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いまよみがえる、ホイホイ回鍋肉

これまでも何度かこのnoteに登場してきた、回鍋肉。ある時期から、急に好きになってしまって、ふと思い出したように食べたくなる中華メニューです。


📺CMにそそられる

テレビの中華調味料キットのCMでも、親子がモリモリ食べるシーンがあって、いつもめちゃくちゃおいしそうだなと思って見てます。

あのCM、記憶違いでなければ、出演するタレントさんが代わりつつ、ずいぶん長く放映されてますよね。きっと、人気なんだろうなと想像しているのですが、たしかにあのCMの食べっぷりは、食欲と回鍋肉を食べたい欲を誘われます。

もしみんながそう感じで見てるとしたら、CMとしては大成功でしょうし、だから長く続いてるんだろうなと思ったりもします。

🔥炒め物はおなじなのか

実は子どもの頃、中華料理はあまり好きではありませんでした。というのも、ハンバーグ、ビーフシチュー、カレーにエビフライと調理法も素材も味付けもバリエーション豊かな印象の洋食と違って、中華は、回鍋肉、青椒肉絲、八宝菜、酢豚と、あれもこれも全部おなじ炒め物じゃん、と思ってたんですね。

いまになって思うと、味付けは甜麺醤とかオイスターソースとか、甘酢あんなどバリエーションあるんですけど、その頃は自分でつくるわけではなかったので、思い至る由もありませんでした。

🔪つくるようになって知ること

そんな中華は料理するようになってみると、魅力満載。なにより、当時は退屈に感じていた、炒めるという調理法のスピード感は、ときになにものにも代えがたいものです。

そもそも時間がないとき、気分がのらないけどつくるしかないとき、カットした素材をフライパンひとつで炒め合わせればできるという手早さと手軽さは、和食の煮物や洋食のポワレ、フライなんかと比べて重宝します。

そしてつくりはじめると、当然調味料も準備するわけで、そうなると一見おなじに思えたそれぞれのメニューの味付けの違いも知ることになります。

🍜手軽さ、手早さ、親しみやすさ

そこまでたどり着くことで、俄然深まりを見せてくれる炒め物ワールド、中華の世界。

その手軽さと手早さだけではなく、フレンチやイタリアンと比べると、料理なれしていない人でも、つくることに対する気持ち的なハードルも低いように思います。

それはきっと、おなじアジアの料理ということもあるのでしょう。なんたったって、料理名は漢字ですしね。

本来、回鍋肉や棒々鶏なんて、どう発音するのか、boeuf bourguignonや、œufs en meuretteとおなじくらいわからなかったはずです。無理に読んでも、カイナベニク、ボーボードリが関の山。でも、漢字表記というだけで、親しみも湧くし、読めなくてもなんとなくこんな料理かなと想像もできます。

そのうち、町中華やチェーンの大衆中華に通ううちに、そのメニュー名が読めるようになってました。それがいつからなのかすら、思い出せないくらいに、自然な流れで自分の中に溶け込んでいます。

こんな親しみやすさも、中華料理がおうちごはんに愛される理由のひとつかもしれません。

📒ところでタイトルのお話

そんなこんなで、この日は回鍋肉をおつまみに、ビールを飲んで、おうちごはんを楽しんだわけですが、気になりませんか、今回のタイトル。

まあ、いってしまえば、見てわかるとおり駄洒落に過ぎないわけですが、今回この記事を書くにあたって、あらたに考えたタイトルではなかったりします。

📓忘れられないリズム感

それは遡ること、約1年半。

2022年10月の回鍋肉をテーマにした記事。これを書いているときに、ふと頭に浮かんだ言葉なんです。

ただそのときは、なんだかふざけてるなぁという思いと、回鍋肉の名前の由来を知ったばかりで、そのことについて書きたい気持ちがあったので、別のタイトルにしたわけです。

でも、ホイ、ホイというこのリズム感が好きで、忘れられなかったんでしょうね。

📚自分の中の言葉遊び嗜好

自分的には、こういう言葉遊び的なものは、かなり好きです。

この記事のタイトルなんかも、まさにそれ。

こういうのを思いつくのは、たいていとりとめもないことを考えているときです。

🤔思考から生まれるもの

このときの記事の最初にも書きましたが、もともと考えごとをするのは好きです。

でもそれは、数学の問題に一所懸命取り組むような考えかたではなく、ぼんやり、ふんわり、みたいな感じでとりとめなく思い耽る時間。

なにかの命題に一心不乱に取り組むのではない、頭の中を解放して、思いつくままに浮かんでくるものを、ちょっとこねて形を変えてみたり、興味を惹かれなければすぐ、次に浮かぶものに移ったりする、そんな自由な感じの考えごとです。

そういうときに、ふと湧いてきたワードは、思いつきでしかないけれど、きっと自分の底に沈殿していたものが、おもりを外されて浮かび上がってくるものなのでしょう。普段使わない奥のほうにある扉の鍵が外されて、出てくるものなのでしょう。

そのぶん、自分にとって、染み付いたなにかみたいなものだと思います。だから、一度顔を出せば、しばらくは頭のどこかでうろうろしているのでしょう。

🧟‍♀よみがえれ、ホイホイ回鍋肉

そして今回、1年半ほどの時を経て、ホイホイと表に飛び出した。そのきっかけは、回鍋肉をつくったこと。

いま、よみがえるホイホイ回鍋肉。よみがえったのは、回鍋肉そのものではなく、言葉遊びで生まれたこのタイトルなのでした。

読者の皆さんの中にも、どこかに眠ってる素敵ワードがあるかもしれません。ときにはそれを解放してみると、おもしろいものが見つかるかもしれませんね。

🔥ホイホイつくれる回鍋肉のレシピ

🥬材料(1皿分)


・キャベツ…2枚
・チャーシュー…3枚
・パプリカ…1/8個
・甜麺醤…小さじ1
・醤油…小さじ1
・みりん…大さじ1
・砂糖…小さじ1
・にんにく…2片
・しょうが…1片
・粒ごま…ひとつまみ

🔪作り方


①キャベツはザク切り、パプリカは小さめに切り分けます。パプリカは赤が彩りよく仕上がりますが、黄色などでもOK。なければピーマンでも大丈夫です。
②油を敷いたフライパンを煙が出るまで強火で熱し、弱めの中火に落としてから①を入れます。
③そのまま動かさずに底になった面に焼き色がつくまで焼きます。
④焼き色がついてきたら底から返して、細く切ったチャーシュー、みじんぎりにしたにんにく1片を合わせて、またしばらく動かさずに焼きます。ついつい、お橋で混ぜるように炒めたくなりますが、ここでじっくり焼くことで、香ばしい香りがついておいしくなるので、じっとがまんです。
⑤甜麺醤、醤油、砂糖を合わせてみりんでのばし、しょうがと残りのにんにくをおろしたものを加えてよく混ぜます。
⑥焼色のついたキャベツとお肉に⑤のたれを加えたら、手早く混ぜながら炒めます。
⑦お皿に盛り付けて、ごまを飾ればできあがりです。


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