。
このように、常に心配しながら日々を過ごすのは精神的に辛いです。
デメリット6:有給休暇がないため休むと収入が下がる
会社員であれば体調不良で休むとしても、有給休暇扱いにしてくれる会社が多いはずです。
病気や事故で長期入院となっても有給休暇を使い切ったら休職制度もあります。
国から傷病手当金も支給されるのである程度は守られているのです。

しかし、フリーランスの場合はそうはいきません。
体調不良で休むとなるとその後のスケジュールが地獄のようになります。
もちろん、クライアントに相談してスケジュール調整することは可能です。
しかし、休むことで収入が下がってしまうので無理する場合が多いでしょう。
病気や事故で入院したらすぐに収入が途絶えてしまう恐怖があります。

フリーランスWebライターは覚悟が必要

会社員からフリーランスWebライターへの転身を検討している方は、会社員でいることのメリットを軽く考えてはいけません。

確かに煩わしい人間関係がなく、自分の裁量で仕事を進められるのは魅力的でしょう。

しかし、それと引き換えに5年、10年、20年と長期的に失うものについてしっかりと考える必要があります。

特に40代以降で一度フリーランスになってから会社員に戻るのは容易でなく、やり直しが利かない可能性が高いのです。

フリーランスとして生きていくのであれば、それだけの覚悟が求められます。

私はデメリットの大きさから正社員への復帰を選択しました。

正社員へ復帰するもWebライターの道は残す

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私は社会復帰のためのステップとしてフリーランスで活動しつつ、再就職活動も行ってきました。

おかげさまで7月1日からまた正社員として会社に属することが決まっています。

年収は以前の会社の半分程度になるものの、労働時間は比較的短めで休日もしっかりあります。

長期で安定した環境で安心して働けるのは精神的な安定に繋がるため、ひとまずは満足しています。

新しい仕事と精神疾患が落ち着いたら、副業でWebライターを続けるつもりです。

というのも、本業が続けられなくなった場合に備えて、別の収入源を持っていたいからです。

後悔しない選択をしてほしい

フリーランスのメリット・デメリットは人それぞれの価値観によって変わるため、私が挙げたものが正しいわけではありません。

あくまでも「こんな考え方もある」と、あなた自身が後悔しない選択をするための参考にしてほしいのです。

今の会社が辛いと感じてフリーランスWebライターになったものの、会社員時代よりもさらに辛くなるのでは意味がありませんよね?

人生においては「何かを得るために何かを犠牲にする」選択を迫られる場合があります。

フリーランスを選択するのであれば得られるものと失うものを天秤にかけ、どちらの比重が大きいかを見極め、ぜひ後悔しない選択をしてください。

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