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【トモヤ】「純心はときに害と成る」 誤った評価要素が社会を崩壊させるワケ

世の中には色んな評価方法が存在します。
その中には「正しい評価」「誤った評価」があります。

今回は誤った評価に注目し「何が誤りなのか」「なぜ誤りなのか」「何が起こるのか」、これらの評価要素を用いた評価を受けたとき、私達は何が出来るのか。

それぞれを史実を見ながら説明していきます。

評価要素とは

評価要素とは、人やモノを評価するときに使用されるものです。
具体例は以下の通り。

【人】
「学歴」「容姿」「趣味」「能力」「人柄」「清潔感」「話し方」など

【モノ】
「価格」「価値」「利便性(汎用性)」「大きさ」など

これらの組立ては、私達の無意識下で行われているため、何も考えずに言ったり思ったりするのです。では、そんな評価要素の「正誤基準」を作ることは出来るのか。

結論、作れません

ですが、歴史を振り返ると、やってはいけない評価方法を見つけることが出来ます。次の章では、ある評価方法を行ったことにより、国民を非人道的にしてしまった国を紹介します。

誤った評価で崩れた国

ドイツを紹介します。1933~1945年のナチス・ドイツです。

ヒトラーの、非人道的な国策が施工された時代ですね。当時ヒトラーは、ドイツを再建すべく、新聞やテレビ等のメディアを使って、国民を扇動していました。

その1つが「ホロコースト」です。ホロコーストとは、ある民族に対する組織・官僚・国家的な迫害および殺戮を行うことです。いわゆる差別ですね。ヒトラーは、これをユダヤ人を対象に行いました。理由は、ドイツ国民の団結力を高めるためです。

私達は、共通の敵を認識すると、今まで仲が悪かった人とも協力するようになります。その特性をヒトラーは利用したのですね。

しかし、そのホロコーストは、ユダヤ人だけでなく国民にも向けられました。ヒトラーは、ドイツを再建するのが目的です。よって、必要最低限の資源で、最大の結果を出すことを求めるわけです。

当時のドイツは貧困そのものでした。第一次世界大戦に敗北し、領土の縮小、植民地の略奪、軍備制限、さらに多額の賠償金が課されたことにより、ドイツは経済破綻の一歩手前だったのです。

人手の増幅と、頑丈な従業員を必要とし、福祉に掛けるお金もありませんでした。そこで、ヒトラーが採用したのが以下の通り。

・やる気に満ちた、頑丈な国民を高く評価すること。
消極的な人物(障害者)を見つけたら、保健所へ連絡すること(ガス室)
純ドイツ女性を集めた、子供を産ませる施設を作ること。

今では考えられませんよね。しかし、当時のドイツ国民は、そんなヒトラーを支持し続けていました。

理由は「純心」「一体感」です。

純心はときに害と成る

人間の仲間意識が高まるとき、以下の流れが発生します。

① 共通の敵が現れる
② 協力して敵を倒す
③ 「①、②」を繰り返す

部活も同じことです。前章でも書きましたが、普段は意見が合わない人、仲良くない人でも、試合となれば協力して相手を倒そうとします。その時点では、仲間意識が高まるのですね。ヒトラーはこれを利用するために、ユダヤ人を敵設定し、ドイツ国民の協調性を高めたのです。

すると今度は、協調性の低い人達が目立ち始めます。消極的な人や、発達障害で人間関係を煩わしく考えている人です。彼・彼女らは、ヒトラーや協調性の高い人達にとって邪魔な存在になります。「敵」の対象者が身内になったのですね。そこで「保健所」が登場するわけです。

ご近所さんや、職場の人間に通報されるため、常に社会的評価を意識し続けることになります。並大抵の精神力では持たないでしょう。しかし、そんな社会になっても、ドイツ国民はヒトラー支持を止めませんでした。

終止符が打たれたのは、1945年のヒトラー自殺です。
親衛隊全国指導者であるヒムラーが、独断で英米に対し降伏を申し出たことをBBCで放送されたことがきっかけでした。ヒトラーは激怒しましたが、実は1945年4月22日の作戦会議で、ヒトラーは「戦争は負けだ」と言っていたそうです。ヒムラ―が降伏を申し出たのは「4月29日」ですので、1週間後のこと。22日時点で、多くの人々に敗戦意識があったのかもしれません。

その後、ヒトラーは恋人と結婚式を挙げ、4月30日、恋人と共に自室に入り、自殺したと言われています。つまり、国民の総意でヒトラーを止めさせたのではなく、外部の影響でヒトラー自身が辞めたということ。

すると、以下のような意見が出てきます。

「ヒトラーが悪いのであって、ドイツ国民は悪くない」

そう思う気持ちも分からなくはありません。しかし実際に、ドイツから逃げた人々はいても、ヒトラーを止める行動を起こしていないのです。選挙によって選ばれたのであれば、「国民の責任」と言い換えることも出来るのではないでしょうか。

日本もドイツのように

前章でナチス・ドイツについて書きましたが、実は日本もドイツのようになり得る国なのです。

日本とドイツの共通点は、「なんちゃって民主主義」という点。
民主主義と言い、大衆が理解できる分野(選挙、公共施設)への参加権を配布し、「多くの人に合わせる」という社会主義的面を持ち合わせています。

日本はよく、「能力が低い人に合わせる教育をする」と言われています。しかし、それは「能力が低い人」ではなく「多数派」ではないでしょうか。

例えば、小学校の算数では「x,y」でなく「○△」を使用しています。○△でないと間違いにされたりします。僕もバツされた経験があり、先生に理由を尋ねたところ「みんなが○△を使っているから。トモヤ君だけ違ったら不公平でしょ?」とのこと。

教員免許はバカでも取れるみたいです。

もし「能力の低い人に合わせている」と思った方は、日本人の平均能力値が低下していることを危惧した方がよさそうです。2018年OECDのテスト結果が、以下の通り。

日本よりも、経済規模が小さい国に負けていることが分かります。教育へ投資できる金額が大きいはずなのに、なぜか学力が年々下がっているんですね。これは、日本人の性格が起因していると言われています。

昔日本は、「黄金の国ジパング」と呼ばれていました。世界の総合貿易取引金額の約13%を日本が占めていた時代です。なぜ、ここまで成功できたというと「プラザ合意」が始まりとされています。

プラザ合意とは、ドル高是正を目的とした合意です。
当時の日本製品は、アメリカに安く大量に輸入されていました。すると、アメリカの企業は売上げが立たず、「何とかしなければ!」となります。

そこで「円の価値を上げる」解決策を出したのです。円高ドル安になれば、日本製品を輸入する企業が減るからですね。例えば「1ドル=約100円」だった場合、2000円の商品をドルに換算すると、20ドルの価値を持ちます。しかし「100ドル=1円」になれば、2000円の商品が20万円になってしまうのです。つまり、日本製品を買うメリットが無くなってしまうのですね。

極端な例ですが、本当は安く買えたものを高く買うのは嫌ですよね。そんな心理を利用したプラザ合意ですが、これが日本の貿易業に大打撃を与えると共に、「日本円の価値」と「地価」を爆上げしました。

日本企業の株を持っていた人達、不動産業を営んでいた人達は、いきなりお金持ちになったのです。中には不動産を購入し、その不動産を担保に新たな土地・建物購入を繰り返し、マンションを乱立させる人まで現れました。

すると、インフレになり物価が高騰してしまいました。そこで政府は「土地購入の融資額減」「公定歩合6%へ引上げ」等と、異常な高騰を抑えるための金融政策を実施したのですが、この政策が急激なk経済失速を生みバブル崩壊を引き起こしました。

しかも、日本並みの品質を世界一安く大量に製造できる中国に盗られてしまったり、世界で戦える産業・事業を自ら潰そうとしたり、自国民よりも他国民を優遇したりと、何がしたいのか分からない国です。。。

つまり、極度に足並みを揃えることを重視するのは、以上以下もない人間を造ることであり、機械扱いであるという事。僕個人の意見は「機械に代替されるのだから、無駄に頑張らなくてもいいやん。」となりますが、恐らく数年後、同様の価値観を持った人が増加してニュースに取り上げられているかと思います。

「ベクトルの方向」と「出力量」を見誤るのが得意な日本は、ナチス・ドイツに似てならないのです。トンデモない方向に、トンデモない速さで走らないようにするには、判断を間違わない人が必要だったりします。

いつか優秀な経営者が、総理大臣になる日が来るかもしれませんね。

では今回はこの辺で。
ではではー(=^・・^=)


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