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ほっとしたい夜もある。

週の真ん中、水曜日。土日の楽しかった記憶から、現実の世界に引き戻され、週末の尻尾はまだ遠く、捕まえられないそんな1日。

夕飯の準備も億劫です。でも、お腹は空く。だけど、がっつり食べたいわけじゃない。


🥩ほっとする味

そんなとき、こういうメニューがほしくなります。

ほっとする煮物系。そう、たとえば肉豆腐。

トケイヤkitchenの定番素材、水切り豆腐の活躍するメニューです。

使い方はいろいろありますが、一度水を切っておくことで、煮汁を吸いやすくなるので、煮物はおすすめの出番のひとつです。

🥩肉豆腐はお手軽メニュー

お肉は使うけど、あくまでがっつりお肉ではなく、旨味の出汁的なポジション。

味付けはお醤油、お砂糖、みりんにかつおだし。

とろけそうに煮込んだ玉ねぎは甘くて優しくて、煮汁の旨味を吸ったお豆腐は、やわらか。

ひと口食べると、なんだかほっとする。

あわただしい日々、待ち遠しい週末がまだ遠い、1週間の折り返しの夜。求める味は、こんなメニューではないかなと思うのです。

料理するという観点からも、肉豆腐は肉じゃがと比べて、じゃがいもを洗って皮を剥く手間がかかりません。つくる立場にとって、ちょっとでも楽したいのが、週の真ん中あたりではないでしょうか。

🔥煮る、それは待てばよし

肉豆腐の煮る、炊くという調理方法は、焼いたり揚げたりとは違って、煮込んでいる間の時間はかかるけど、ただなにもせず見てるだけでいい、そんなゆるりポイントがあります。

材料を切って出汁を入れて、味付けを済ませたら、あとは火にかけるだけ。沸いてきたら火を落として、ことことなのか、ぐつぐつなのか。いずれにしても、待てばよし。

あとは盛り付ければOK。

🕛食べるタイミングも選べる

しかも、焼いたり揚げたりは焼きたて揚げたてを食べるのが、一番おいしいタイミングですが、煮物系は違います。

煮上がったものが冷めても、食べるときに温め直せばOK。冷める間に味が染みるので、一度冷ますのは、むしろ推奨したい作り方だったりします。

用意しておけば好きなタイミングで温めて、ベストの状態で食卓に運べる。そんなところにもつくる側にとっての負担をすくなく感じられる要素があるのです。

💧煮物はおつゆもおいしい

そして煮物は汁までおいしい。

煮物系のおつゆって、ついつい飲んじゃいますよね。もしくはごはんをいれたりとか、うどんとか麺類をいれて煮直して食べたり。そんな楽しみ方ができるのも、煮物のお得ポイント。

あとひと品ほしいときに、わざわざなにかをつくらなくてよし、残った煮汁をリメイクできるのです。これはなにもしたくないけど、ごはんだけはつくろう、そんな気分の夜には助かります。

😋冷やしても温めても

最後にもうひとつ。

煮物って、冷めてもおいしいですよね。いや、むしろ冷やしてもおいしい。

食べ残って冷蔵庫におつゆごと冷やしておいた煮物。次の日食べるとき、温め直しますか。

いや、もちろん温めてもおいしいです。でも、冷えた汁に浸かったままの煮物って、温かかったときとは、別のおいしさがありませんか。

煮たものをそのまま煮汁に浸けて冷やしてからいただく、煮浸しなんて料理があるように、煮物は熱々だけがその魅力ではないと思うのです。

きつねうどんと冷やしきつね、どちらも料理として魅力があるように、煮物はあたたかくても、冷たくてもおいしいんですよね。

あわただしい一日を過ごした夜。ほっとしたくて選んだメニューは肉豆腐。そのひと品は、味だけでなく、つくるその日、多めにつくった翌日もほっとする。そんなひと品なのです。

■肉豆腐の材料

🥩分量(1皿分)

・牛肉…50グラムくらい
・水切り豆腐…1丁
・玉ねぎ…1/4個
・ねぎ…1/4本
・万能ねぎ…1本
・醤油…大さじ2
・みりん…大さじ1
・砂糖…大さじ1
・粉末かつおだし…小さじ1
・水…1.5カップ
・七味とうがらし…お好みの量

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