子どもの「自己決定」を応援するために
受験シーズンがやってくる
冬が近づき、受験シーズンがやってきます。
今年、私の周りは受験生(高校)の母ばかりです。(うちは違うのですが…)
気心しれた友だちと会うと、受験の話しになるのですが、
『最後は"子どもが決める"しかできないね』
に落ち着きます。
「子どもが決める」
とはいえ、「子どもが決める」を、私はどこまで受け入れられるのか?
もし、これが大学受験なら?就職なら?
など想像して、自分ごとに考えた時に思い出したことがあります。
「自分で決めた」の危険性
10年以上前に中学受験が盛んな地域に住んでいた時のことです。
中学受験は親が誘導するもの、そこにはテクがあり、「自分で決めたんだ!」と思わせる会話をするように!という指導を親に塾がしている。と聞いたのを思い出しました。
(聞いただけ、事実は知りませんが汗)
今回思い出したので、今はどんな感じなのかそのワードで検索をしてみたら、
昔のニュアンスとは違いますが、
中学受験は「自分で決めた」というのはモチベーションを保つのに
大切という受験の親向けコラム等がたくさんありました。
私もコーチングを生業としているので、
「自分で決める」
という”内発的動機”の大切さをよく理解しているつもりです。
ですが、親と子の距離が近い年齢の「自分で決めた」という言葉には注意が必要とも感じたんですよね。
今回、例に挙げた二つの「自分できめた」は、同じ言葉でも、全く違う未来に繋がっている可能性があるかもしれないからです。
というのは、
これまた10年以上前に読んだ『母娘問題』の本に、
「私は何事も自分で決めてきたと思ってきたけれども、自分で決めたと”母に思い込まされてきた”ことに気がついた。私は自分の事を何も決められないまま大人になった」
というニュアンスの文を読んだときの衝撃が今も忘れられないのです。
「あの学校に行きたい」と、
”思っている”のか、
”思わせられている”のか、
”思わないといけない”と思っているのか。
子どもの自己決定や自己信頼に大きく影響する。
と、思うととても怖くなったことを覚えています。
私はコーチングを通して、後者の引き出す関わりをすることを学んで実践をしているのですが、
自分の子ともなると、アドバイスもしたくなる場面もたくさんあるし、"引き出したつもり”になっていることも多々あるのが悩ましいところ…
私自身、親が言う「あなたが決めればいい」はまったく信じてなかった子どもでした笑
決めればいいとか言って、あーだこーだといろいろ難癖つけてくるじゃないか!とよく喧嘩になったもんです。
結局は、相談をする事をしなくなり、
「決めました」と報告するのみで、これは今も変わらない。
親に相談する、頼る、ということが非常に苦手です。
そんな私が、子どもの「自己決定力」を育むためにできることは何か?
いろいろと考えられることはあるのですが、
最終的には
「この子が選んだことだから、大丈夫」
と信じることだけのような気がしています。
そのためには、
「子どもの選択を信じられる子育てをしてきた」
という私自身が"自分を信頼する"ことなのかもしれません。
だから、私はコミュニケーションを学び続けている。
今日、息子は英検を受験しています。
これは、私が受けなさい!と決めたこと。
時にはそういった命令も押し付けもある親子関係の中で、
「信頼」を失わないための視点を忘れないようにしたいと思うのです。
TCS認定コーチ
マザーズティーチャー
PAA認定パートナーシップコーチ
村田 史子
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納得する選択をして、人生を豊かに生きる 村田 史子の「トラストコーチング」
親子の信頼関係を築いて、子どもの自己肯定感・考える力・折れない心・思いやりの心を育てる 村田 史子の「ペアレントコーチング(マザーズコーチング)」