書籍「勇気を持ちたい仲間への応援歌」　あらすじ連載【２９】　再送

　皆様、いつも本当にありがとうございます。

　極端な自立体験記（日本語の全く通用しない場所で自分と向き合った、日本人一人きりの２０代米国留学）です。勇気を必要とされている方々の一助になれば幸いです。

　【２９】泥酔し焦点の合わない目。

　フロントガラス越しに見た青い空、突然、日本にいる両親や友人らの顔が浮かんできました。皆、笑っています。私は、じっと一人ひとりの顔を見つめました。「自立」するため日本を離れたこの私を、きっと待ってくれている人たち。自立、そう、それは私のここへ来た目的。

　思い出せ。お前には、守らなければならないものがある。

　しばしの沈黙......。

　そして......。

　「よし、俺は負けねえ。負けねえぞ！

　ふざけるな、 お前に同じことができるのか！

　アメリカよ！

　痛いとか、寒いとか、腹が減ったとか、

　心の底から伝えようとしたことあんのか？！

　寂しいって、恥ずかしいって、俺はここにいるって、

　うめいたことあんのか？！

　伝わらないんだよ、本気じゃないとよ......。

　届かないんだよ、心晒さないとよ！

　ふざけんな！ふざけるなよ！

　俺は負けねえ！絶対に負けねえ！！

　卒業してやる！絶対にだ！！　見てろ！」

　日本を離れて一年８ヶ月。
　腹から噴き出た叫び

　
　全米中に木霊しました。

　つづく...

　どうかよろしくお願いいたします

●日本人の心に火をつけたい　日本を元気にしたい●

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