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【バンクシーって誰?展】を通して社会情勢や問題を学び直す

バンクシーって誰?WHO IS BANKSY?展」(2021年12月5日まで東京で開催)されている)に行ってきました。

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バンクシーは正体を明かさない世界的に有名なグラフィティアーティスト。
もちろん作品も知っていた上で行きました。

特に2018年にロンドンで開催されたサザビーズでのオークションで起こった、
シュレッダー事件は話題になり、よりバンクシーの名を広めたのではないでしょうか。(代表作の「風船と少女」(Girl with Balloon)が落札された瞬間にシュレッダーにかけられた出来事)


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(裁断された作品の写真がなかったので、元の作品を掲載してます)

「WHO IS BANKCY?展」は一部リアルに再現されていてとてもおもしろく、美術館にあまり興味がない私でも全く飽きなかったです。

でも一つだけとても後悔をしました。

「もっとよくバンクシーを事前に調べてから行けば良かった」
「ちゃんと調べてから行ったら、もっと楽しめたのに」
「社会情勢や背景をもっとよく知ってれば」

なぜなら、アート・テロリストと呼ばれるほどに、バンクシーは社会情勢や現代社会が抱える問題に対する主張するような作品を創作しており、彼の作品を通していま起こっている問題に注目させ、関心をひくことも目的にされているからです。

なので、「WHO IS BANKCY?展」の後に色々な本を読んで、おさらいをしてみようと思いました。


「Aachoo!!(ハックション!!)」

(全体を撮れませんでした。。)

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ブリストルの郊外の傾斜のある住宅街に描かれた作品。
勢いよくくしゃみをした女性の飛沫によって松ばつえやバック、入れ歯が吹き飛ばされています。一説によると、マスクをしなくて批判をされたエリザベス女王がモチーフになっているかもとも言われているらしいです。

「Girl With A Pierced Eardrum (イヤードラムをつけた少女)」

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イギリスの監視・管理社会を批判していると言われ、「真珠の耳飾りの少女」をモチーフにしている。耳飾りの部分は、黄色いセキュリティー会社の警報器になっています。

現在のコロナ禍の状況で、何者かによってマスクが描き足されているとのこと。

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「Flower Thrower (花束を投げる男)」

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バンクシーの代表作のひとつ。

パレスチナ問題に関連した6mを超える壁画で、ベツレヘムの建物の壁に描かれています。

「The Separation Wall In Palestine (パレスチナの分離壁)」

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パレスチナの分離壁に描かれたトリックアートのような壁画。イスラエルに対する批判とされています。

「The Walled Off Hotel(世界一眺めの悪いホテル)」

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パレスチナとイスラエルの分離壁に面する位置に建設されたホテル。
(写真はエントランスに置かれているサル。)

「#withSyria」とインスタグラムに投稿された壁画

「レ・ミゼラブル」に出てくるコゼットをモチーフとして、シリア難民の救済を主張していると言われている壁画。

シリア難民の受け入れを良く思わないヨーロッパ社会の背景がある上で、カレーにある難民キャンプにフランスの政府機関が催涙ガス撒き、その行為に対する反対を主張する壁画と言われています。

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ボロボロになったフランス国旗を背景に、催涙ガスによって涙するコゼットが描かれ、左したにあるQRコードにアクセスすると、フランス政府機関が催涙ガスを撒く動画に飛べるようになっています。

「The Son Of Migrant From Syria (シリア難民の息子)」

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カレーの難民キャンプに描かれたスティーブンジョブスの壁画。
この壁画はシリア移民の息子で幼少期に養子に出された彼の出生をもとに、シリア移民の息子を受け入れたことで巨万の富をもたらしたと主張する壁画とのこと。

「Devolved Parliament (退化した議会)」

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人間がチンパンジーに代わり議会を開いている様子が描かれています。

「アメリカ初のバンクシー展覧会」

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バンクシー展覧会内にあったペイントされた象をモチーフとした展示がされていました。

展覧会感想

作品の本の一部を書かせていただきましたが、他作品も含めおさらいをしてみて、この壁画はこういう意味だったのかと改めて気がつくこともあり、結果的に2度おもしろさを味わうことができました。

これから展覧会に行かれる方は少しバンクシーについて、またバンクシー作品と社会情勢を調べてからいくとより楽しめるかと思います。

面白かった本を2冊ほどご紹介させていただきます。

上記の本の方が内容はわかりやすかったです。

1人のアーティストを通して社会情勢や問題を調べ、学ぶという機会が得られたことが何よりも喜ばしく思いました。

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