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【ROTOR】(ローター)FLOW楕円チェーンリングのクランクを抜く方法を多くの写真とともに無料解説ッ!◎2023年02月07日更新

広島県広島市にある『動く』自転車屋【サイクルサービストグト】のnoteをご覧いただきありがとうございます。

『快適長持ち系自転車安全整備士』ノーリー(店長)です。

今回はマニアックなパーツの作業解説です。
note上での実験を兼ねて無料公開してみます。

■必要な工具

①8mm六角レンチ

精度が十分なものを選びましょう。
サイクルサービストグトでは六角レンチもいくつか使い分けています。
写真では2本ありますが、グリーンのものはトルクをかなりかけなければならない時用なので、普段は出番がありません。

②カセットリムーバー(シマノタイプ用)

こちらも2種類ありますが、トルクをかける時用と繊細な作業時用で使い分けています。

③(場合によって)モンキーレンチ等

カセットリムーバーに柄が無い場合はモンキーレンチ等が必要になります。

■作業手順

①キャップを外す

写真の赤いキャップを六角レンチ(8mm)で外します。
正ネジなので反時計回りに回せばOKです。
アルミでできているため非常に弱いので要注意!
あまり良くない言い方になりますが、この作業では特に安物の工具の使用は避けるべきです。
出来損ないの工具で作業してナメたらこの時点でほぼ詰みます

絶対にナメないことが必要な条件です。
上質な工具を持っていなければ作業前に購入するか、ちゃんとプロに依頼
しましょう。

②ロックリング(?)を外す

①でキャップを外したらカセットリムーバーの出番です。
同じく正ネジなので反時計回りに工具を回すと抜けます。

実際には決まっていませんがここでは仮にA面・B面とします。

このロックリングのようなパーツには向きがあり、これ自体が工具の役割も果たします。

③キャップだけを付け直す

②の作業が済んだらこうなっているので、ここに①で外したキャップを締め付けます。

こういうことですね。

キャップは突き当たるまで締め付けます。
過度に締め付け過ぎるとキャップが破損してゲームオーバーになります。
そしてこのキャップのシルバーの部分に薄くグリスを塗ります。

④ロックリング(?)を付ける

ロックリングという名称が正しいのかはわかりませんが、まずはこの記事で仮定したA面とB面を確認して下さい。

A面がフレーム側、B面が外側を向くようにカセットリムーバーを使ってねじ込みます。
ロックリング(?)も突き当たるまで締め込んだらそこで止めて下さい。

こうなっていればOKです。
何度もお伝えしますが、ネジは絶対にナメないこと!
これを死守して下さい。

⑤キャップを緩める

キャップを反時計回りにまわして緩めると、まずはロックリング(?)に突き当たります。
そのままさらに反時計回りに回し続けると…。

このように外すことができます。

■理屈がわかれば簡単!だけど

何と言ってもなかなか替えの効かない(簡単には手に入らない)ネジ部分なので、慎重さと大胆さが求められます。
ちょっとでもねじ込む角度をミスったらそこでほぼおしまいです。
また、工具の精度が悪いとたったそれだけのことで部品が死んでしまいます。
言葉にすると簡単ですが自転車の作業は繊細なものも多く、知識だけではなく経験が求められることはしばしばあります。
だからこそ我々のようなプロが存在するわけで、こういうなかなか替えの効かない部品の作業はなるべく身近なプロに依頼することをオススメします。

『安物買いの銭失い』みたいに目先のお金をケチった結果、余計な出費を重ねてしまうことにもなり、お金だけではなく時間も失います。
そうならないように気をつけましょう。

どちらでお求めになった自転車でも、サイクルサービストグトでできる作業なら承ります。

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