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英検1級 でる順パス単を3周して思ったこと(パス単と文単を比較しながら)

1ヶ月半くらいかかったのですが、やっと英検1級のパス単を3周読み終わりましたので、感想戦を始めたいと思います。


今回読み終わった書籍

英検1級 でる順パス単


この書籍は英検界隈では最も有名かつ信頼されているシリーズだろうと思います。
私も学生時代に旺文社さんにはお世話になっていたので、あの頃の印象のまま、未だに信頼を置いている出版社です。

パス単シリーズはその中でも大人気シリーズなので、皆さんも一度は読んだことがあると思います。
もちろん他の級もすべて揃っています。


社会人が英単語をやり直そうと思うなら、最初は2級のパス単又は準1級のパス単をやることを勧めます。
ちょうど良い難易度ですし、学生時代を思い出しながら覚えられると思います。


英検2級 でる順パス単 5訂版

英検準1級 でる順パス単 5訂版


パス単シリーズは、いわばシンプルな単語帳です。
以下の画像のようなページ構成になっています。


英検1級パス単 Amazonより


見開き2ページで単語が10個くらい並んでいるので、ひたすら覚えます。
右側に例文と和訳があるので使用時のイメージも掴めます。

ただこれだけです。

1級の場合は約2500単語(最後の30ページくらいは熟語)載っています。

私はこれを3周するのに1ヶ月半ほどかかりました。
英語が得意な人はもっと早く回せるのだろうと思いますが、見たこともない単語が3~4割出てきたので思っていた以上に時間がかかりました。

正直な感想としては、しんどかったです。
1級レベルになると、日本語でもほぼ使わない単語が多くなるので、イメージ記憶として残りづらく、記憶するのに苦労しました。


ちなみに、準1級の英単語については、姉妹シリーズである文で覚えるシリーズを使いました。
せっかくなので両者を比較しながら語っていきます。


英検準1級 文で覚える単熟語


文で覚えるシリーズ Amazonより


上図のとおり、文で覚えるシリーズは長文が左側和訳が右側に載っております。

そして、長文の次のページに長文内で使われていた単語のまとめページがあります。


文で覚えるシリーズ Amazonより


両者の違いは、パス単の方がひたすら単語を覚える書籍(例文あり)で、文で覚えるシリーズは長文の中で覚えていく書籍です。

どちらが好みかは人によりますが、級は違えど両方使ってみた感想としては、両方使った方が良いのではと思っています。

パス単の方は、比較的スピーディに単語を回せるので、浅い記憶として何度も刷り込むことができます。
単語の代表的な意味をとりあえず一つ覚えるという意味ではとても便利な書籍で、2~3周やっておけば7~8割くらいの単語のアバウトな意味を思い出せるのではないかと思います。

しかし、当然それだけだと浅いので、実践的な実力とまではいきません。

私も今回英検1級のパス単を3周したので、8割方代表的な意味を覚えたと思いますが、実際の長文の中で出てこられると詰まると思います。
4択の語彙問題なんて出されると思い出せない単語が続出するでしょう。

単語帳で記憶した単語の記憶なんて、半分くらいはその程度の精度です。
これは誰しもがそうで、あまり気にすることではありません。

単語帳はそもそも一切知らなかった単語を「見たことがある」「意味の一部を言われたら思い出せる」程度にするためのものだと思っています。


一方で文で覚えるシリーズは、単語帳で覚えた英単語をもう少しだけ深めに記憶してみようという書籍だと思います。

使い方によりますが、基本的には若干難易度の高い長文を読んで、自分で和訳していくことで、前後の文脈などから単語の意味を推測していくという作業を繰り返します。
これによって、より強く記憶に残りますし、読解能力も向上します。

文で覚えるシリーズでは大量の長文を読まされるので、リーディング能力が飛躍的に向上した実感がありました。
準1級程度の長文ならスラスラ読めるようになったので、非常に有益な書籍だったと思います。

ただ、その分読了するまでに大量の時間と労力が必要になるので、文で覚えるシリーズを読み終えるためにはパス単よりもかなり長い時間がかかります。
私の場合、準1級のレベルですら2ヶ月くらいかかったと記憶しています。
長文を読んで、一つ一つの文を和訳していく作業は思っていたよりも大変なので、読解能力が相当磨かれたなと思います。

そういう使い分けをする書籍なので、結論としてはパス単と文単(文で覚えるシリーズの愛称)は両方使うべきだろうと思っています。
いずれにしても、両方素晴らしい書籍です。


今回、準1級文単及び1級パス単を使ってみて改めて思ったのは、旺文社は英検についてはやはりプロだなということです。
英検を主催している団体と旺文社は同じ住所に本店を置いているようなので、両者は同一団体と見て良さそうです。
ということは、パス単・文単は、英検公式書籍です。

よって、英検を狙うなら必須ですね。

私は英検を狙わないですが、買って良かったです。
1級のレベル感が実感としてわかったので、非常に有益な経験でした。
やはり英検1級保有者は相当な努力家です。
今後採用面接とかで出会ったら褒め称えようと思います。




以下、書籍まとめ


【パス単シリーズ】

シンプルな単語帳で、スピーディに単語を覚えまくる書籍
英単語の代表的な意味をまず覚えたいというときに効果的


英検2級 でる順パス単 5訂版

英検準1級 でる順パス単 5訂版

英検1級 でる順パス単 5訂版



【文単シリーズ】

大量の長文を読んで、前後の文脈などから単語の意味を推測しつつ訳していく書籍で、本気で取り組めば読解能力も鍛え上げられる書籍
パス単で単語を覚えたあとに使うと効果的


英検2級 文で覚える単熟語 4訂版

英検準1級 文で覚える単熟語 4訂版

英検1級 文で覚える単熟語 4訂版



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