東風 塔子

はじめまして、東風 塔子といいます。 日記や小説を書いています。 ゆる~くでも投稿して…

東風 塔子

はじめまして、東風 塔子といいます。 日記や小説を書いています。 ゆる~くでも投稿していきたいと 思ってますので宜しくお願いします。(*´・ω・`)/ ※マガジンにて過去投稿・物語【限定公開】始めました!

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    まとめて約1500円相当のものをお得な買い切り型のマガジンにしました。 有料note13本分をきゅっと一つにまとめてます。 このマガジンをご購読頂くとこれまでの有料note13本分をまるっと一気読みできます! 更新分の全物語が単体購入よりも低価格で読みきれます! 一気読みするには最適なマガジンです!!

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    このマガジンはご購読頂くと過去の記事、物語も全て読めます。 (一部有料記事を除く) NOTE運営当初から更新してきた投稿もご覧いただけますので変化も含めて楽しんでもらえると嬉しいです。

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最近の記事

十六夜の月【sixteen's puzzled】

・・・ ・・・ ・・・ 2020年10月1日(木) 今日の月は所謂、中秋の名月というやつだ。 せっかくだから家の縁側に座って、姉妹でお月見をしようということに急遽なった。 今夜は暑くもなく寒くもなく、外に出るにはちょうどいい気温。どこかで鈴虫が1、2匹鳴いているようで、家の庭なのにとても風情がある。 肝心の天気は快晴ではないものの、幸いなことに雲もそれほど多くはなかった。 「今日のお月様は満月、十五夜お月様なんて言われたりするけれど、その次の日のお月様はなんて

    • 真夏のクリスマス【Serendipity】

      ・・・ ・・・ ・・・ 「ミドリムシ~ミドリムシ~♪あなたのとなりにミドリムシ~♪」 手を繋いだ先にいるのは、奇天烈な歌を唄っているわが愛娘。 ご機嫌が良いようで、なによりです。 そんなことを思いながら見ていたら、にま~とスマイルマークのような可愛い笑顔をもらった。 今日二人で来ているのは、となり街にある「キヲク薔薇園」というところ。今まで一度も来たことがなかったけれど、実際に来てみると、小さいながらも種類が豊富で珍しい花も植えてあって、とてもきれいな植物園だっ

      • 都々逸【7*7*7*5】

        ・・・ ・・・ ・・・ 「そいつはどいつじゃ♪そいつはどいつじゃ♪ドドイツドイドイ♪浮世はサクサク♪」 こんにちわ、こんばんわ東風塔子です! 今日は都々逸(どどいつ)について、国名ドイツの漢字表記だと思っているのはどこのどいつじゃ!なんて(笑)、それは独逸、独乙ですよ。 都都逸って何?って方の為に簡単に解説! 都都逸(どどいつ)とは、江戸末期に初代の都々逸坊扇歌(1804年-1852年)によって大成された、口語による定型詩。江戸末期から明治にかけて愛唱された歌で

        • 猫の大福さん【Silver lining】

          ・・・ ・・・ ・・・ 今日の寝起きは最悪。 昨日の出来事が尾を引いている事は明らかだった。 少し落ち込んだ気持ちを変えるために、外に出てみることにした。 気分転換には環境を変えることが一番いい。 空に浮かぶ雲の形が何に見えるか考えたり、緑の多い場所で新鮮な空気を吸ったりして、ぽけっとしながら散歩して。 そうしながら、通りかかった広場では土曜のフリーマーケットが行われていた。 その一角に不思議な佇まいをしているブースを見つけて、興味を惹かれ足を運ぶ。 店主

        十六夜の月【sixteen's puzzled】

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        記事

          事象の地平面【Event horizon】

          ・・・ ・・・ ・・・ 「なにをお願いしましたか?」 隣にいる助手が問うてくる。 先ほど、目の前を通り過ぎていった流れ星に願いごとをしたようだ。 「星に願いを、掛けたりしない」 流れ星は、宇宙の小さな塵芥や星の破片が、地球の大気との摩擦により燃え上がり輝く。 天空のある点で生じ、ある距離を移動して消える現象。 ぼくは科学畑の人間だ。 彼女も科学畑の人間だ。 だけど彼女は、星に願いをかける。 「もぉ、夢がないなぁ~」 「流れ星が流れ終わるまでに、3回願

          事象の地平面【Event horizon】

          二令二鈴のゆくえ【 #2020のゆくえ】

          ・・・ ・・・ ・・・ 一礼 え~、相変わらずのところでお付き合いを願いますが... 落語界隈では、お客の懐(ふところ)を取り込もうという願いが込められているそうで、 泥棒噺は縁起がいい噺とされているわけでして、 それにあやかって本日は『二令二鈴のゆくえ(2020のゆくえ)』ってぇ小噺なぞ一席させて頂きたいと思います。 本題に入る前に、このお題にもある「令」の字でありますが、「令和」て現在の元号にも使われている「令」の字てのは令しい(うるわしい)、令い(よい)という意味を

          二令二鈴のゆくえ【 #2020のゆくえ】

          夏祭り【Summer festival】

          ・・・ ・・・ ・・・ あの日を思い出す。 西日が強くなる夕暮れ時、辺りは喧騒に包まれ皆 がやがやと楽しそうだ。 人混みが嫌いな私も夏祭りが始まる前の この感じは言いようもなく好き。 色で言えば、黄色と赤の混ざったオレンジ色。 今日は8月31日。 そう、夏祭りの日。 「あっ射的しようぜ」 隣にはアラタがいる。 うん、とちいさく答えるとすぐさま、「しゃてき」と書かれた屋台へと駆け出す。 アラタとは幼稚園からの幼馴染で同い年。 もう10年くらいになる

          夏祭り【Summer festival】

          向日葵【Sunflower field】

          ・・・ ・・・ ・・・ たくさんの黄色の中を走り出す。 「連れて来てくれて、ありがとね~」 遠くから君の声がする。 着くなり真っ先に走り出した君を追いかけて、黄色の中を進む。 黄色い花たちの真ん中、薄水色のワンピースと透き通るような白い肌が馴染んで、真珠のように際立って見えた。 「わたしの故郷ロシアではね!こんなおっきなひまわり畑がたくさんあるの」 と息も切らさず笑顔で話し、両手をいっぱいに広げて大きさを表現している。 「そ、そうなんだ」 やっと追い着い

          向日葵【Sunflower field】

          Black companies💣

          ・・・ ・・・ ・・・ A「おい、おまえそんな爆弾どっか置いてけよ~」 B「こっち持ってくんなっ」 C「しょうがないだろ置いてけるもんなら置いてくさ」 D「導火線もう短いじゃないか!」 B「おいずるいぞA、一番に逃げやがって」 C「大丈夫さ、みんな逃げられないんだから、だって・・・」 ABD「分かってるけど、そんなこと言うなよ!」 C「ごめん。必死にみんなが走るから」 D「おまえだって必死だろう?」 A「これがホントのデスマーチ、ぷぷ」 C「デスマー

          Black companies💣

          On Your Mark...

          ・・・ ・・・ ・・・ いちについて よーい どん 幼少の頃はよく走った。 何故か友達と走ったりするのは楽しかったのを覚えている。 自分が負けたとしても、友達がまた走り出したらそれを追っかけて走り出して、追い抜いたり抜き返されたり、ねずみを追いかける猫みたいに動くものに反応していた。 今となっては近所を気分転換の為にランニングがてら走るだけ そんな私も高校時代には陸上競技をしていた。 陸上競技はよく個人競技と言われることが多いがリレーについては勝手が少し

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          Watermelon chan

          ・・・ ・・・ ・・・ こんにちわ、こんばんわ!東風塔子です。 夏と言えば~スイカ!! スイカと言ってもSuicaのことじゃないですよ! 「Super Urban Intelligent Card」略してSuica、「スイスイ行けるICカード」の意味合いも持たせているのだとか。 また、親しみやすくするため果実のスイカと語呂合わせして、カード表面の緑色のデザインもスイカ風としたものであるらしい。 あっ確かにSuicaは緑色。 って違ぁ~う!今日のお話しはSu

          Watermelon chan

          Sky falls 【Ⅲ】

          ・・・ ・・・ ・・・ 前回までのお話しはこちら▼ 前回までのお話しはこちら▲ 今回のお話はこちら▼ ・・・ ・・・ ・・・ 飛び出した瞬間に、お腹の下あたりに、くしゃくしゃと紙を丸めたように、 なにか嫌なものが集まるような違和感を感じる。 それはそう、高い所に立った時の感覚の最大値。 地に足が着いてないというのは、なんだかへんな感じがする。 きっと基準になるものが無いからなのだろう。 けれど刹那の間に、先ほどの嫌なものは消え、落下による風圧が自分の体

          Sky falls 【Ⅲ】

          Sky falls 【Ⅱ】

          ・・・ ・・・ ・・・ 前回までのお話しはこちら▼ 前回までのお話しはこちら▲ お話しの続きはこちら▼ ・・・ ・・・ ・・・ 何か面白い事言ってくれるのかなと勝手に期待してしまうわたし。 カズヒコさんは数瞬考え小声でよしと言って、 「バンバンジーーーーー」 と大声で叫びながら、スベッた罰ゲームかのように落ちていった。 「いや、バンジーと違うから」 姉御肌のトウエさんが既に落ちて、この場にいないカズヒコさんへすぐさまツッコミを入れる。 わたしには

          Sky falls 【Ⅱ】

          Sky falls 【Ⅰ】

          ・・・ ・・・ ・・・ 「"人生で一度は経験したいこと"ってありますか?」 いつかの誰かに、そう聞かれた。 わたしにも色々としたい事はあるけれど、その中のひとつに "スカイダイビング" があった。 思い立ったが吉日。 只今、ハワイ上空、高度3000メートル。 「それほど、大きくもないセスナ機から見る風景も乙なものだわ」 とへんな事を考える。 高度が上がるにつれて、だんだんと気温が下がってきた。 高度4200メートルまで上昇したのち、地上に向けてダイビ

          Sky falls 【Ⅰ】

          Fear is often greater than the danger

          ・・・ ・・・ ・・・ 「案ずるより産むが易し」 物事はあれこれ心配するより実行してみれば案外たやすいものだ ということわざのひとつ。 実際、下手の考え休むに似たりではないけれど、 考えすぎというのはある。特にわたし笑 恐怖はしばしば危険よりも大きくなる。その先の危険が大きくなかったとしても・・・見えなければ躊躇してしまう。架空の危険を肥大させ、足をすくませる。 友達が以前言っていた「虎穴にいらずんば虎児を得ず」のことわざを用いたへんてこ確率論を思い出した▼

          Fear is often greater than the danger

          Pandora【Summery story】

          ・・・ ・・・ ・・・ こんにちわ、こんばんわ東風塔子です。 もう8月かぁ。早いなぁ。 本日は夏らしく、夜に読んでほしい肝を冷やす怖い話を、というより不思議な話などひとつ。 スゴイ怖いのが好きな人には物足りないかも知れませんが、 想像力豊かだと楽しめるかもなノンフィクションな不思議体験。 「夢の中」・・・ ・・・ ・・・ わたしの知り合いに工務店で働く、いわゆる大工の方がいるんだけれど、 その大工さんからのお話し。 その大工さんはバリバリの大工でして

          Pandora【Summery story】