【必見やで】実は作家にも必要? 「ブランディング」戦略
商業作家と大手ITコンサルを兼業している冨樫あおいです。
本日は、「ブランディング」をテーマにコンサル視点であなたの小説をブランディングしていくための方法に関して書かせていただきます。
そもそもブランドとは「識別記号」と「知覚価値」が結びついたものとこの記事では定義してます。
例)コカコーラの垢と白のロゴを見ただけで、炭酸、さわやか、刺激的といった知覚価値を思い浮かべる
私は仕事でECサイトを運営している事業者様へコンサルする機会が多いのですが、ECサイト一つをとってみても、ブランディングが必要になってきます。
ページを訪れる購入者に、その店では何が買えるのか、どんな体験ができるのかを認知してもらい、継続的にそのお店を活用してもらうことが大事になってくるからです。
ブランディングがうまくできていると、「〇〇で困ったらA店で購入しよう」と購入者に無意識で思ってもらうことができるので、お客様集めが容易になります。
では、そのブランディングを作っていくために何をしたら良いのか。
山口義宏さんが書かれた「ブランディング」という書籍の中で、ブランド力には以下の要素があると書かれています。
〇ブランドの構成要素
ブランド力=体験の魅力度×体験の量・時間×体験の一貫性
※3つ目の「体験の一貫性」が重要なのに軽視されがち
❶顧客接点の一貫性・・・消費者から見てすべての接点で同じ印象を形成させることができるか
コカコーラの例→ハンバーガーを食べているときや夏の暑い日など喉を潤したいあらゆる場面で、いつもまず最初に思い出されるのは「コカコーラ」であるという一貫性。
❷時系列の一貫性・・・時代に流されることなくブランドの一貫性を保つ
コカコーラの例→創業時以来ずっと、「世界中を潤し、爽やかさを提供すること」だけを継続してきた。
❸ビジュアルの一貫性・・・色と造形の構成に一貫性を持たせる
コカコーラの例→コカコーラを赤いロゴを見るといつでも、あの「コカコーラ」が思い出される。
〇小説家のとってのブランディング
ではブランド力3要素を小説の場合に置き換えてみましょう。
❶顧客接点の一貫性→作品だけではなく、作家の印象
読者と接するすべての接点のことをさします。作品だけではなく、たとえばインタビュー記事や、ツイッター等のSNSが例にあげられるでしょうか。
いつも作品の中では愉快なコメディを書いているのに、ツイッター上では政治家とレスバトルをしていたら、どうでしょう。
もちろん一部の人は惹きつけられるかもしれませんが、大半の人はむしろ避けるようになるでしょう。
そういった点まで含めて、トータルで自分という作家をプロデュースするイメージです。
❷時系列の一貫性→時代に流されることのない作家の芯
たとえば、「この人の小説はいつも根底に、『人間とは』という問いかけがあるな」とか感じたことはないでしょうか。
簡単にいえば、それと同じものです。
「作品単体ではなく、作家として気に入ってもらえる」
この状態を作り出すわけです。そのためには、テーマ性や根底にある思考などの一貫性が求められます。
なお、注意したいのは同じような展開やキャラを生み出した方がいい、というわけではない点です。ガワはきちんと別物にする必要があるでしょう。
❸ビジュアルの一貫性→ジャンルの一貫性
よほど有名な作家でない限り、ひとまずはジャンルの統一が求められるでしょう。ミステリーを書いて評価されていた人がいきなり、恋愛ものを書いても、評価されないのと同じです。まずは、「〇〇さんといえば、このジャンル!」を形成することが作家にも求められます。
以上3点、作家のブランディングについて書かせていただきました。
細かく色々と述べましたが、つまるところ言いたいのは、作家にとってもブランディング戦略は「生き残り」のためには必須の能力であるという点です。
と言って、いきなりすべてを実践するのは難しいと思います。まずは意識するところから、はじめてみてはいかがでしょうか。
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