「 もうひとつの居場所 」の物語
「 逃げ出してしまいたい 」
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今、そんな想いを抱いている人がいたら
ぜひ手に取ってみて欲しい本がある。
どこか懐かしく、少し切なく、とびきり温かい、
「もうひとつの居場所」を描いた物語。
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雲を紡ぐ
特に、単行本120頁から122頁の
おじいちゃんの言葉、とても好き。
岩手の瑞々しく美しい自然と
糸を紡ぐ職人たちの芯通った心、
親子、夫婦の関係の再構築。
読み進めるにつれて
心が洗われていくような感覚になる。
美緒の持つ繊細さと同じように
繊細な感性を持つ人、
ちょっと生きづらいな、と思う人に。
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ポプラの秋
作品全体の空気感がなんとも心地よくて。
その世界観に導かれるようにして
さらさらと読めてしまう。
それでいていつの間にか
心をきゅっと掴まれてしまう、
そんな魅力を秘めた作品。
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純喫茶トルンカ / しあわせの香り
純喫茶トルンカが第一作、
しあわせの香りが第二作。
苦味が、珈琲の複雑な旨みを生んでいるように
ほろ苦い経験こそ、味わい深い人生を創る。
そう、教えてくれる作品。
私はとくに「しあわせの香り」の
「午後のショパン」という章がお気に入り。
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逃げ出したくて
でもそんな勇気はなくて
悔しくて、もどかしくて、
こっそり泣いた。
そんな時私を支えてくれたのは
本だった。
逃げる場所なんて知らない私を
本はいろんな世界へ連れていってくれた。
自分の心が求めていた世界と出逢えた時の
トクトクトクと速く脈打つ胸の高鳴り。
頁をめくるたびに惹き付けられる感覚と
読み終えたとき、胸に漂う心地よい余韻。
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私は、お店を開きたい。
いや、開く。ぜったいに。
素敵な素敵な一冊に出逢えるお店。
家でも、学校でも、会社でもない、
“もうひとつの居場所”を探す人たちのために。
これからもあたたかい記事をお届けします🕊🤍🌿