「非効率」は経済合理性を捨てなければいけないのか
ラオスの織り物の特徴を伝える時、
私は“原始的で非効率な手しごと”を特徴の1つとして紹介をしている。
ラオスの村の織り物は、電力による動力を一切使用しない、手紡ぎや手織りの織り物が主流だ。村で綿花を育てて採取し、それを天日干しして、ほぐして糸車で手作業で糸にする。そして、世界の織り機の歴史の中でも、初期段階に出てくるような機織り機で、手動で緯糸を流して木の板を持って手で糸を布にしていく。まさに原始的という言葉が相応しい。
糸の染色も同様に原始的であり、染色に利用する植物を畑