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ゆるキャラのゆるくないPR戦略「くまモンの秘密」

ふなっしー、バリィさん、ひこにゃん、うどん脳…

各都道府県だけでなく、市町村、自治体、企業、どんなところにも存在するゆるキャラ。

昔からイメージキャラクターとして存在していたものが、ゆるキャラとして市民権を得てからは、加速度的に知名度を上げていったように思う。

そして、有名なキャラクターの中で本書主役のくまモン。

ほぼ全国民が知っていると言っても過言でないゆるキャラ代表格。

ユルくて可愛らしい風貌とは裏腹に、ご当地キャラクターとして知名度を上げ、盛り上げていくために考えられた戦略と裏方さんの努力と創意工夫。

ゆるキャラの陰に隠された、ユルくない物語・戦略を知れる一冊でした。

ブランディングであったり、予算をかけずにPRしていくための工夫など、色々と学びの多いものでした!


○ざっくり概要説明

九州新幹線全線開通により、熊本県をPRするために生まれた「くまモン」。

関西からの観光客を増やすために関西での出張活動を開始する。

(くまモンって非常勤職員という役場の職員だったことを初めて知りました!その後、知名度が上がっていき営業部長という肩書きがつくまでになっていたとは…)

熊本県をPRする立場でありながら、PRせずにくまモン自身のPR作戦に打って出たり、

名刺のバリエーションを増やしてコレクター魂をくすぐってみたり、

吉本新喜劇などに出演して露出を増やしてみたり、

熊本県庁の職員がチームくまモンとして、少ない予算をアイディアでカバーしていくドキュメンタリー。

できないと決めつけない、仕事を楽しむ、そんな姿勢を学べます。

○くまモンから学ぶPR・ブランディングの基本

・ターゲットを明確に

PRする対象をしっかり意識する。

ブログなど、全てにおいての重要な基礎。

・TPOを意識したメディア戦略

その時々に応じた戦略が求められる。

中々難しいものだが、これができていたからくまモンはトップスターに躍り出たんだと思う。

・SNSの活用

この著書が10年以上前のものだが、SNSを駆使した戦略を繰り広げている。

くまモンの場合は、熊本県のPRをほぼせず、出演情報を匂わせたりして興味を持たせる工夫も施していた。

くまモンというキャラクターをブランディングし、人気を高める戦略。

今でこそSNSでの宣伝は当たり前だが、この大切さをもう一度見つめ直す。

・広報、トップ、まわりの理解と支持

1人や少人数では、できる範囲が狭まってしまう。

トップの理解。

周りの協力。

全ての理解・協力・支持があってこその大きな活動になる。

○まとめると

動き続ける。逆境にこそチャンスあり。

前向きに工夫を続け、挑戦していくことが周りをまきこんだ大きなものに変わっていく。

ゆるキャラから、まったくユルくない理念を学べる一冊。

物事の背景を知ることで気づきを得られる。


最後までお読みいただきありがとうございました。


おしまい。

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