マイブックと今年見た映画で振り返る2023。来年のキーワードは「チーム」と「意味不明」
今年から「マイブックー2023年の記録」という白紙の文庫本を持ち歩き、仕事用のタスクの書き出しや気づいたことのメモ帳に使っていました。
旅先でのチケット、余裕ある時はイラストやシール、もちろん空白すぎる月もあったり。なんの情緒もない仕事のメモがほとんどですが、見直すほどに今年はよく頑張ったと思うし、自分ともよく向き合うことができました。
パラパラと1年分を読み返す今日のために、この本はあるなあとしみじみ実感します。
持ち運びすぎて見た目はすっかりくたびれてますが、文庫本仕様のためか、すんごく丈夫。書き心地も滑らかで、インクが裏面に滲まないのもよかったです。
2024年版も購入しました。来年もよろしくお願いします。
そんなわけで、マイブックを見ながら今年は何やったんだべと振り返ってみると、
去年かと思っていたのが今年の6月の案件だったり、なんか時間の感覚がバグってる。加齢のせいでしょうか。中国へ引っ越したからかな。かといって環境がガラリと変わり・・・というほどでもなく、中国の経済発展がすさまじすぎて、生活面でのストレスはほとんどなく、仕事も、スムーズに継続することができています。
皆様のおかげさまです。本当にありがとうございます。
お仕事面では、書籍制作のサポートをメインに、今年も2-3のプロジェクトを並行させて走っていました。合わせて、企業さんの広報業務のお手伝い、事業コンセプト制作、取材ライティングもいくつか、やらせていただきました。
全体通してみると、ライティング業務から、企画や編集業務の比重がより大きくなった一年だったかなと思います。そして、その心地よさにも少し目覚め始めているところ。
来年は、私のところにきた業務を、信頼できるライターさんに依頼したり、編集さんと連携して本を作ったり、といったチームで動ける体制づくりに少しずつ注力したいと思います。
やっぱり、私だけで完結するお仕事って、今はもう面白さをほとんど感じなくなっています。
私にはない才能と出会い、一緒に何かを創造する。次に手渡す。循環させる。今までも夢見てきたことですが、来年はより、その動きが強くなるよう、頑張ってみます。
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最後に、今年見た映画6選。
なんとなく、落ち着いて作品を鑑賞する、というのがちゃんとできなかった1年でした。
それでも、一つひとつの作品の存在感が圧倒的すぎるので、「ものすごいものを見た」感がめちゃくちゃある。特に、時間や空間の境界線がほどけ、ぐちゃぐちゃになった世界で描かれるものに心動かされました。
つまり、「意味がない」。
考えて、必死に答えを出しても意味がない。
正解や善悪など、説いても意味がない。
これはこういうものだ、と決めつけても意味がない。
そうした映画を見て、こうだ、ああだと言葉にしようとしても、できない。何か焦点を合わせてみようとしても、見えない。という体験を、何度もさせられた気がします。
意味がない、というのは、意味は無限にある、ということでもあります。私にとってこうした映画が一番心に触れたということは、物事に意味を求めなくてもいい、ということでもあるかもしれないし、
考えるな。感じろ。
ということかもしれない。もう少し時間をかけて、自分にとっての意味を見つけてみたいと思います。
「君たちはどう生きるか」は、その意味でもう、圧倒的でした。今、世界中のどこを探しても、あの世界観を、あの物語を、あの時空で描き切る、そんなことできる人、宮崎駿監督しか、いないと思います。
誰にも理解できない、言葉になる前の世界、なのかもしれない。
あの映画は完全に、視覚や感情に訴えるものではなく、無意識に訴えかける何かだった。
言葉や理解を超えて、新しい年を生きる私たちを未来から迎えにきたような、みてはいけないものを見てしまったような、そんな気持ち。でも、こういう意味不明のアップデートが、来年の私たちに必要なのかもしれない、ですね。
今年もnoteを通じて出会うことができました皆様に、心から感謝申し上げます。ありがとうございました!来年も、皆様にとり実りある一年となりますよう。どうぞ良いお年をお迎えください。
<今年見た映画>(※2023年制作以外の映画もあります)。
ほとんど、時空が歪んでる作品。どれも深く心に残っていて、今も影響し続けている感じがする。皆さまもよかったらぜひ!
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