〖アホ短編小説〗ドラゴン税
「心の中のドラゴンに従って、思うままに生きなさい」
幼少期、泣き虫だった僕に、父さんはこう言った。
さっぱり意味がわからなかった。
小学生になっても、僕の泣き虫は治らなかった。
ちょっとした事で目を潤ませてしまう僕は、いじめっ子たちのターゲットになるに決まっていた。
毎日繰り返されるいじめに、僕は我慢ができず
大きな声で反抗し、いじめっ子たちのリーダーを突き飛ばした。
突然の僕の行動に驚いたいじめっ子達は、その日から僕に近寄らなくなった。
ドラゴンのように強く。
父さ