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旅用にオススメの自転車3選&そのメーカー(問屋)さん突撃訪問!2024年6月版◎2024年06月22日更新

広島県広島市にある『動く自転車屋』『自転車の便利屋』サイクルサービストグトのnoteをご覧いただきありがとうございます。

自転車+クルマの『シックスホイールライフ』を楽しんでいる快適長持ち系自転車安全整備士のノーリー(店長)です。
本当は自転車だけで全自走するのが最も好きなスタイルですが、今の私には時間が(体力も)足りません…。
ついでにサムネもあまり関係ありません。


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当店は出張修理等が多いため、決まった店休日や営業時間という概念がありません。
他店様が営業していない時間帯でも予約制にてご依頼等を承ります。
また、当店にて自転車の販売(防犯登録含む)も行っておりますが、他店様にてお買い上げの自転車の組立や点検及び調整、修理やカスタマイズ、オーバーホール等のアフターケアも大歓迎です。

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■自転車旅は面白い

徒歩よりは圧倒的に速いスピードで異動でき、クルマほど速くはないので景色も楽しみやすい。
オートバイのようにエンジン音が無いので環境音も楽しめる。
ペダルを漕がなければ進めないので疲れも大きい分、たどり着いた時の達成感は大きい。
自転車旅にはそういう魅力があります。

スタート地点からゴール地点まで全て自転車だけで移動する『完全自走スタイル』。
専用の袋やケースに収納して電車やバスや飛行機に自転車を積み込んで一緒に移動する『輪行りんこうスタイル』。
クルマに自転車を積んで目的地付近まで行ってから自転車で動き回る『車載スタイル』。
等々、自転車旅のやり方はその時次第、人それぞれです。

1日で100km以上走る日帰りのロングライド『3桁さんけたライド』も自転車旅のスタイルのうちのひとつと言えるかもしれません。

■普段使い+αで幅広く使えるクロスバイク

◆車体はコチラ

★ブランド★
【ROCKBEKES】(ロックバイクス)

★車種★
WRATH(ラース)

★当店売価★
¥121,000-(10%消費税込み)
※価格は2024年06月19日時点。
※1台限定、超特価車体有り!
詳しくは当店へ直接お問い合わせ下さい。

この記事で登場するWRATHは数量限定のドロップハンドル仕様で、基本はフラットハンドル仕様となります。
ディスクブレーキ仕様のクロスバイクですが、ターマック(舗装路)はもちろん、グラベル(砂利道、未舗装路)も余裕でこなせるスペックです。
タイヤが太めなので、広島市だと西区の河川敷あたりでも大活躍間違い無しですし、街中の路面電車の段差も苦にならないでしょう。
もちろん、お好みで追加予算を投入することでドロップハンドル仕様にすることも可能です。

アルミフレームですが、目に付きやすい部分はスムースウェルディング処理が施され、溶接痕が目立たず美しい仕上がりとなっています。
『WRATH』は『怒り』を意味する単語です。
ラースを駆って怒りを吹き飛ばそう、という意味が込められています。

大きな力がかかるBBまわりは頑丈に溶接されています。
ギア構成はリアが11-42Tの10速、フロントはシングルの42Tです。
チェーンリングはナローワイド仕様となっています。

前後ともポストマウント規格のディスクブレーキで、機械式&油圧式のハイブリッドタイプです。
ブレーキワイヤーは他の車体同様、定期的に要交換となりますが、ブレーキ本体はほとんどメンテナンスが不要で、パッドは流通量が多いものを採用しています。
Vブレーキ用レバーには対応していませんが、キャリパーブレーキ用レバーに対応しているため、フラットハンドルからドロップハンドルへのカスタマイズ費用をかなり抑えられます。
ちなみにこのブレーキ本体前後セットだけで2万円くらいです。

別売りオプションでフェンダー(ドロヨケ)を装着可能です。

フレーム形状が特殊ですが、当店なら適合するフェンダーをご用意可能です。
日常使いならフェンダーがあると便利になります。

車輪の固定方式は前後ともスルーアクスルです。
リアエンド付近には荷台(『リアラック』『リアキャリア』等ともいいます)をボルトで取り付けることもできます。
普段は通勤・通学で使いつつ、週末はキャンプツーリングやポタリングでも使うというイメージをお持ちの方には特にオススメの車種です。

センタースタンド台座があるのは日常使いで嬉しいポイントです。
シングルレッグでもダブルレッグでもお使いいただけます。

当店にてお買い上げの場合、基本的にはヘッドバッヂは別添えです。
納車時にユーザーさんの手で貼っていただくことも可能ですし、ヘッドバッヂは記念にユーザーさんご自身で保管しておくという選択もできます。

◆メーカーさんはコチラ

メーカーさんは大阪府大阪狭山市にあります。
【ROCKBIKES】や【SIX COMPONENTS】等のブランドを展開中です。

ストリート系スポーツバイクを得意とするブランドで、代表さんはピストバイク乗りなら知らない人はいないと言われている【FUJI】FEATHERの生みの親です。
車体にとって最も重要となるフレームにコストをかけつつ、コンポーネント類は安価なものを採用することで販売価格を抑えています。
とは言っても、『安かろう悪かろう』ではありません。
いくつかある『正しいハイ・コストパフォーマンス』のカタチを実現しています。
円安問題や社会情勢の不安定な状況が続く昨今、他の物価上昇とともに自転車の物価もどんどん上がる世の中です。
訪問した際、代表さんは
「スポーツバイクに興味を持って、乗り始める人を増やしたい。
そのためにも売価はできるだけ抑えたいですが、スポーツバイクとしての基本性能を犠牲にしてしまうと買ってガッカリってことになるかもせれません。
そうならないように『スポーツバイクとして最低限の性能』を維持しつつ販売価格を抑えるのは本当に大変ですよ。」
というようなことをおっしゃっていました。
並々ならぬ企業努力が伺えます。

■ブルベもOKな快速グラベルロードバイク

◆車体はコチラ

★ブランド★
【CINELLI】(チネリ)

★車種★
ZYDECO LALA(ジデコ ララ)

★当店売価★
¥330,000-(10%消費税込み)
※価格は2024年06月19日時点。

フロントライト・カギ・ペダル等は別売りです。
この記事で登場するZYDECO LALAはフロントライト・カギ・ペダルを別売りオプションで装着されています。

『ZYDECO』(ジデコ)は音楽界隈では『ザディコ』と表記されるそうです。
音楽ジャンルのひとつ『ケイジャン』にR&B要素を取り入れて派生したもので、アコーディオンをメイン楽器としつつ、洗濯板のようなものがパーカッションの役割を担うのが特徴だとか。
カルチャーに対する造詣が深い、実に【CINELLI】らしいネーミングですね。
しかし『ケイジャン』と言えばジャンバラヤを思い浮かべる私は、間違い無く食いしん坊なのでしょう。

【CINELLI】ならではの『ミスターブルースカイ』というカラーで仕上げられています。

こういう遊びゴコロ溢れるカラーリングはチネリならではという感じでしょうか。

積極的にカラーパーツを使いたくなりますね。
各種ケーブル類は初期装備の状態です。

ドロップハンドルは『スリー・ポジション・バー』とも呼ばれるように、ハイ・ミドル・ローの3つのポジション(乗車姿勢)を取ることができます。
ハンドルを持ち変えることで疲労軽減につながるというわけです。

ブレーキはフラットマウント規格を採用しています。
初期装備では機械式です。

メインコンポーネントには信頼性の高い【SHIMANO】SORAを採用しています。

フロントは48-32Tのダブルでリアは11-34Tの9速仕様です。

フロントシフトインナーワイヤーのルーティングが独特です。
ケーブル類を内装式とすることでバイクパッキングをしやすくする、という狙いがあります。

耐久性を重視したアルミフレームは上位グレードのジデコシリーズと同じ基準でつくられています。

上下異径の【COLUMBUS】フーツラオールロードカーボンモノコックフォークはコーナリングでの安定感をもたらし、シクロクロスでも戦えるでしょう。
ターマック用のタイヤに替えればそのままロードバイクとしての走りも楽しめるスペックです。

センタースタンド台座が無いため、スタンド使いになるにはハードルが少し高いかもしれません。
が、スタンド使いになることは可能です。

日常のアシとしてもお使いいただけますが、どちらかというとロングライドやバイクパッキングでのツーリングをメインとする人にオススメします。

◆問屋さんはコチラ

株式会社ポディウムさんは奈良県奈良市にあります。

↑ポディウムさんのnoteアカウントです。
製品開発の背景等、興味深いお話がたくさん掲載されています。

オシャレなオフィスですね。
【TIME】(タイム)や【CARRERA】(カレラ)等のヨーロピアンブランドを取り扱っています。
特に【CINELLI】はアパレルも充実しているためか、当店でも大人気です。
自転車業界内では【LOOK】(ルック)のペダルを取り扱い開始し、【TIME】のペダルの取り扱いが終了したことで話題になりました。
【TIME】のフレームセットは継続して取り扱い中です。
また、子どもたちの可能性を最大限に引き出す、真の子ども用スポーツバイクブランド【FROG BIKES】(フロッグバイクス)の取り扱いが始まりました。
このように、金額だけを見れば高価だと感じる人が多いかもしれませんが、キチンと金額以上に価値のある製品を取り扱っている問屋さんです。

■飛行機輪行さえも余裕なフォールディングバイク

◆車体はコチラ

★ブランド★
【CARACLE】(カラクル)

★車種★
S 451RS rev.4.2(エス ヨンゴーイチアールエス・リヴィジョン ヨンテンニ)

★当店売価★
¥249,700-(10%消費税込み)
※価格は2024年06月19日時点。

『CARACLE-S』として表記されることが多く、バリエーションがいくつかあります。
タイヤは451規格の20インチを採用しているにもかかわらず、折りたたみサイズは世界最小クラスです。
ご覧のように、市販のスーツケースに入ります。

今回ご紹介するのは、折りたたみ自転車の中では珍しいドロップハンドル採用車です。
ドロップハンドルであってもスーツケースに収まるくらいのコンパクトさを実現するため、ドロップ部分は短くなっています。
ローポジションをガッツリ使うためではありません。
この理由については後述します。

『からくり』+『サイクル』で『カラクル』です。
折りたたみのこともよく考えて設計されています。
ちなみにリアのOLDは130mmです。

フロントはシングルで52Tナローワイドチェーンリングを採用し、リアは11-32Tの10s仕様です。
輪行に向いている設計の車体ですが、自走でのロングライドも比較的余裕でこなせます。

その秘密が↑のエラストマー式軽量サスペンション『f.light』です。
飛行機での輪行も視野に入れてあり、航空保安規定に対応します。
そしてこの長いシートポストも無駄に長いわけではありません。
『CSシートポストAL3』には、シートポスト内に収納スペースを確保しています。
そのため、専用の非常用輪行袋『サポバッグ』や、専用の携帯ポンプ(空気入れ)『CSシークレットポンプ2』が収納可能です。
それぞれ別売りオプション品ですが、いざという時に必要なものをスマートに携行できます。
サイクリング中にパンクしたらリカバリーできますし、どうにもならなけれサポバッグに入れて公共交通機関で帰宅することも可能になる等、至れり尽くせりのオプションです。

メインコンポに【SHIMANO】(シマノ)TIAGRA(ティアグラ)を採用していて、ブレーキもちゃんとティアグラBR-4700です。

フロントフォークはOLD74mmのカーボン製です。
車体重量約9.8kgという軽さにも貢献し、長時間のサイクリングでの快適性にも貢献しています。

スズカエンデューロ優勝の最速小径車として知られるCARACLE-Sシリーズ。
過去にはフラットハンドル仕様にも乗ってみたので、今回はドロップハンドル仕様に乗ってみました。
ドロップ部分が短いのでローポジションは取りづらいですが、下り坂でのブレーキはブラケットポジション(ミドルポジション)より制動力を発揮できます。
基本はミドルポジションで乗りつつ、ブレーキを強く利かせたい時はドロップ部分を使うといいでしょう。
走りも本格的に楽しめるよう、とことん追求されています。
安定感もあり、これは106cmの長いホイールベースのおかげなのかもしれません。

CARACLE-Sシリーズ共通の特徴は次の通りです。

適応乗車重量(ライダー+荷物)は80kg以下。
14インチ車や16インチ車より小さい世界最小の折り畳み自転車。
幅は20インチ車輪からはみ出さず高さはわずか65cm。
飛行機積載追加料金不要サイズ(3辺合計158cm未満)のスーツケースに収納可能。
20インチ車なのにコインロッカーに収納可能。
チェーンやギアは内側に折りたたむので周囲が汚れない。
フォールディングバイクなのにJIS基準(D9301)フレーム耐久性試験に合格([ダイヤモンド型試験条件/10万回)。
フレーム構成部品はアルミ、ステン、チタンなので錆びにくい。

…等々、たくさんの魅力が詰まったフォールディングバイク(折りたたみ自転車)です。

◆メーカーさんはコチラ

メーカーさんは大阪府松原市にあります。
社名は『株式会社テック・ワン』で、主に試作品及び単品・少ロットの精密板金を事業内容としている技術者集団です。

工場が併設されています。
ただし、自転車はこの工場でつくられているわけではありません。
実は特別に工場見学もさせていただきました。
金属加工の機械がいろいろあり、とてもワクワクする空間でした。
溶接職人さんの仕事も非常に丁寧で、『できるだけ良い物をつくる』という気持ちが伝わってくる気がします。
仕事量に対して人員が足りていないのか、CADオペレーターや板金職人、溶接職人等を募集しているようです。

吊るされているのは『CARACLE-COZ』(カラクル・コージー)です。
かつてはリムブレーキモデルで車体重量6.7kgなんてものもありました。
現在ではディスクブレーキモデルのみとなっています。
スーツケースには入らずとも、『コンパクトに折りたためるロードバイク』が欲しい人はエスではなくコージーがいいでしょう。
他にはバラ完組み対応のアルミ製ミニベロ(非折り畳み式)もあります。

テック・ワンのスタッフさんはチームを立ち上げ、ズズカエンデューロで小径車クラス優勝を成し遂げました。
その時は総合順位でも上位8.7%に入り、ロードバイクの9割以上を置き去りにする走行性能を実証しています。

契約の都合上、メーカー公式サイトには掲載されていませんが、当店も正規販売店です。
あらゆる旅のお供に最適なフォールディングバイクも、安心して当店でお求め下さい。

■シメ

本当に自転車旅はいいものです。
そしてユーザーさんそれぞれの『自転車旅スタイル』があります。
クツやカバンを使い分けるように、自転車も用途によって使い分けるのは自然なことです。
とは言え、置く場所の問題に直面するかもしれません。
明確な目的が決まっていて2台目以降の相棒をお求めの場合も、できれば1台でいろいろと楽しむための相棒をお求めの場合も、ぜひ当店へお気軽にご相談下さい。
原則として対面にてヒアリングし、できるだけお望みのサイクルライフと予算に応じてベストなご提案をさせていただきます。

★こちらも要チェック★

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