チキチキ南蛮どこへゆく。
チキン南蛮という文字をお店のメニューで見かけると、なんだかわくわくします。
揚げ物大好きマヨラーにとっては夢のような料理で、間違いなく注文したお皿が出てきて、それを食べる瞬間の至福を想像しているわけですが、このわくわくにはもうひとつ原因が。
♪チキチキわくわく
チキン南蛮と聞いたとき。なんだか楽しくなるようなメロディが頭の中に流れてきませんか。
チキン。チキン南蛮。
ほら。
チキ南蛮チキチキ南蛮
チキ南蛮チキチキ南蛮
チキ南蛮チキチキ南蛮
チキ南蛮チキチキ南蛮
おっ、おっ、わたしたちはチキチキ南蛮大好き。
ある日ふと、チキン南蛮ってなにかに似てるよなぁ…と気になって、その名前を口にしてみたところ、はっと閃いて以来、このメロディが出てくるようになったんですよね。
明るくて楽しい曲調が、注文したチキン南蛮が出てくるまでのわくわくを高めてくれているのだとしたら、それはきっといいことなんじゃないかなと思います。
🍗チキン南蛮のトレンドは
ところでそんなチキン南蛮ですが、微妙にいろんなスタイルがありますよね。
基本的に、
鶏を揚げる
甘酢だれをからめる
タルタルソースを添える
このあたりがチキン南蛮たる要素のようで、そこをおさえてあれば、たとえば衣が唐揚げ的に片栗粉だったりもするし、パン粉のチキンカツスタイルに出会ったことがあったり、タルタルソースに至っては刻んだ具が玉ねぎとピクルスだけだったり、茹で卵も入ってたり、ピクルスが柴漬けに変身して全体がピンク色に染まってたりとさまざです。
そんな中、お店で食べても、スーパーやお総菜屋さんで買っても、これがいまの主流なんじゃないかと思うスタイルがあります。
こんな感じ。
ポイントは、
衣が天ぷらやフリッター的な厚みあり
甘酢にとろみがついている
タルタルソースがたっぷり
あとは千切りキャベツが付け合わせ、という感じが共通点です。
ふだん作るときは、衣は片栗粉、甘酢はとろみなしということが多いのですが、今回はなんとなく気になるので、トレンドかもしれないスタイルでチキン南蛮をつくってみたお話です。
🍗まずはタルタルソース
🥚材料
・マヨネーズ
・茹で卵
・玉ねぎ
・きゅうりのピクルス
・マヨネーズ
・こしょう
・フレンチマスタード
玉ねぎとピクルスはみじん切り、茹で卵はフォークの背でつぶします。
あとは調味料とあわせて混ぜるだけ。マヨネーズに塩分があるので、塩はしなくても大丈夫と思ってます。特に今回はチキン南蛮のほうに甘酢醤油のたれをからめるので、味が物足りないということはないはずです。
🍗チキンの下味
鶏肉は今回は胸肉を使います。チキンカツや唐揚げもそうですが、揚げ物のときは胸肉けっこうお気に入りです。
下味をもみこんで、冷蔵庫で休ませます。
ちなみに味付けは定番の万能だれ。
そこに水を加えました。水を吸わせることで、ふっくらジューシーに揚がります。
🍗つやつやとろとろ甘酢だれ
そしてチキンにからめるのは、こちら。つやつやの甘酢だれ。
💧材料
・醤油
・酢
・砂糖
・水溶き片栗粉
醤油、お酢に砂糖を溶かして、火にかけます。
沸騰したら、火を弱めて水溶き片栗粉をプラス。
スプーンでとろみ確認。
持ち上げてたらーりと垂れるくらいが、具にからみやすくておすすめです。
🍗チキンを揚げよう
さあ、いよいよチキンを揚げていきます。
衣は天ぷら粉を水で溶いたもの。ふだんなら、片栗粉ですが、今回は衣もちょっとふっくらさせたいので、天ぷら粉を選択しました。
中火くらいで揚げていきます。
最後にちょっと温度を揚げて、衣の表面をさっくりと。
うん、見た目もいい感じです。
🍗好き好き大好きチキン南蛮
油を切ったら、たっぷり甘酢だれをからめます。
つやつや、てかてか。
盛り付けたらこのとおり。キャベツの千切りとケチャップスパが洋食屋さんムードを盛り上げてくれます。
こういうケチャップスパゲティ、老舗の洋食屋さんなんかだと“赤スパ”なんて呼ばれてたりしますね。この名前の感じ、ちょっとレトロでいいなぁと思います。
もちろんタルタルたっぷり。
仕上げに白いタルタルの上に、刻みパセリを散らして完成です。
🍗チキチキ南蛮どこへゆこう
ふだんつくることが多いのは、衣が薄くて甘酢だれにとろみはつけないスタイル。
なのでわりと軽い口当たりになるのですが、今回のレシピはそれと比べると食べ応えがあるかんじに仕上がりました。なるほど、だからこそ定食屋さんのがっつりメニューには、このスタイルが人気なのかもしれません。白米をもりもり食べたくなる味です。
そんなチキン南蛮のふるさとはもちろん宮崎県。元祖と呼ばれるお店がふたつあって、それぞれのスタイルがあります。
タルタルソースのないチキン南蛮がそのひとつと知ったとき、けっこう驚いた記憶があります。ただ、そもそもまかない料理から生まれたということもあって、食べ継ぐうちにアレンジされてきたんだろうなと思いました。
いまや全国で愛される人気メニューになった、チキン南蛮。これからも必要な要素を外さない範囲で、アレンジされたニュースタイルチキン南蛮は生まれ続けることでしょう。
フレンチスタイル、イタリアン、エスニック…。どんなニュー南蛮が登場するでしょうか。
そういえば、チキン南蛮で思い出すあの曲は、車にのって旅する歌でしたね。もしかしたら、チキン南蛮もお皿の上で世界各国に旅立つ気分にさせてくれるかもしれません。
チキチキ南蛮、どこへゆこう。夢を追いかけて、空に羽ばたく羽もある。鶏だけに。
あ、にわとりは飛べませんでしたね。でも美味しさは国境も越えるはず。やっぱり好きです、チキン南蛮。
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