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日本人の知らない イタリアの地方料理:ピエモンテ州

こんにちは!ともちきですm(_ _"m)

今回は、第二回目ということで張り切ってやっていきたいと思います!

また、こちらで紹介した伝統料理は後々レシピも公開していきたいと思いますのでよろしくお願いします。


今回の州

第二回目は、ピエモンテ州です。

こちらの州は前回のダオスタ州同様、北イタリアに位置します。

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しかし、環境の違いによる特産物の違いが顕著に表れているため、ぜひダオスタ州と比較しながら見てみてください。

環境

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ピエモンテ州は、約4割が山岳部で残り3割ずつが丘陵部、平野部と非常に起状に富んだ地形です。

気候は内陸性で寒暖差が激しく、季節のメリハリがはっきりしているのが特徴です。

食文化

先ほども言った通り、この州はいろんな地形がバランスよく存在する州です。

そのため、山岳部では放牧が、平野部では稲作が行われ、丘陵部ではブドウや野菜の栽培が行われるなどと、非常に幅広い食材を生み出します。

ピエモンテ州は本当に様々な食材を生み出す州で甲乙つけがたいのですが、しいて言うなら山の幸が豊か

ジビエ類はもちろんのこと、秋の味覚の王者白トリュフをはじめとした、ポルチーニ茸、オーヴォリ茸といったキノコ類が豊富なのがこの州の大きな特徴となります。

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また、ピエモンテ州南部の”アルバ”という町では10月~12月にかけて白トリュフの市が開催されます。

このトリュフ市は、イタリア中部のトリュフまで集まるくらいの大規模なものとなっています。

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たった1つの街にに北部から中部のトリュフが集まるなんてすごい規模ですね(笑)

私も一度は行ってみたいです(^^♪

そして、ピエモンテ州は山の幸以外の食材も忘れてはいけません。

ピエモンテ州は、とても起状に富んだ地形でしたよね?

そのためピエモンテ州では、ジビエ、キノコ類のほかにブドウ(ワイン)などの様々な食材が産出されます。

産物が非常に多いため、

ここからは、地形ごとに主な生産物をまとめ、説明していきます。

①平野部

平野部では、ポー川とカブール水路を灌漑に利用した米の生産が広く行われています。

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ピエモンテ州の稲作は、国内生産の60%以上もまかなっておりイタリア随一の生産量を誇ります。

②山岳部

山岳部での肉の生産が盛んで上質な肉質のピエモンテ種(ファッソーネ牛)というのが飼育されています。

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画像はピエモンテ種ではありませんが、このように白い毛皮で、放牧で育つためタンパク質の豊富な赤身肉なのが特徴です。

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しかも、赤身だから固いというわけではありません。

実は、肉質はとても柔らかく、最新の研究データではイタリアで最もやわらかいそうで、まとめるとヘルシーで美味しい肉なのです。

また、イタリアの中ではメジャーなブランド牛でキアニーナ種と並ぶ二大巨頭なんだそうです。

日本で言えば、神戸牛といったイメージでしょう。

また、山岳部は肉だけではありません。

実は、バターやチーズなどの乳製品も多く生産されています。

その中には、ゴルゴンゾーラ、グラーナパダーノといった日本でも有名なチーズが生産されています。

さらにその中には、カステルマーニョというピエモンテ種のミルクから作られる、半硬質タイプのチーズがあります。

このチーズの原料のミルクは、夏の期間に絞ったものを使うため、夏にしか生産できず、非常に希少なチーズです。

③丘陵部

丘陵地帯ではブドウ栽培が盛んで、一面には櫛(くし)の目のようにきれいに区切られたブドウ畑が続きます。

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ピエモンテ州のブドウから作られるワインはバローロバルバレスコなどの銘醸ワインがあります。

ピエモンテ州は、ワインも美味しい州なのです。

伝統料理

※ピエモンテ州でのオリーブの栽培はなく、料理のベースは基本的にバターなどの動物性油脂ですが、隣接するリグーリア州とは、古くから物々交換をしていた歴史があり一部オリーブオイルが使われています

Carne Cruda(カルネ クルーダ)

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カルネ・クルーダは生肉という意味。現地では特産のピエモンテ牛を包丁で刻みレモン汁やオリーブ油、塩、胡椒で味付けする。

日本の店ではだいたい馬肉を使用する。

Vitello Tonnato(ヴィテッロ トンナート)

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仔牛の赤身部分の塊をゆでて薄切りにし、ツナソースと合わせた冷製料理。

ツナと仔牛の意外な組み合わせだが、ピエモンテに古くから伝わる料理である。

Bagna Cauda(バーニャ カウダ)

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 ニンニクやアンチョビが入ったオリーブオイルの熱いソースにスティック状に切った生野菜またはボイル、グリルした野菜を浸して食べる料理。

意味はバーニャ=ソース、カウダ=熱い、というピエモンテ語で冷えた体を温めるために生まれた。

Agnolotti del Plin (アニョロッティ デル プリン)

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アニョロッティはいわゆるラヴィオリのことで、大小さまざまな詰め物のパスタのことを指す。

中の詰め物はローストした炊いた米、ほうれん草などを混ぜて作る。

また、フォンドゥータ(チーズフォンデュ)を使うこともある。

作る人によって、生地や中身に大きな差が出るためオリジナリティを出しやすい料理でもある。

Brasato(ブラザード)

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牛肉をタマネギ、ハーブ、赤ワインとともにマリネして、煮込んだ料理のこと。

ブラザートとは、ふたをして弱火で長時間蒸し煮込みをする調理法のことを言う。

Pannna cotta(パンナ コッタ)

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生クリームに火を入れ、ゼラチンや卵白で固めたドルチェ。簡単に言うと、生クリームのプリン。

生クリームのみで作るのが本来のパンナコッタだが、現在は生クリームと牛乳を混ぜ、軽やかに仕上げるのが一般的

ちなみに、ピエモンテ州はドルチェが豊富。

”トリノ”に多数のチョコレート工房があるほか焼き菓子のバリエーションの多さはイタリアトップだそうです。

まとめ

今回はピエモンテ州についてまとめていきました。

ピエモンテ州は、肉、米、キノコ、ブドウ、ジビエ、チーズ、といった本当に様々な食材を生み出す州です。

米もいい肉も高級キノコもいいワインも生み出すピエモンテ州は日本でいうところの北海道であり、まさに食材の宝庫だといえるでしょう。

個人的には、トリュフ市が気になり、イタリアに行ったら行こうと思いました(^^♪

みなさんも、ぜひピエモンテ州を訪れてみてはどうでしょうか?



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