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お月見は、ミルクティーで。

先日、紅茶の専門店でいくつか
茶葉を買った。

図書館で借りた紅茶の本がおもしろくて
自分でも色々と試してみたくなったからだ。

『今日の紅茶』には
お茶どころとしても有名な地元で
作られている和紅茶を選んだ。

封を開けると、
優しくも華やかな、紅茶の香りが広がった。



紅茶の茶葉を7g、
小ぶりの器に移してお湯を注ぐ。
ラップをかけて3分半蒸らす。

その間に調整豆乳350ml強を小鍋に入れて
弱火にかけて温める。
膜にならないよう、
ヘラでゆったりかき混ぜながらコトコトと。

(紅茶の本には水と牛乳半々だと書いてあったが、
大好きな豆乳をたっぷり使うことにした)

蒸らしていた茶葉の器からラップを外す。
茶葉がお湯を吸い込み、むくむくと膨れ、
お湯には紅茶の色がしっかりと煮出されている。
ふぁっといい香りがした。

茶葉をお湯ごと小鍋に入れ、
それからお砂糖をひとさじ落とす。
ヘラでひとかき。
一気に鍋の中が優しいベージュに染まっていく。
なんでも包み込んでくれそうな、緩やかな色だ。
火を止めて蓋をし、3分半待つ。

茶こしで茶葉を濾しながら
ポットに注ぐ。

ぽてっとしたフォルムがお気に入りの
ティーカップを食器棚から出したら

ポットとティーカップを手に
庭に繋がる窓の方へ向かう。

朝のニュースで、今日は
中秋の名月だと言っていたからだ。
ウッドデッキに腰を下ろして、
ポットから慎重に
出来たてのミルクティーを注いだ。

空を見上げてみる。


あちこち探してみたけれど、そこに
まるい月は浮かんでいなかった。
厚い雲がかかって
月は隠れてしまっていた。

ちょっぴり残念だなあと思いつつ、
ミルクティーをすすった。


ほっとする味だった。
豆乳がトロリと濃くて、ほのあたたかく、
まろやかなミルクティーになっている。
紅茶の上品な香りが鼻に抜けて
豊かな気持ちになる。

美味しくて、美味しくて、
一日の疲れが
とろとろと溶けていくみたいだった。

外の開放的な空気と、静かな空間が
より一層味わいを感じさせてくれる。

多めに作ったミルクティーは
大切にちびちび飲んでいるつもりでも
あっという間に減っていった。



今日も一日、
なんだかんだで平穏な楽しい日だったな〜
しあわせ、しあわせ。
残り少なくなったミルクティーを飲みながら
ぼんやりとそんなことを考えた。



お月見ミルクティー。

次こそはやってみたい。
何の紅茶で作ろうか、
もう、わくわくしている。

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